ゴジラ-1.0/Cのレビュー・感想・評価
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いわゆるノスタルジーを感じる方向けの作品かな?
今年37本目(合計1,129本目/今月(2024年1月度)37本目)。
(ひとつ前の作品は「千年女優」、次の作品は「砂の器」)
カラー版はいわゆる轟音シアターの類で見て、ちょっと耳をぶっ壊しそうになったので、普通の設備の映画館で見てきました。
細かいところはわかりませんが、実質的にモノクロ放映版という扱いで、かつ通常の映画をモノクロで放映するということがおよそもって存在しないので、モノクロで放映することに意味がある、あるいは、このように成り立ちが特殊な映画はそうすることでノスタルジーを誘うといったものがあり、もっぱら本作はそれであろうと思います。
ストーリー自体は元の作品(カラー版)とほぼ同じだったはず。多少違っていても気が付かない範囲だし無茶苦茶な脱線はしません。
ただ他の方が書かれていたことですが、この「ノスタルジーの演出」である故へのモノクロ放送のため、映画館の施設や席どりによってはモノクロが非常に薄く感じられるというトラブルはあるようです(座席変更お願いします、といったやり取りが他の映画よりも多かった)。ただこれは「座席を変更する」という通常は(合理的理由がないと)許されないものに対して本作品が「そもそも予約している人がいないなら」、作品の性質を考慮して映画館が独自に定めた裁量でもあり、かなり珍しいケースではなかろうか、と思います。
できるだけ大きな映画館で真ん中あたりに座るのがおすすめではないかな(私は足がよくないのでお手洗いに近いほうの席をいつも選ぶ)といったところです。ただ、その「濃淡が感じられにくい」ということはあっても「まるで作品として見られない」ということはないと思います(もしどこで見てもそうであれば客観的に欠陥状態なので返金なりされるはず)。
こういった「映画館の設備や映画館の座る席によって極端に見える見えないが変わる」という変な一面があるので(本映画以外でモノクロ映画を見るのは、よほど昔の作品の復刻版上映、それもミニシアター程度しかない??)、公式サイト等も確認の上、まず「公式サイトにリンクしている動画サイト(youtube)のレベルで」モノクロで楽しめうるかという点は確認することは確認することをお勧めします。
なお、作品そのものは「実質的に」カラー版と変わらないしあれもこれも書くとネタバレ度合いが高くなるので省略します。
昔の日本人に敬礼。
物語の筋書きなどは自分が今更書いても仕方ないので書かないが
太平洋戦争の記憶を爺ちゃんから聞いて育った自分としては
見ていてちょっと辛くなってくる様な印象だった。
身内が死んでいろいろな想いが交錯する中
他人同士でも助けていかないとどうにもならなかったと言うリアルな土台がある。
皆んないろいろなトラウマを抱えてそれでも毎日生きていくしかないから
皆んな肩寄せ合って生きていた。
それでも自分のやってきた事に対して悔悟の念があり
その為に前に進めない人物もいたと思う。
最初主人公のところに1人の女が転がり込んできたが
何年も赤の他人が同棲している様な状態で
最初若い男女が同じ屋根1つにいながら
何も無いと言うのは不自然じゃね?と思ったのだけど
これはつまり自分の家族にしてしまうと
いつか戦争の精算をしようとした時に死ねなくなると言う想いから
敢えて結婚していなかたんだと分かり
ちょっとグッときた。
このゴジラは完全なるフィクションなんだけど
なんか背景としたものはもの凄くリアリティーのある話で
その意味ではグッと来っぱなしであった。
うちの爺ちゃんの戦争体験の話を思い出しながら
見入っていた。
見ていて1番堪らなかったのは
小さな子供に泣かれているシーンだった。
自分が子を持つ親ということもあるのかもしれないけど
どうにもやりきれない気分になる。
でも自分が親代わりになる事は出来ないのだ。
自分が親になってしまったら
命が惜しくなってしまうから。
ゴジラの描き方はまさに圧巻で
まるで神の如き存在感だった。
特に熱線を出す時の有り様はそれを見ているだけで
あーこりゃあダメだぁと諦めたくなる感じだった。
最後の最後で本当の家族になるシーンでは
涙が止まらない。
こんな人達が沢山いたんだろうなと思うと余計に泣けた。
物語はフィクションなのにその土台となっているのは自分の爺ちゃんや親世代の話で
いろいろ戦後は大変だったんだろうなと思うと
自分達の祖先に感謝せずにはいられなくなる。
1つ気になった事があるとすれば神木隆之介他の俳優さん達はやはり現代人であって
どこか線が細いところがある。
その点が仕方ないとは言いながらやっぱりこう言う時は胴長短足の日本人体型がいいよなあと思っていた。
その意味では安藤サクラの存在はちょっと頭一つ抜きん出ていたかなと思う。
まあそれは無いものねだりだから仕方ないと言えば仕方ない。
でも映画としてはまるでフィクションとは思えない出来の映画で
なんか墓参りでお礼を言いたくなる気分だった。
小さな子供を泣かす様な社会や戦争ははダメだと思う。
マイナスがこんなにプラスになるとは…
ゴジラ-1.0 はIMAX 初日に観ているが、当時の評価は見る視点で1〜満点であった。
カラー版の評価がそんな風に個人的には微妙で、-Cを見ようか先日も30分ぐらい映画館の前でうろうろして結果見るのをやめた。でもやっぱり観ます。
前回はゴジラ映画としての自分の期待感と実際の世界観等の乖離が大きく理解出来ない所が多かったが、今回2回目ということでその点は理解できていた。
映画の時代背景は戦中戦後、1954年ゴジラ1作目はモノクロ映画でカラーは一般的ではなかった。その頃に思いを馳せて観ることはとても自然の事と思う。そしてモノクロと言う事でゴジラという物体の異様さ、或いは威容さが際立っていたと思った。灰色の画面から黒い物体が突如現れる。スゴイ!
