アイアンクローのレビュー・感想・評価
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フェイクはないけどケーフェイは…
悲しいかな事実。
孤独や葛藤という呪縛
エモーショナルな予告につられて鑑賞
実在するプロレスラー一家を描いた事実に基づく物語
まず、プロレスファンではなかったがエリック兄弟を始めとしたすべてのプロレスラーに敬意を表したい
恥ずかしながらプロレスという職業があんなにも過酷で、リングの外でも血を滲ませているものだとは思わなかったからだ
また家族のあり方、兄弟の絆についても考えさせられ
る
そばにいるだけではいけない、けどそばにはいないといけない
孤独や葛藤という「呪縛」はどうすれば解放されていたのだろうか
誰にでもある普遍的なテーマだからこそ、レスラーという自分にとって近しくはない存在にも感情移入できた
爽やか系イケメン、ザック・エフロンさん始めとした役者陣は本物のレスラーさながら見事にビルドアップしており、文字通り体当たりの演技には一段と心を揺さぶられます
最後の子供達の言葉が深く心に刻まれた
私の様にプロレスに馴染みがなかった方も是非観てほしいです
ありがとうございました
プロレスファン
試練があっても生きているうちは、前に歩かなくてはいけない
ケビンが最後まで、足掻いて生きることを選択したことにまず感嘆の意を示すと共に、この作品を今観られて良かったと感じている。というのも、日本公開した日から2日後にはレッスルマニアがあり、その絶対王者たるローマンレインズもまた、白血病という試練と闘いながらプロレスラーを続けているからだ。私には姉がいるが、ケビンみたいに身内の不幸が続いたらまともな精神状態ではいられる自信はないし、もっと父を責めていたと思う。
彼はケリーがこの世を去った時でさえ、父を本当の意味で責めてはいなかった。それは、彼の持って生まれた優しさであり、強さだからだ。
ケビンを演じたザック・エフロンをはじめて観た時、CGかとおもうくらい身体が仕上がっていて、この作品にかける想いをひしひしと感じた。今年は5月に岩谷麻優の家出レスラーや、Netflixでダンプ松本の作品もあり、プロレスがどんどん盛り上がってくれることに嬉しく感じている。
言葉の呪い。
1980年代元AWA世界ヘビー級王者フリッツ・フォン・エリックに育てられたプロレスの頂点を目指す息子達の話。
世代が違うのでまったくこのレスラーの方達を知らないけど…、本作観ての率直な感想は作品を通して観てるからこのオヤジが綺麗に映ってるかもだけど、ただただ一方的なダメな奴としか思えなかった。自分の子供に夢を託すってリアルでも有りがちだけど、やらすならちゃんと身体、メンタルとケアをしっかりやってやれよ!って思いましたね私は。
呪いの家族なんて解説、予告にあったけれど、「チャンピオンになれ、目指せ」と言うオヤジからの言葉の呪いで息子達が無理しすぎてこうなってるんじゃんと思いました。
終盤ラスト辺りの亡くなってしまった兄弟達があっちの世界で自由になれたみたいな感じで抱き合うシーンと、ケビンの息子達が「僕達が兄弟になるよ」のシーンは泣けた。
こんな家に生まれてきてしまった息子達がちょっと気の毒と思ってしまった印象の方が強い。
終盤の
フィクションならではの演出が無ければ、凡作と断じただろう。自分だって首を締める迄いかなくともフリッツを責めたい。天国の兄弟たちを見てやっと涙が出そうになった。
