走れない人の走り方

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走れない人の走り方

解説

台湾出身で日本に留学し、東京藝術大学大学院映像研究科で学んだ蘇ゆ淳(スー・ユチュン)監督が、卒業制作として手がけた長編デビュー作。映画制作に奔走する人々の姿を複数の視点から描いた。

映画監督の小島桐子はロードムービーを撮りたいと思っているが、限られた予算や決まらないキャストなど数々のトラブルに見舞われる。理想と現実がずれていく中で、彼女はある選択をする。

理想の映画づくりに奔走するキリコ役を「猫は逃げた」の山本奈衣瑠が演じた。監督の蘇ゆ淳は、もともと台湾で映像を学んでいたが、東京藝術大学大学院映像研究科で教授を務める諏訪敦彦監督の「2 デュオ」を見たことをきっかけに藝大に留学。入試のために制作した短編「豚とふたりのコインランドリー」は、PFFアワード2021で審査員特別賞を受賞している。本作は藝大の卒業制作として手がけた初長編作品で、第19回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門に出品されるなど好評を博した。

2023年製作/82分/日本
配給:イハフィルムズ
劇場公開日:2024年4月26日

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(C)2023 東京藝術大学大学院映像研究科

映画レビュー

実験精神の溢れ

2024年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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まぬままおま

2.0延滞10年のレンタルビデオ

2024年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞30本目 凡作 45点 主演が今波に乗る猫は逃げたの山本奈衣瑠で、タイトルといい予告の感じといいミニシアター系良作の匂いを嗅ぎつけて、猫は逃げた監督の今泉力哉との登壇であった舞台挨拶にて鑑賞 正直、期待外れだったかな〜 テアトル新宿の階段を上がり退場時にサインと写真を求めるファンと監督との会話で『卒業制作の域を超えていました!』との絶賛の声を尻目に、『そ、そうかぁ』と余計我に帰って駅に向かった記憶で、勿論観客それぞれの気づきの多さやその深み、もっといえば見る日の体調や気分によっても変わってくるのが芸術というものというのは重々承知の上で、自分は作品として全体としての面白みに欠けていたというのが1番の感想 映画人は制作の苦悩や葛藤を共感できるのだろうけど、観客にとってのそれは置いてけぼりにされか感も否めない それをより一層顕著にさせたのは、皮肉にも登壇した今泉力哉さんの言葉で、映画人としてと一観客としてもどちらともの視点で今鑑賞させて頂きましたが、ここがこうでどうのこうので〜〜みたいな、何を話されたか忘れてしまいましたが、それで深く共感と彼への登壇する上での仕事ぶりと、あれだけの人間模様を描ける視点の持ち主ということ、また決してうまく短文でまとめられてないけど、それでも長々と言葉を紡いで我々観客に中立の立場から歩み寄ってくれたこと、再度深く尊敬の念が増しました まぁタイトルにもある意味は、個人で完全完結できない分野で、尚更総合芸術にあたる映画制作は多くの人を巻き込んで、やっとの思いで一つの作品としての残る過程で、それを統率する立場にいる人が、それに適さない人間性であったり許容量の低さが故に、いい種も芽が出ずに苦悩を抱え、でも走り出した自転車を転ばせない様に自らの足で漕ぎ続けないといけない、、みたいな意味なんだろう 不必要な抜けの電車の乗客へのショットや、血迷った様な映画中映画で自らが演者になり明日に向かって走っている様な演出に渋る始末や、監督が映画内で通行人にカメラを向けていたり、延滞10年してるレンタルビデオを返却したりと、遊びと締まりの部分がどうも洗礼さや卓越さを感じなかった

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サスペンス西島

5.0映画を愛する全ての人へ

2024年6月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

PFFアワード2021で『豚とふたりのコインランドリー』を見せていただきました。 固定カメラの長回しなのに全く飽きさせない。むしろ2人の関係に惹きつけられました。 そして今回の『走れない人の走り方』もタイトルが秀逸 なんと、卒業制作がそのまま劇場公開! ものすごいことですが、見て納得。 まるで自分が映画の一部になったかのような没入感! 撮影のシーンには胸が熱くなりました。 映画を作る人、映画を観る人、映画を上映する人…どれが欠けても映画は“完成”しない。 映画を愛する全ての人へ。 ユーモアのセンスも大好き。 次回作も楽しみです。 ちょうど同時期にテアトル新宿で 石川泰地監督特集『一部屋、二人、三次元のその先』が上映されていて PFFアワード2021のBプログラムで上映された監督同士が、新作でも連続して上映されてました。 テアトル新宿エモすぎ

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shiron

5.0初めて見る時は、料理として例えると独特な味で面白いなのかなんかいい...

2024年5月26日
iPhoneアプリから投稿

初めて見る時は、料理として例えると独特な味で面白いなのかなんかいいなーとか思うけど、2回目は染みてきて味を楽しめて覚えてしまう味になるというような感じだった。 2回目に観て、映画手法の構造が分かっているからか、全体的に観やすくなったというか、キャラクターの心境や、構造の面白さがより実感できる。違う人たちの目線からの生活や断片もそうだし、映画を撮ろうとしてるキリコのやっていることもわかってきて、映画中の映画のシーンと現実、フィクションとフィクションの現実こそ自分の現実を思い出せる。何かを伝いたくて映画を撮っているわけではないとキリコが言った。詩を書くように映画を撮っているのでしょうか。わからなくてわかるような気持ちだった。多分描きたいことがあるんだと思う、それが言葉みたいにはっきりとして可能性を制限する形としてではなく、映画というものを通してだと思った。すごく不器用だと思いながらキリコの気持ちも分かる。だって自分も「何かを探している」人間だから。キリコもそうなんのだろうか。 作品を制作する人になると、この映画の面白さがすごくわかるようになると思う。フィクションと現実が混ざり合ってるところが良くて、自分の人生そのものの一部ががこの映画で見れるようになる。戸惑いながら少しずつ進んだり転んだりする。やっていくことだけを信じてやっていく。 キリコが、優柔不断で口数が少ないほうの人間なのに、立体的に見えたのが何故だろう。不思議だ。それは名前もなく一瞬だけ出た人物のおかげなのか、この映画の立体感自然とが主人公キリコに作り上げたのだろうか。  映画の始まり方と終り方も面白く、「ただの映画だったよ」ということも提示しながら「ただの映画じゃなかったよ」ということも提示される。

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Tzuyi

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