ゴジラ-1.0/Cのレビュー・感想・評価
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よりドラマが奥深くなった終戦の真ゴジラ
昨年観たマイナスワンは、自分史上最高のゴジラ作品だったけど、モノクロ映像にすることで全く別の作品になっていることに驚きです。奥行きのあるモノクロ画面は昔のポーランド映画のような重々しさがあり、登場人物のアップの表情や演技を際立たせているので、よりドラマ感が盛り上がります。むしろゴジラのシーンが脇になった感じで、もはや怪獣映画の域を超えて重厚な人間ドラマです。カットもセリフもそのままなのに、カラーからモノクロに変えただけで映画が違う表情になるんで、全く新鮮な気持ちで映画を観ることができました。映画って面白いな。
本命
MAD MAXのモノクロ版が衝撃的だった。
だから期待してた。むちゃくちゃ。
そして期待以上だった。
ファーストカットが飛び込んできた瞬間、現実味が増すと思った。モノクロの絵にどんな作用があるかは分からない。俺の何がそう誤認するのかは分からないのだけれど垣根を飛び越えた感じだ。
ゴジラはむしろCG感が上がったようにも見えた。
だけど…
本編では泣かなかったんだけどなぁ。
ラストに至り大号泣だ。
戦いに向かう男達が熱い。
残される女達が尊い。
死ぬ事が名誉とされた時代に、死場所を探し死に方を探した男達。
もう、ゴジラなんてオマケもいいとこだ。
『生きろ』こんな単純な投げかけが、深々と胸に刺さる。まずはそこから。
『屈するな』と同義に聞こえる。
震電のコクピットでゴジラを直視する敷島。
その目には怯えはない。
ゴジラも死も彼を挫く事はできない。
そんな事すらどうでもいいんだ。
意思を貫く強さに泣けた。
カラー版も凄かったのだけど、なんで俺がこんなに感動してるのかが分からず…。
物語は知ってる。
何がどうなるのかも忘れてない。
でも、なんだ?むしろ一回観てるからか?
ドラマがダイレクトに飛び込んでくる感覚。
揺さぶられまくりだ。
日本人にはモノクロが合ってるのかしら?
たしかに寂れた感じはありはしたが…謎だ。
ただ
MAD MAXもゴジラもカラーよりも、モノクロ版ではの方がドラマティックに感じ、結果大号泣だ。
シンゴジラにも引けを取らない良作。
ビジュアルと音響は満点。
まずはスクリーンで体感できて良かった。
その実在感たるや見事。
恐怖の対象としてのゴジラを堪能できました。初見がモノクロ版だったというインパクトも相まって没入できました。ストーリーは好みがはっきり分かれそうです。
ビジュアル的な所だと。
恐怖演出、スケール感の表現共に見事という他ありません。個人的な感覚としては、劇場で初めて「宇宙戦争」を見た時以来の絶望感を味わう事が出来ました。
ただし、ゴジラを生物として描こうとしているのか。怪物として描こうとしているのかは不明瞭なままでした。
ここは作品のテーマに寄せての意図的なボカシかもしれませんが、個人的にはモヤモヤが残りました。
ストーリーは良くも悪くもセカイ系というか、非常に寓話的な側面が強いです。
なので終戦直後というリアリティ重視の舞台立てや表現に反して、ごくごく個人的な感情の機微が中核になっています。
ここは上手くいっている点も、失敗している点もどちらもあるように感じました。
主人公に感情移入しやすいように主観に寄り添ってるので、展開的にはカタルシスを得やすいと思います。(この辺りは欧米でウケが良さそう)
逆に言うと主人公補正が過ぎるので、せっかくのリアルな映像すら嘘っぽく思えてしまいます。
私はこの点で後半は興醒めしてしまう部分もありました。
また、台詞回しや演出に関しても山﨑監督の良い部分と悪い部分どちらも出ています。
アルキメデスで見られたようなダイナミックかつリアリティのある演出がある一方。まるで金八先生のような、悪い意味で邦画的な過剰なセリフ回しに辟易する事もありました。
このように、良い点悪い点どちらもある作品であり、好みは割れると思います。
それでも総合的に高評価を付けざるを得ないくらいビジュアルが素晴らしいです。
賛否色々述べましたが、まずはスクリーンで鑑賞する事をオススメします。
個人的にはもっとアルキメデス寄りな、ヒロイックさを欠いたバランスだと更に好みだったと思います。
当時のドキュメンタリー映像でも見ているかのような錯覚ができるので、その点ではモノクロ版がオススメです。
モノクロ効果でゴジラ&俳優の表情に集中!さらに時代背景が活きる。
モノクロ良い!