他にもプロレス一家はあるが、そんなに儲かるのか? 子どもにやらせよう、自分も家業を継ぐんだ、とよく考えられるもんだ。プロレス史的には結構いい加減で、フリッツがNWA会長だった事には触れられないし、ナチスギミックの大ヒールがあの時代のNWA世界王者になれる筈がない。ライバルたちも冗談? 仮装? 位の出来でした。
ファンなら常識でしょうが、どうしても知ったかしたい。
・ヘルウィグとは当時WWF王者アルティメットウォリアー。
・レスリング監修チャボゲレロJRも3代プロレス一家。
・ケビン&ダビッドは初来日から線が細かった。とてもモノにならないだろうとの印象で、それは出世してからも自分の中では変わらなかった。
最後は救われた。
格闘技は興味ないが内容は興味があったので鑑賞しました。
巨人の星のお父さん「星一徹」を思い出した(笑)。
家族の在り方を考えさせられる内容で感動した。内容的には40年以上前の物語で舞台もテキサス州のローカルな土地柄なのか終始バタ臭く泥臭いイメージ(失礼)でした。同作品はわざとそれを狙っているような感じがします。ミッキー・ローク主演の「レスラー」と同じテイストを感じました。
しかし悲運が続く家族だが、長男だけは幸せな家族を作り上げたのは最後見てて救われた。
先週のオッペン・ハイマーを鑑賞後から同作品のインパクト強すぎて頭から抜け出せていない自分を感じています。本来だったらこのアイアンクローについてはもっと感動してたと思っています。
✕家族の呪い ◯親の呪い
最高の家族映画
「救い」か「呪い」か
初代タイガーマスク辺りで始まったプロレスブームを通ってきた我々には「フリッツ・フォン・エリック」の「アイアンクロー」という技はかなり手軽なプロレス技として馴染みがあったし、その後彼の家族もレスラーで、アイアンクローを得意技にしているという話を聞いたことはあった。
ただ、こんな凄絶な物語があったとは。
「家族」という唯一の心の拠り所が、実はすべての因果のもとになるというお話。
誰から見ても、あの父(フリッツ・フォン・エリック)こそが「エリック家の呪い」であり、自分の無念とプライドの為に子供達の人生を奪ったことは明らかなのに、彼ら兄弟の誰一人として、父を恨んではいない。
『家族』という、自ら選んだわけでもないのに絶対的に尊重されるコミュニティ。
そこには「安らぎ」や「平穏」がある一方で非常に強固な「呪縛」がある。
敬虔なクリスチャンである彼らには、それがより当然の繋がりであったことが結果として皮肉なことであったのかも知れない。
兄弟の中でもケリーは、「権力」を象徴する(父のコレクションでもあった)プレゼントで揶揄し、その分岐点ともなったコインをずっと持っていたのは、知らず知らずそんな生き方を強要されていたことに不満を持っていたからだろう。
事実を元にしたお話なので、あまり脚色しろというのも野暮な話だが、展開し始めるのが結構後半なので、前半は多少間延びしてる感じはする。
あと、失礼を承知で言えば、主人公のケヴィンがどうしても「村西とおる」に見えてしょうがなかった。
題名に想うプロレスラー
最近ではテレビ中継されなくなったプロレスだけど幼少期の頃、《鉄の爪》の異名をとったプロレスラーを思い出しました。FFエリック、壮烈な戦いの中、手のひらいっぱいに広げた指が額や胃袋付近を掴む必殺技で流血する映像を観て驚いたものだ。
