正義の行方

劇場公開日:2024年4月27日

正義の行方

解説・あらすじ

2022年4月にNHK BSで放送され、令和4年度文化庁芸術祭・テレビドキュメンタリー部門大賞を受賞したBS1スペシャル「正義の行方 飯塚事件30年後の迷宮」を劇場版として公開。

1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が行方不明となり、同県甘木市(現・朝倉市)の山中で他殺体となって発見された飯塚事件。94年に逮捕され、DNA型鑑定などにより犯人とされた久間三千年(くま・みちとし)は死刑判決を受け、08年に刑が執行された。しかし、執行の翌年に冤罪を訴える再審請求がなされ、事件の余波はその後も続いている。本作では飯塚事件に関わった弁護士、警察官、新聞記者がそれぞれの立場から語られる「真実」と「正義」をもとに、この事件の全体像を描きながら、日本という国の司法の姿を浮き彫りにしていく。

監督はNHKディレクターとして死刑や犯罪を題材にした数多くのドキュメンタリーを手がけ、樹木希林を追った「“樹木希林”を生きる」を監督した木寺一孝。

2024年製作/158分/G/日本
配給:東風
劇場公開日:2024年4月27日

スタッフ・キャスト

監督
木寺一孝
プロデューサー
岩下宏之
制作統括
東野真
撮影
澤中淳
照明
柳守彦
音声
卜部忠
音響効果
細見浩三
編集
渡辺政男
制作協力
北條誠人
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フォトギャラリー

映画レビュー

5.0 疑わしきは罰せず

2025年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

アマゾンプライムで観ました。同名の本も読みました。
この映画を観て、死刑が執行された久間三千年さんが、本当に女児二人を殺した犯人なのかどうか確信は持てませんでした。
ただし、刑事訴訟の考え方である「疑わしきは罰せず」に当てはめると、状況証拠なし、動機が不明確、自白なしということであれば、死刑を執行することは難しいように思えました。全くの冤罪である袴田事件とは内容が相違すると思いました。

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のりあき

4.5 興味深く観たドキュメント作品。もう少し時間絞れなかったか?

2025年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

知的

難しい

CSで録画視聴。
昨年の袴田事件の再審請求から司法問題はテーマになっている。今回も
その一例。興味深くみた。あまり飯塚事件はニュースで観る程度だったが、興味
深い。検察のテーマは永遠にこのままなのだろう。ドキュメントとしてもよくできていた。ただ、時間は長い。もう少しコンパクトにできなかったか。

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ナベさん

4.0 誰も彼もが疑わしい

2024年9月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

真実を決定的に歪めるのは誰かの嘘。
それは最も強固であり正体不明の存在だ。

作中、特に印象に残ったのは当時の捜査員と弁護士が共に相手側の「証拠の捏造」を主張し出した部分。

前提が崩れる怖さ。
「誰が見張りを見張るのか?」という究極の問題。
真実は土塊となり最早誰にも見つけられない。

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aruma-wark

3.5 面白い

2024年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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吉泉知彦