観て良かった。
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ゴジラの背びれや咆哮後の熱線のみに色を付けたパートカラー版も見てみたい!
3回目です。
違和感なしですね。
死んだ同朋への罪責の念と貰い子の未来への責任の間で。
元特攻隊員の主人公は、虚偽の行いによって戦死を免れたこと、またゴジラを砲撃するよう命じられたが、保身のためにそれを断念したことなどのトラウマに悩んでいる。
言わば、死んでいった同朋に対する罪責の念に悩まされている。
その主人公が過去のトラウマを払拭する思いで、ゴジラに特攻することを決意する。
しかし、このとき主人公は、アキコという貰い子を育んでおり、未来ある子のためにも生きなければならない。
鑑賞していた私は、この葛藤に今後どのように物語が進展するのか、一体主人公とアキコはどうなってしまうのかと息を飲むような思いで映画に身入った。
過去を清算するため死ぬべきなのか、それともアキコと未来ある人生を送るべきなのか、物語から目が離せなくなった。
そして、ラストシーンは圧巻だった。
「我が国は先の戦争で人命を粗末にし過ぎた」と博士が言ったシーン、新戦闘機・雷神には脱出用のパラシュートが搭載されていると説明し「生きろ」と言う元整備兵の回想。
それらが蘇り、感動がグッと心に込み上げてきた。
映画館に観に行ってよかったと心から思えました。
大変満足している。
今まで観たゴジラ映画のなかで一番よかった。
素晴らしい。
ゴジラの迫力・かっこよさ◎演技とシナリオのくささは気になる
ゴジラはシン・ゴジラしか見たことが無いど素人が、相方の押しに負けて観てきた!しかもカラーも観てないのにマイナスカラーを!笑
シン・ゴジラも劇場で観たのだけど個人的には合わなったので、シン・ゴジラよりは断然好きだった!
ゴジラの恐ろしさや迫力、かっこよさ!ゴジラの魅力がちゃんと伝わってきた!
元日の地震のこともあり、いつ大災害が起こって何らおかしくない現状の日本。人や街を無差別に襲う災害への恐怖は全然他人事ではなく、だからこそゴジラがリアルに感じられるのかなとも思いました!
こっからはマイナスなコメントになってしまうけど…
邦画は、観るとしてもミニシアター系が多く、コテコテな邦画を観るのが久々だった私。
神木隆之介は神木隆之介にしか見えないし、浜辺美波は浜辺美波にしか見えないし、全体的に「演技をしている」感がみえてしまって素直にキャラクターの心情や物語に入り込むことが難しかった…!
とあるシーンは「やっぱり死んだか」とちょっと面白くなってしまったし、神木隆之介が雨に打たれて「うわー!」と大号泣するシーンで笑いを堪えられず、素直ではない自分の感性に悲しくなったりもしました。
ただ、安藤サクラと子役の演技は全く違和感がなく、感情移入できた!!
あと4DXで観た感想としては、ちょっと船のシーンで酔ってぐったりだったけど、ゴジラが歩く度にズドンズドンと揺れるのが作品に入り込んだ感覚になれて良かった!
最高!!
