Welcome Back

劇場公開日:

解説

粗暴だがヒールとして人気のボクサーと、彼の強さを誰よりも信じる純粋無垢な青年の強い絆と変わりゆく関係性を、圧巻のボクシングシーンを交えて描いたロードムービー。

新人王最有力候補のボクサー・冴木輝彦(テル)と、生まれつき記憶力に長けているがコミュニケーションが苦手な友原勉(ベン)は、同じ団地で兄弟のように育った。ベンにとってテルは憧れで絶対的な存在だったが、テルは新人王決定戦で対戦相手の北澤に敗れてしまう。敗北後も何事もなかったかのように振るまい、ベンにも優しく接するテルだったが、その生活は少しずつ荒んでいく。ボクシングなど初めから興味がなかったかのように遊び呆けるテルの様子に耐えられなくなったベンは、テルのグローブを持ち出して北澤への復讐を誓う。

「ミッドナイトスワン」の吉村界人がテル、「Cloud クラウド」の三河悠冴がベンを演じ、遠藤雄弥、宮田佳典、優希美青、松浦慎一郎、テイ龍進、菅田俊が共演。「高崎グラフィティ。」の川島直人が監督を務めた。

2024年製作/119分/G/日本
配給:パルコ
劇場公開日:2025年1月10日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.5中卒、元ボクサー。

2025年1月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

上には上がいる、そんな当たり前のことを受け入れるのにどれほどの時間と覚悟が必要か。受け入れたらやっと前に進めると分かっていても。粗暴で口が悪いボクサーテルと、団地で一緒に暮らす色々足りない弟分のベン。負けないと信じていたテルの敗北。ベンはテルを打ち負かした北澤に勝負を挑む為大阪を目指す。

テルはベンを、ベンはテルをずっと守ってきた。いなくなったら困る存在。まるで2人で1人のような。でもいつかはそれぞれの道を選ぶ時が来る。まるで別れの儀式のような大阪までの旅路。私はめちゃくちゃ良かったです。

配役も良くて、吉村界人の雰囲気や話し方がテルにぴったりだった。ずっと悪態ついてどうしようもない奴だけど、ごはん食べる時にいただきますしたのが、めっちゃ印象的だった。悪い子じゃないんよ、ボクシングしかなかっただけで。そして圧巻のファイトシーン。バキバキに仕上がった体、本当に役者さんて凄い。あと青山さんが聖人過ぎた。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
はるたろう

4.0余韻のある鑑賞後感

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

5.0負けた後のWelcome Back

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

厳しい戦いの世界において、
頂点に立つひと握りの人間を除いて、他はすべて負ける運命にあって、
だから、憧れや羨望でなく、本当に共感できるのは負ける姿、
負けても一途な姿なんだと思わされた。

主人公テルは、日常ちょっと不真面目なところもあるけど、
ベンへの愛情に溢れて、不器用だけど純粋で魅力的。
青山や彼女?との会話も楽しい。

テルと兄弟のように育ったベンは、
ボクシングを通じていつのまにかテルの分身、親子のようになり
成長し、巣立っていく関係性の変化がちょっと不思議で面白い。

青山はおそらく多くの人が親近感をもつ普通の人間で
彼とテル、ベンが絡んで、彼から見た二人も表現されて
物語がより多層的に豊かになっている。

タイトルを回収する日常的なシンプルなラストもいい。

予告編からは全編ケンカ上等的なイメージを強く感じましたが、
チャンピョンの北澤やセコンド等々も含めた個性的な登場人物たちのセリフも典型的ではなくて面白く、
ドラマの要素も満載で、完全にイメージを覆されました。

もちろんボクシングシーンはかっこいいです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
HK

5.0負けるって、こういうことなのかぁ・・・。畜生、最高によかった。

2025年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

テルとベンがずっと頭の中、胸の奥にいます。
脚本・監督、こんな素晴らしい映画を作れて凄い!登場する役者さん、青山も北澤も全員素晴らしかった。
負け犬で破天荒なテル、「テルは負けない、テルは負けない」と言い続けるベン、その二人の関係性が泣けてくる。なんとも粗雑だが美しくて涙が止まらなかった。テルもベンもいわゆる負け犬なんだろうが、それがなんともかっこいいんだ。ヤンキーとか不良とかじゃなく、そんなものではない、負け犬なんだな。テル役の役者さんの凄いところなんだろうな。
この感情が一体何なのか、自分でも整理できないが、兎に角、素晴らしいものを見せてもらいました。何故だかずっと涙が出ていた。絶対にもう1回、見に行く! サクセス物語でもない、負け犬の物語なのにこんなに感動した。負けることってこういうことなんだぁ、でも誰もが負けを経験するんだ。きっと誰もが言葉にできないことを映像にしてくれたんだ、と思う。
この日は、監督とテルとベンが映画館に来てくれていて、きっといつもなら遠くから眺めているだけだったと思うのですが、絶対に写真を撮ってもらいたいと思って、勇気を出して一緒に写真を撮っていただきました。ありがとうございます!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
わっち