アラというのも変だけど、
カラーだと、
やはり俳優さんちの肌ツヤが良すぎる感が否めないところが
気にならないし、返って陰影が生かされて美しい。
戦時下の昭和の時代の装飾が
作り物に見えてしまう部分なども隠されて、
時代背景のリアル感が増したし、
風景よりも
ゴジラの表情も含めて、
人物の表情に魅入るというか、集中できて、
あー、こういう目をしてたんだー、
みたいな新たな発見もできて、観て良かったです。
いわゆるノスタルジーを感じる方向けの作品かな?
今年37本目(合計1,129本目/今月(2024年1月度)37本目)。
(ひとつ前の作品は「千年女優」、次の作品は「砂の器」)
カラー版はいわゆる轟音シアターの類で見て、ちょっと耳をぶっ壊しそうになったので、普通の設備の映画館で見てきました。
細かいところはわかりませんが、実質的にモノクロ放映版という扱いで、かつ通常の映画をモノクロで放映するということがおよそもって存在しないので、モノクロで放映することに意味がある、あるいは、このように成り立ちが特殊な映画はそうすることでノスタルジーを誘うといったものがあり、もっぱら本作はそれであろうと思います。
ストーリー自体は元の作品(カラー版)とほぼ同じだったはず。多少違っていても気が付かない範囲だし無茶苦茶な脱線はしません。
ただ他の方が書かれていたことですが、この「ノスタルジーの演出」である故へのモノクロ放送のため、映画館の施設や席どりによってはモノクロが非常に薄く感じられるというトラブルはあるようです(座席変更お願いします、といったやり取りが他の映画よりも多かった)。ただこれは「座席を変更する」という通常は(合理的理由がないと)許されないものに対して本作品が「そもそも予約している人がいないなら」、作品の性質を考慮して映画館が独自に定めた裁量でもあり、かなり珍しいケースではなかろうか、と思います。
できるだけ大きな映画館で真ん中あたりに座るのがおすすめではないかな(私は足がよくないのでお手洗いに近いほうの席をいつも選ぶ)といったところです。ただ、その「濃淡が感じられにくい」ということはあっても「まるで作品として見られない」ということはないと思います(もしどこで見てもそうであれば客観的に欠陥状態なので返金なりされるはず)。
こういった「映画館の設備や映画館の座る席によって極端に見える見えないが変わる」という変な一面があるので(本映画以外でモノクロ映画を見るのは、よほど昔の作品の復刻版上映、それもミニシアター程度しかない??)、公式サイト等も確認の上、まず「公式サイトにリンクしている動画サイト(youtube)のレベルで」モノクロで楽しめうるかという点は確認することは確認することをお勧めします。
なお、作品そのものは「実質的に」カラー版と変わらないしあれもこれも書くとネタバレ度合いが高くなるので省略します。
昔の日本人に敬礼。
物語の筋書きなどは自分が今更書いても仕方ないので書かないが
太平洋戦争の記憶を爺ちゃんから聞いて育った自分としては
見ていてちょっと辛くなってくる様な印象だった。
身内が死んでいろいろな想いが交錯する中
他人同士でも助けていかないとどうにもならなかったと言うリアルな土台がある。
皆んないろいろなトラウマを抱えてそれでも毎日生きていくしかないから
皆んな肩寄せ合って生きていた。
それでも自分のやってきた事に対して悔悟の念があり
その為に前に進めない人物もいたと思う。
最初主人公のところに1人の女が転がり込んできたが
何年も赤の他人が同棲している様な状態で
最初若い男女が同じ屋根1つにいながら
何も無いと言うのは不自然じゃね?と思ったのだけど
これはつまり自分の家族にしてしまうと
いつか戦争の精算をしようとした時に死ねなくなると言う想いから
敢えて結婚していなかたんだと分かり
ちょっとグッときた。
このゴジラは完全なるフィクションなんだけど
なんか背景としたものはもの凄くリアリティーのある話で
その意味ではグッと来っぱなしであった。
うちの爺ちゃんの戦争体験の話を思い出しながら
見入っていた。
見ていて1番堪らなかったのは
小さな子供に泣かれているシーンだった。
自分が子を持つ親ということもあるのかもしれないけど
どうにもやりきれない気分になる。
でも自分が親代わりになる事は出来ないのだ。
自分が親になってしまったら
命が惜しくなってしまうから。
