そして、アイヌ

劇場公開日:

そして、アイヌ

解説・あらすじ

東京・大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」の店主でアイヌ文化アドバイザーの宇佐照代さんを中心に、今なお根強く残る差別や偏見の問題と、世代を越えて引き継がれる文化や思いについて描いたドキュメンタリー。

国内外から多様なルーツをもつ人々が訪れる大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」。店主の宇佐照代さんは、アイヌ文化アドバイザーとして舞踊や楽器演奏などの伝承活動も行っている。生まれ育った釧路を小学生の時に離れ、母や5人のきょうだいと東京にやって来た彼女は、2011年に母とともにハルコロを開業。店の成り立ちには、長年にわたり関東在住アイヌの居場所づくりに奔走してきた照代さんの祖母や母の思いがあった。

映画では、照代さんの曽祖母から子に至るまでの家族の歴史をひもときながら、美術作家・奈良美智、評論家・太田昌国、写真家・宇井眞紀子らアイヌと出会った人々の活動をとらえ、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権といった問いに向きあっていく。監督は「ただいま それぞれの居場所」「ケアを紡いで」の大宮浩一。

※ハルコロの「ロ」は小文字が正式表記

2024年製作/96分/G/日本
配給:東風
劇場公開日:2025年3月15日

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(C)大宮映像製作所

映画レビュー

3.0在日朝鮮人の話は要る?

2025年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

東京・大久保のアイヌ料理店ハルコロの店主・宇佐照代さんは、アイヌ文化の伝承者として舞踊や楽器演奏などの活動も行っていた。照代さんは生まれ育った釧路を小学生の時に離れ、母や5人のきょうだいと東京にやって来た。そして、2011年に母とともにハルコロを開業したのは、関東在住アイヌの人の居場所づくりのためであり、それは照代さんの祖母や母の思いを遂げるためだった。そんなアイヌ文化伝承活動やアイヌへの偏見や差別についても取り上げたドキュメンタリー。

アイヌだけでなく、琉球と被差別部落まではわかるが、在日朝鮮人の話は要る?日本人としての差別を受けていると言うなら朝鮮人は対象外でしょ。
韓国が好きになり、高校から韓国へ留学する子の話も不要。
北海道に何度も行き、アイヌ関連作品も何作も観てきて有る程度知識を持ってると、新たな驚きがあまり感じられなかった。本作では琉球や在日朝鮮人まで出すから話が散漫になってしまったんだと思った。もっとアイヌに特化して深掘りした作品にしてもらいたかった。

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りあの

アイヌ民族だけのお話ではない

2025年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

【そして、アイヌ】

 アイヌ民族の東京での拠点を築こうとする料理屋を通じてアイヌ文化を伝え、アイヌ差別の歴史を糾弾しようとする人々を描いたドキュメンタリーです。が、単にアイヌ民族のみを捉えようとするだけでなく、この店へ集う人々が在日コリアンであり、琉球人であり、被差別部落民であることから、作品の視野は広がりつつ焦点は絞られて行きます。

 しかし、本作は決して厳しい映画である訳ではなく、お母さんと小学生の娘さんが二人っきりでアイヌ民謡を演奏・歌唱する姿は本当に暖かく、自分が受け継いできた文化が娘に伝わっている事を実感しているであろうお母さんの喜びが伝わって来ました。

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La Strada