色々批判もありますが
決して古臭くはない、戦後という白黒の臨場感
11月に−1.0を観てストーリーは知っているから、映像をより楽しめた。
冒頭の夜の島の場面では、見えにくいというモノクロの宿命はあるもののその分、ゴジラの謎の生命体感が出ていたと思う。
全体的に時代背景とも合っているし、ところどころ記録映像の様にも見える。銀座の中継は、アナウンサー役の発声も相まって実際の映像かと錯覚しそう。
そしてマリオンしか知らない、あの憧れの日本劇場が白黒映像だとより重厚感のある建物に見える。嗚呼、本物の日本劇場が見てみたい。
ゴジラの背びれがボコボコなるところは、メカっぽいというか生物っぽくない感じがしてあまり好きではないけれど、白黒だと軽減されてて良かった。
音楽も脳内補正がかかっているのか、音割れしているように聞こえて、往年のスペクタクル映画のような風格があってワクワクした。
白黒になっても音楽と音響の演出は最高峰
ゴジラと出演者により集中できる
モノクロコントラストによる光の表現
◯モノクロによる光の表現
光の表現がとても美しい
カラー版とは全く違うように見えるシーンも
◯大戸島の呉爾羅のシーンが怖い
暗い中で呉爾羅が動くシーンは必見
△精細なVFXシーンでは違和感があるシーンも
映像から得られる情報が減ってる分
カラーが自分には合っていた
マイナスカラーよりもやはりカラーの方が自分には合っていたと思います。
ゴジラの熱戦放射時の背中の棘が綺麗に青く光る色はモノクロでは白になりましたね
あそこだけ青の色をのせるとかできたらいいなぁと思いました。
モノクロの映画をカラーに直すみたいなカラーリマスター的な演出があると
面白いのに。
ただ、キャストの表情については細かい感情まで鑑賞できました。
特に震電を操縦した時の神木隆之介さんの表情がインパクトがありました。
一瞬ですが離陸直後 コックピットを見渡して満足そうに微笑んでいたような。
カラーの時は、窓の外の景色とゴジラがどこにいるんだって操縦者目線になっていました。
が、マイナスカラーは、
橘の言っていた「(零戦)不具合品」から極地戦闘機の震電に乗り換えたときの
パイロットとしての驚きと喜び(それが命かけであっても)
「これならいける」と敷島が思ったんじゃないかっていう心の動きが
マイナスカラーでは見えた気がします。
マイナスカラーはキャラクター心情・時間経過による変化がはっきりとわかる気がします。
安藤さくらさん・青木 崇高さんなど
あとは、明るい太陽光なのか暗い焼け跡なのか…
ただ、機雷掃海船が木造船なのかどんだけボロボロなのかの素材感みたいなものは
残念な感じです。
それがはっきりわからないと敷島の「えっ」っていう笑える
リアクションはわからないよなぁ~と思いました。
ゴジラはマイナスカラーにすると確かに、怖いです。カラーだとイケメン
ですものね。どなたかが言っていたかわいい感じ…形状はものすごく好きなんですけど。
カラー版が自分的にはあっていたかな~と思います。
カラーをもう一度IMAXで観れたら最高なんだけど。無理だろうな~
素晴らしい! カラー版を超え、さらなる高みへ昇りつめた傑作!!
戦後間もない復興の時代背景とモノクロ映像とが完璧にマッチ、素晴しい作品に仕上がっています
そして同様にモノクロだった1954年の「ゴジラ」第1作目への最高のオマージュとしても素晴しく、ゴジラ生誕70周年を迎えるにあたる歴史的な作品になったと思います
カラー版に対しモノクロ版の方が恐怖感が増すのと、あのゴジラの咆哮がド迫力のパニック映画として、何倍増しもの風格を備えた作品としてより作品を引き締めています
そしてモノクロになった事でキャストの皆さんがより映えるのも驚きで素晴らしかった
モノクロの古臭さがすごく合ってたし、特に田中美央さん演じる駆逐艦「雪風」の堀田元艦長が民衆に”わだつみ作戦”への協力を仰ぐシーンはものすごくノスタルジックな映像で感動しました
さらに一番感心したのは典子を演じる浜辺美波さん、昔の銀幕スターの美貌と風格をそなえた素晴しい役者さんだなあとあらためて思いました
カラー版のレビューにも書きましたが、本作は堂々とグローバルマーケットで渡り合える作品だと思うので、たくさんの人達に観てもらって世界の映画史に残る名作になってほしいものです
そしてこの書き込み時はまだショートリストに挙がっているだけの状況ですが、イコール米アカデミー視覚効果賞(Academy Award for Best Visual Effects)のノミネーションを受ける可能性があります
日本が生んだゴジラ、その作品でオスカーを受賞するという、日本映画界にとっても非常に意義があり歴史的な出来事を見てみたい
古くは「スター・ウォーズ」から「タイタニック」「アバター」直近で「テネット」と世界の映画史に名を刻む名作の数々が受賞してきたオスカーを受賞して、世界映画史にその名を刻んでほしいと思います
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