ゴジラの描き方はまさに圧巻で
まるで神の如き存在感だった。
特に熱線を出す時の有り様はそれを見ているだけで
あーこりゃあダメだぁと諦めたくなる感じだった。
最後の最後で本当の家族になるシーンでは
涙が止まらない。
こんな人達が沢山いたんだろうなと思うと余計に泣けた。
物語はフィクションなのにその土台となっているのは自分の爺ちゃんや親世代の話で
いろいろ戦後は大変だったんだろうなと思うと
自分達の祖先に感謝せずにはいられなくなる。
1つ気になった事があるとすれば神木隆之介他の俳優さん達はやはり現代人であって
どこか線が細いところがある。
その点が仕方ないとは言いながらやっぱりこう言う時は胴長短足の日本人体型がいいよなあと思っていた。
その意味では安藤サクラの存在はちょっと頭一つ抜きん出ていたかなと思う。
まあそれは無いものねだりだから仕方ないと言えば仕方ない。
でも映画としてはまるでフィクションとは思えない出来の映画で
なんか墓参りでお礼を言いたくなる気分だった。
小さな子供を泣かす様な社会や戦争ははダメだと思う。
マイナスがこんなにプラスになるとは…
ゴジラ-1.0 はIMAX 初日に観ているが、当時の評価は見る視点で1〜満点であった。
カラー版の評価がそんな風に個人的には微妙で、-Cを見ようか先日も30分ぐらい映画館の前でうろうろして結果見るのをやめた。でもやっぱり観ます。
前回はゴジラ映画としての自分の期待感と実際の世界観等の乖離が大きく理解出来ない所が多かったが、今回2回目ということでその点は理解できていた。
映画の時代背景は戦中戦後、1954年ゴジラ1作目はモノクロ映画でカラーは一般的ではなかった。その頃に思いを馳せて観ることはとても自然の事と思う。そしてモノクロと言う事でゴジラという物体の異様さ、或いは威容さが際立っていたと思った。灰色の画面から黒い物体が突如現れる。スゴイ!
観て良かった。
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ゴジラの背びれや咆哮後の熱線のみに色を付けたパートカラー版も見てみたい!
3回目です。
何度見ても最高です。
カラーを白黒にしただけでは、白黒フイルムの限界が見えますね。
昔の白黒フイルムでは、雨がフイルムに写らんから黒くしたり、どうらんで明るくしたり、やたらとライトを当てたり苦労していたので暗くて見ずらい所も有りましたが、この時代を表現するには白黒ですね。
違和感なしですね。
最近の作品でモノクロというのは見ることが無いのでどうか?と思って見に行きましたが全く違和感もなくむしろこっちの方がリアルに感じたかも。
カラーに続いての2回目なのでストーリーもよく伝わってきました。
今回初めて4DXで見ましたが遊園地の様な感じですね。それも面白かったですよ。
死んだ同朋への罪責の念と貰い子の未来への責任の間で。
元特攻隊員の主人公は、虚偽の行いによって戦死を免れたこと、またゴジラを砲撃するよう命じられたが、保身のためにそれを断念したことなどのトラウマに悩んでいる。
言わば、死んでいった同朋に対する罪責の念に悩まされている。
その主人公が過去のトラウマを払拭する思いで、ゴジラに特攻することを決意する。
しかし、このとき主人公は、アキコという貰い子を育んでおり、未来ある子のためにも生きなければならない。
鑑賞していた私は、この葛藤に今後どのように物語が進展するのか、一体主人公とアキコはどうなってしまうのかと息を飲むような思いで映画に身入った。
過去を清算するため死ぬべきなのか、それともアキコと未来ある人生を送るべきなのか、物語から目が離せなくなった。
そして、ラストシーンは圧巻だった。
「我が国は先の戦争で人命を粗末にし過ぎた」と博士が言ったシーン、新戦闘機・雷神には脱出用のパラシュートが搭載されていると説明し「生きろ」と言う元整備兵の回想。
それらが蘇り、感動がグッと心に込み上げてきた。
映画館に観に行ってよかったと心から思えました。
大変満足している。
今まで観たゴジラ映画のなかで一番よかった。
素晴らしい。
ゴジラの迫力・かっこよさ◎演技とシナリオのくささは気になる
ゴジラはシン・ゴジラしか見たことが無いど素人が、相方の押しに負けて観てきた!しかもカラーも観てないのにマイナスカラーを!笑
シン・ゴジラも劇場で観たのだけど個人的には合わなったので、シン・ゴジラよりは断然好きだった!
