そして、アイヌ

劇場公開日:2025年3月15日

そして、アイヌ

解説・あらすじ

東京・大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」の店主でアイヌ文化アドバイザーの宇佐照代さんを中心に、今なお根強く残る差別や偏見の問題と、世代を越えて引き継がれる文化や思いについて描いたドキュメンタリー。

国内外から多様なルーツをもつ人々が訪れる大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」。店主の宇佐照代さんは、アイヌ文化アドバイザーとして舞踊や楽器演奏などの伝承活動も行っている。生まれ育った釧路を小学生の時に離れ、母や5人のきょうだいと東京にやって来た彼女は、2011年に母とともにハルコロを開業。店の成り立ちには、長年にわたり関東在住アイヌの居場所づくりに奔走してきた照代さんの祖母や母の思いがあった。

映画では、照代さんの曽祖母から子に至るまでの家族の歴史をひもときながら、美術作家・奈良美智、評論家・太田昌国、写真家・宇井眞紀子らアイヌと出会った人々の活動をとらえ、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権といった問いに向きあっていく。監督は「ただいま それぞれの居場所」「ケアを紡いで」の大宮浩一。

※ハルコロの「ロ」は小文字が正式表記

2024年製作/96分/G/日本
配給:東風
劇場公開日:2025年3月15日

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(C)大宮映像製作所

映画レビュー

4.0 アイヌとは人間という意味なんです。

2026年8月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

難しい

『アイヌとは人間という意味なんです。他の民族と違う、という意味の名称じゃないんですよ。人間という意味なんですよね。』
このドキュメンタリー映画に出てくる、宇佐照代さんの言葉です。

私は普段からたくさんの恩恵を受け、有利な立場で暮らせるように作られた仕組みの中で生きているんだなと思いました。知らないで過ごしていることが本当に多いけど、ドキュメンタリーを観ると、それをいつも突きつけられます。
日本人であることに何の疑問も感じていませんが、アイヌや琉球、朝鮮の人々は同化を強制された歴史があり、その差別や偏見は今でも残っているようです。私は被差別部落のことは、一応知っているというレベルですが、未だに存在しているのを知りながらもどこか忘れています。

とても印象に残ったのが、1903年(明治36年)の内国勧業博覧会で、アイヌ、琉球、朝鮮の人々が学術人類館で『展示』されていた、という事実でした。
以前、ネイティブアメリカンの人々がアメリカの地で同様の扱いを受けたことを、映画で僅かに知っていました。しかし日本でも行われていたことを知り、愕然としました。
また人類学の学術調査として、遺骨を持ち帰る等の『墓あばき』をした上、返還にも謝罪にも応じない研究機関の問題があることも初めて知りました。

近代化が進むということは、人間という種が進化していくことだと、どこか無邪気に私は信じてしまっていました。しかし未熟で独りよがりの近代化は、力の弱い人々が大切にしてきたものを、奪い、踏みにじり、破壊し、滅ぼしてしまうものであることを知りました。
支配者たちは、その地域に住む人々を巻き込んで、戦争をしたり、陣取り合戦をし、時には自らが滅ぼされたりもします。しかし、そんな中でも地域に根差した文化までもを滅ぼしてしまって良いということはありません。
民主主義という制度は、幸福の総数を最大にするためには有効な制度なのかも知れません。と同時に、少数民族のような数的に不利な人々の意見を掬いとることの難しい制度でもあります。この作品を観ながら、そんなことも考えました。万能な制度、完璧な制度、というものはそれを測る尺度によって違う

アイヌ語で、靴は『ケリ』ネコは『チャペ』というようです。かわいいですね。チャペ。
という訳で、ネコについて出てきたのは、それだけでした。そのためネコ率1%の作品ということになりました。

作品の中で縄文造形作家の平田篤史さんの言った言葉に共感を覚えました。アイヌの紋様は、どこか縄文の紋様と通じていて、力強さと美しさを感じます。私がアイヌに惹かれる理由のひとつはどうもその辺りもありそうでした。
同じ民族の人々で集まり、歌ったり踊ったり楽器を奏でたり。そういう楽しみを通じて、自分たちのルーツを大切にすることの大事さを観ていて思いました。
それと共に、あまりに強烈な帰属意識というのは、異質なものを排除、拒絶する方向に働くこともあると思いました。ゆるやかに触れ合うことでお互いを知り、そうすることで共存できるようなカタチがどこかにあると思います。人類はまだその黄金律を手に入れるどころか、発見すらできていないようです。でも、こうして映画等を通じて知ることが、その黄金律への第一歩なのかも知れません。良い作品でした。

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よっちょマン

4.0 大宮浩一企画・監督のドキュメンタリー

2026年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
ネタバレ! クリックして本文を読む
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@SAY

1.5 だから『そして、アイヌ』

2026年6月4日
iPhoneアプリから投稿

純粋にアイヌの事を知りたかったんだが。在日コリアンの話とか不要。これが今、アイヌを伝える限界なのかとも思う。

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まこりんご

3.0 在日朝鮮人の話は要る?

2025年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

東京・大久保のアイヌ料理店ハルコロの店主・宇佐照代さんは、アイヌ文化の伝承者として舞踊や楽器演奏などの活動も行っていた。照代さんは生まれ育った釧路を小学生の時に離れ、母や5人のきょうだいと東京にやって来た。そして、2011年に母とともにハルコロを開業したのは、関東在住アイヌの人の居場所づくりのためであり、それは照代さんの祖母や母の思いを遂げるためだった。そんなアイヌ文化伝承活動やアイヌへの偏見や差別についても取り上げたドキュメンタリー。

アイヌだけでなく、琉球と被差別部落まではわかるが、在日朝鮮人の話は要る?日本人としての差別を受けていると言うなら朝鮮人は対象外でしょ。
韓国が好きになり、高校から韓国へ留学する子の話も不要。
北海道に何度も行き、アイヌ関連作品も何作も観てきて有る程度知識を持ってると、新たな驚きがあまり感じられなかった。本作では琉球や在日朝鮮人まで出すから話が散漫になってしまったんだと思った。もっとアイヌに特化して深掘りした作品にしてもらいたかった。

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りあの