バード ここから羽ばたく

劇場公開日:2025年9月5日

解説・あらすじ

「フィッシュ・タンク」「アメリカン・ハニー」などで知られるイギリスの映画監督アンドレア・アーノルドが、世界の片隅に生きる孤独な少女に訪れた、魔法のような4日間を描いた青春映画。

郊外の下町で、シングルファザーのバグと暮らす12歳の少女ベイリー。やり場のない孤独を募らせていた彼女は、草原で服装も言動も奇妙な謎の男・バードと知り合う。バードのぎこちない振る舞いの中にピュアな何かを感じ取ったベイリーは、両親を捜しているという彼を手伝うことになるが……。

主人公ベイリー役には、学校演劇の経験しかなかった無名の少女ニキヤ・アダムズを抜てき。自己中心的な厄介者ながらも家族への愛情は深い父親バグを「イニシェリン島の精霊」のバリー・コーガン、正体不明の男・バードを「大いなる自由」などに出演するドイツの俳優フランツ・ロゴフスキが演じた。「哀れなる者たち」のロビー・ライアンが撮影監督を務め、16ミリフィルムのざらついた画質とスマートフォンによるデジタル映像を組み合わせた、カラフルで詩的な映像美で映し出す。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2023年製作/119分/G/イギリス
原題または英題:Bird
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2025年9月5日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第77回 カンヌ国際映画祭(2024年)

出品

コンペティション部門
出品作品 アンドレア・アーノルド
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17

(C)2024 House Bird Limited, Ad Vitam Production, Arte France Cinema, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Pinky Promise Film Fund II Holdings LLC, FirstGen Content LLC and Bird Film LLC. All rights reserved.

映画レビュー

4.5 アーノルド作品には珍しい魅力的な父親キャラ

2025年9月30日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
村山章

4.0 羽ばたきの疾走感に満ちた秀作

2025年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

『レッドロード』『フィッシュタンク』などで英国におけるインディペンデント映画の可能性を押し広げてきたアーノルド監督。これまでの作品に比べると、『バード』のヒロインの年齢はやや低めで、その目線で見つめるホームタウンは多少荒れていて、家庭環境もはちゃめちゃではあるものの、決して絶望しているといった感じではない。むしろこの映画には過去のアーノルド作品よりもずっと心地よい光と風が差し込み、少女の人生や逞しさを優しく包み込んでいるかのよう。そこで出会う一人の無垢なる男。その存在を助けようと奔走する姿は、自分で考え、自分で行動し、ここではないどこかへ羽ばたこうとする彼女の、未来へ向けた助走のようにすら感じられてならない。彼女の息を飲むほど堂々とした演技と、バードが醸し出す浮遊感。そして何よりタトゥーだらけの父親役バリー・コーガンがもたらす、奔放で身勝手ながら憎めない人間味と無軌道なパワーに圧倒される。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
牛津厚信

2.5 あまり響きませんでした。

2025年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

うーん、最初からのめりこんで観る映画ではなく、途中、ところどころ眠ってしまいました。すみません。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
hanataro2

4.0 どんな環境でも愛さえあれば乗り切れる

2025年9月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

イギリスかアイルランドの田舎に住むシングルファーザーとぎくしゃくする12歳の黒人少女の話。

こないだ観たアイルランドのラップ映画も家庭の荒れっぷりが酷かったが、こちらはそれを上回るクズ家庭。ここまでとっ散らかって、もしかしてまとめる気がないのかと不安になるレベル。

大傑作「アメリカン・アニマルズ 」で好きになったオレのバリー・コーガンがタトゥーまみれのクソみたいなおとっつあん役でがんばるも、中盤、娘が鳥の妖精みたいなおじさんと出会って、まあ思春期の女の子の巣立ちを描いてるんだろうなとは思ったけど、ジェネレーションギャップを描く装置に、コールドプレイ、ブラーなど2000年代に流行ったUKロックという、ボクの苦手分野が出てきてついていけず。

これは、はずれ確定かなと、ボーッと眺めてたら、観た人しかわからない衝撃シーンが😛

もう、狂ってる!と思いましたが、そこからの畳み方がとても素晴らしく。ラストシーン、観た人ならわかるイメージのインサートで泣いてしまいました。

呉美保監督の「ふつうの子ども」は、危ういけどほっこりする映画でしたが、本作の子どもたちは、14歳の妊娠に悩むなど、ちょっと家庭環境ごとふつうの子どもになれない感じでしたが、バリーコーガンのクズだけどいいおとっつあんと娘の交流から、どんな環境でも愛さえあれば乗り切れることを力強く感じさせるのでした。

あー、2000年代のUKロックがドンピシャの方は絶対おもしろいと思うのでオススメします!知らんけど。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
minavo

他のユーザーは「バード ここから羽ばたく」以外にこんな作品をCheck-inしています。