ゴジラの恐ろしさや迫力、かっこよさ!ゴジラの魅力がちゃんと伝わってきた!
元日の地震のこともあり、いつ大災害が起こって何らおかしくない現状の日本。人や街を無差別に襲う災害への恐怖は全然他人事ではなく、だからこそゴジラがリアルに感じられるのかなとも思いました!
こっからはマイナスなコメントになってしまうけど…
邦画は、観るとしてもミニシアター系が多く、コテコテな邦画を観るのが久々だった私。
神木隆之介は神木隆之介にしか見えないし、浜辺美波は浜辺美波にしか見えないし、全体的に「演技をしている」感がみえてしまって素直にキャラクターの心情や物語に入り込むことが難しかった…!
とあるシーンは「やっぱり死んだか」とちょっと面白くなってしまったし、神木隆之介が雨に打たれて「うわー!」と大号泣するシーンで笑いを堪えられず、素直ではない自分の感性に悲しくなったりもしました。
ただ、安藤サクラと子役の演技は全く違和感がなく、感情移入できた!!
あと4DXで観た感想としては、ちょっと船のシーンで酔ってぐったりだったけど、ゴジラが歩く度にズドンズドンと揺れるのが作品に入り込んだ感覚になれて良かった!
最高!!
元々が良く出来た作品である上に、モノクロになることで時代背景にさらなる説得力が。
特に最序盤の夜の戦闘シーンや銀座の雨降りしきるシーン、ラストの海上の船の描写などは、モノクロ版こそが「正解」に見えたほどでした。
観て損なし!
これからのゴジラ
去年、今年とゴジラ−1をモノクロ映像含めて4回観に行きました。日本にふさわしい怪獣映画だと改めてそう思います。来年も日本のゴジラ映画がまた観れたらもっと素晴らしい作品だなとそう思います。
誰かが貧乏くじを引かないいけないんだ
いやー銀座の最後、ゴジラと爆発雲のショット…痺れた…こっちはこっちで締まりが出て伝わってくるもんがあったように感じた。時代設定が昭和なのでしっかりくるんやろうな。コレ、めちゃめちゃアリやね。
④H-8
色々批判もありますが
公開から数ヶ月を経、昨今話題となった他の作品などと比較して戦後の描写が綺麗事だとか大戦への反省が無い(あればもっと良かった説も含む)など批判的なコメントも多数見られるなか、自身は初見時に素直に揺り動かされたわけで、モノクロ版はそうした批判を意識しながらの鑑賞となった。結果、やはりいい作品だと思った。以上。
決して古臭くはない、戦後という白黒の臨場感
11月に−1.0を観てストーリーは知っているから、映像をより楽しめた。
冒頭の夜の島の場面では、見えにくいというモノクロの宿命はあるもののその分、ゴジラの謎の生命体感が出ていたと思う。
全体的に時代背景とも合っているし、ところどころ記録映像の様にも見える。銀座の中継は、アナウンサー役の発声も相まって実際の映像かと錯覚しそう。
そしてマリオンしか知らない、あの憧れの日本劇場が白黒映像だとより重厚感のある建物に見える。嗚呼、本物の日本劇場が見てみたい。
ゴジラの背びれがボコボコなるところは、メカっぽいというか生物っぽくない感じがしてあまり好きではないけれど、白黒だと軽減されてて良かった。
音楽も脳内補正がかかっているのか、音割れしているように聞こえて、往年のスペクタクル映画のような風格があってワクワクした。
白黒になっても音楽と音響の演出は最高峰
しかるべきシーンにしかるべき音楽
VFXと音響の調和は素晴らしかったです。
定番の怪獣大戦争マーチは勇ましいがあの深刻な状況のシーンにおいては茶化すような選曲となってしまうと考察しました。
怪獣大戦争マーチは大好きです。ここぞ起死回生という時は、やっぱり怪獣大戦争マーチ
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