ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男

劇場公開日:

ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男

解説・あらすじ

アドルフ・ヒトラーの腹心にして、プロパガンダを主導する宣伝大臣を務めた政治家ヨーゼフ・ゲッベルスの半生を描いたドラマ。

1933年のヒトラー首相就任から1945年まで、ナチスドイツの宣伝大臣として国民を煽動したゲッベルス。当初は平和を強調していたが、ユダヤ人排除や侵略戦争へと突き進んでいくヒトラーから激しく批判され、信頼を失ってしまう。愛人との関係も断ち切られたゲッベルスは、自身の地位を回復するため、ヒトラーが望む反ユダヤ映画の製作や、大衆を煽動する演説、綿密に計画された戦勝パレードを次々と企画。国民の熱狂とヒトラーからの信頼を取り戻していく。やがて戦況が絶望的になるなか、ゲッベルスはヒトラーとともに第三帝国のイメージを後世に残す過激なプロパガンダを仕掛ける。

「ある一生」「パリよ、永遠に」のロベルト・シュタットローバーがゲッベルスを演じた。2024年ミュンヘン国際映画祭にて観客賞を受賞。

2024年製作/128分/PG12/ドイツ・スロバキア合作
原題または英題:Fuhrer und Verfuhrer
配給:アットエンタテインメント
劇場公開日:2025年4月11日

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(C)2023 Zeitsprung Pictures GmbH

映画レビュー

小さなゲッベルスと百万票

2025年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ナチス政権の宣伝相として、嘘でも何でもあらゆる手段で国民を煽り続けたゲッベルスが政権入りしてからベルリンが崩壊するまでのお話です。物語としてやや単調だし、ゲッベルス本人の内面をもっと掘り下げて欲しかったのですが、彼の演説や言葉を忠実に再現し当時の映像も交えながら進める構成は誠実で勉強にもなりました。「真実は私が決める」の言葉が全てだな。

 戦後80年経った今も新たなゲッベルスが大国の大統領になり、小さなゲッベルスが東アジアの小国で跳梁跋扈して数十万から百万の票を左右する様になった現在にこそ観られるべき作品です。

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La Strada

5.0なかなか、なプロデュース

2025年6月14日
Androidアプリから投稿

別の映画見てて何かあるねぇ~て感じ題目見てちょっと気になり見ましたが、なるほどこのゲッベルスなる人物がプロデュースようやっとわかりました。
ふと、この映画見てて思い出しました。テレビの有る放送局で、映画スターチャールズチャップリンが有る映画作ってて、それがヒットラーのパロディー映画その映画の有る目線でその時のヒットラーの演説の画像を見てどう作るかの研究と言うかで有る部分に大勢の郡守又は兵士がヒットラーの演説に合わせて声を上げて場を盛り上げてる部分が有り別の所ではただ聞いてるとかタバコを吸って居るとかでこれは演出してる様で、これをする場面入れて撮ると、これは面白い映画が作れると、判断その部分を強調して作ったそうで、後にその映画は上映禁止ドイツでは見られない話で他の映画館でも上映禁止出でその後数年後放映あったが、こんな話が何ね前かな~特集してました。

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那羅屋長兵衛

4.0勝者と敗者

2025年6月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

狂った思想、狂った指導者、狂った側近しかいなかった恐ろしい80年前。たくさんの命が、犠牲になった。あの戦争は、今も、続いている。観ていて苦しいが、目を背けてはいけない。歴史の真実。

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DnaH

3.5もっと生々しいゲッペルス像を期待してましたが…

2025年5月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

“現代的な媒体を用いたプロパガンダ(政治的宣伝)の元祖”ともいえるゲッべルスの素顔を描いた映画
プロパガンダを現代社会にも蔓延っていると警告している
表では窺い知ることのない政権内部での会話やエピソードは、極力当時の資料に基づいて再現したと冒頭に解説が入る
映画上の役者の演説に前後して、当時のモノクロ映像の本人によるものも流れる

人間・ゲッベルスの描き方としては、「ヒトラー最期の12日間」での地下本部に子どもたちを連れてきて、夫婦の手により注射で殺してしまうシーンが、私が知る限り一番生々しく、この映画はそれに比べると人間的な側面が浅いと感じた

ナチス的に理想的な家族として褒め称えられた妻・マグダがいるにもかかわらず、愛人を作るゲッベルス
そしてマグダは、(姪のゲルダがソレに当たるが)妻という表立った存在がいないヒトラーにより、総統の妻のような立場で華々しくイベント等で遇される存在に…
(そのくせ子沢山なのは、何故だろう(笑)…?)

その夫婦関係の愛憎と、ナチス思想を最期まで宣伝する男の素顔を描写してくれたら、もっとストーリー的にも惹き込まれたと思うが、製作者の描きたいものはそちらじゃなく、登場人物たちと一定の間隔を保って淡々と描かれていくので、途中何度か眠くなりました

「虐殺会議」でも描かれたが、ナチス政権が戦況が振るわなくなった時点においても、武器や戦闘員を送る貴重な手段を裂いてでも、ユダヤ人を絶滅収容所に送ることを最期まで完遂しようとしていたことがうかがわれるセリフもあった

ユダヤ人の存在を体感で感じない日本人としては、ユダヤ人さえ根絶やしにすれば戦争に勝つんだ!という感覚、日常生活に溶け込んでいる隣人たちをそこまで毛嫌いする理由がわからない

しかし日本国内でも嘘か真が不明な、排斥的な言動がネットで飛び交っている現状を鑑みると、他山の石としてはならないことなのかもしれない、自戒を込めて

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オパーリンブルー

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