そのファミリーの映画だと知り観たくなりシアターに足を運んでしまった…
鉄の爪で異名をとったプロレスラーの家族に数々の不幸が起こり呪われてると思い込む悲劇の話であった。
プロレスラーのチャンプを狙う4兄弟(存命)の中、次男を除く不幸な死別を遂げる。
彼らの両親は何かあれば兄弟で解決しろとプロレス以外全く子供らに関心がない始末…
不幸が連続するが回想シーンで幼少期に亡くなった幼い長男が3人の弟と戯れるシーンに涙がポロリ😢
プロレスに別れを告げた家族と遊ぶところでまたもやポロリ😢
多くの方には受け入れられない映画だと思えるがうん十年前からの呪縛に縛られた様だった…
伝説のプロレス家族物語
# 実話に基づく物語
映画でありドキュメントでもある。テーマはプロレスかと思いきや、実は家族の物語だ。
# 映画館で観た感想
プロレスを題材にした映画というだけで希少だし、観られて良かった。
本当にプロレスを観る時のような手に汗握る感じはなかったが、ひとつのプロレス家族の歴史が映画として成り立っていた。
# 自分と言えば
決して熱いプロレスファンというわけではなく、試合も観に行ったことはないが、子供の頃、深夜のテレビ番組でプロレスが流れているとつい熱くなって観てしまっていた。
そもそもテレビでもスポーツ観戦はほとんどしないものの、それでもスポーツ観戦の中ではプロレスが一番好きかもしれない。
ちょうも最近プロレスの文庫本も買ったぐらい。そこにプロレス映画が公開されるというのたがらこれは観ないわけにはいかない。
# アイアンクローとは
相手の顔を鷲掴みにするプロレスの必殺技のこと。プロレスでは必ず技に技名をつけるのだ。
# 父
かつてプロレスラーだったがチャンピオンの座は掴み損ねた。今では自分のプロレス団体の経営者。
そのプロレス団体で彼の息子たちもプロレスラーとして活躍している。
# 長男
プロレスラーとしての人気は高いが性格はシャイでマイクパフォーマンスも下手なので、だんだんと次男にトップの座を奪われ始める。
だが家族を大事にする優しい男。
# 次男
マイクパフォーマンスがうまくプロレス向き。
# 三男
三男。
# 四男
まだプロレスを始めておらず、音楽に興味があり、バンドを組んだりしている。
# 一家の呪い
「この一家には呪いがかかっている」と言う長男。その呪いが現実となったのか、一家にはあまりにも多くの苦難が訪れるのだった。
# フェイク?
長男の彼女が「プロレスはやらせなのか?」と聞くシーンがある。長男は真正面から「やらせではない」とは答えずに「俺たちは真剣に取り組んでいる」というようなことを答える。
たしか日本でもプロレスラーが同じ質問を受けた時に同じ系統の返しをしていた気がする。
そう彼らは本気で真面目に試合をしているのだ。
# 結末
実話に基づく物語なので、決してフィクション映画のような大団円があるわけではない。あくまで現実の抜粋である。
懐かしい
フリッツ・フォン・エリックというと彼のテリトリーだったダラスに遠征...
フリッツ・フォン・エリックというと彼のテリトリーだったダラスに遠征すると「エリックのホテルに部屋を与えられ、エリックのレストランで食事し、エリックの銀行の小切手でファイトマネーが支払われる」という梶原一騎お得意のネタ、特に『プロレススーパースター列伝』のブルーザー・ブロディ編が我々の世代にはお馴染みですが、『ジャイアント台風』でも同じネタが出て来たので事実なら20年位はテキサス州ダラスを実効支配してたことになりますね。
ですが劇中でリック・フレアーが「ホリデイ・イン」に泊まってると言ってたのでアレと思ったのですが、最近でもグレート・カブキさんがインタビューでエリックはホテル・レストラン・銀行経営してたよと言ってたのはあくまでファンタジーを守るためだったのか、Wikipediaにもある実際は共同経営位だったというグレート小鹿さんの証言が事実なんでしょうか。それでも凄いと思いますが。
ケビン・フォン・エリックは実際は線が細いひとだったのでザック・エフロンは本人よりムキムキにカラダ仕上げて来たなと思いましたが、ハリー・レイスやリック・フレアー、ファビュラス・フリーバーズなんか本人にかなり寄せてきてて見てて嬉しくなってきましたし、NWA世界ヘビー級王座のベルトのディテールを完璧に再現してたりこの監督相当プロレス、WWFが全米制圧する前の古き良き時代の、が好きなんだろうなと思いますね。
なんかプロレス好きじゃないと面白くないのではと思われそうですがそんなことないと思いますよ。
鉄の爪の呪縛
作品としては良く出来てましたが、題名にもなっている鉄の爪という凄まじい必殺技があまり出てこなく、またフリッツ・フォン・エリックが少し悪く描かれすぎだというのが気になりました。
フリッツ・フォン・エリックというレスラーと、その技アイアン・クローがあまりにも偉大なので、兄弟達がそれに追い付こうとして果たせなかった悲劇と個人的には思っています。
兄弟それぞれに、○○の爪と異名がつけられていて、ファンが期待する鉄の爪の呪縛から逃れられなかったという事があまり描かれてなかった事が少し不満ですね。
作品としては掛け値なくおもしろく、ハーリー・レイスやリック・フレアーといった、超スーパースターの存在も素晴らしく、当時の良きプロレスの雰囲気がよく出ていて、見る価値のある映画だと思います。
プロレススーパースター列伝は読んでおいたほうがいい
プロレスファンならアイアンクローというタイトルからストーリーはフォン・エリック・ファミリーというのはわかる。
所見で呪われた一家って言われたって?なんですよ。
幼くして亡くなった長男がいたからだっけ?
なんだったら親父フリッツが現役を引いたかどうだかよくわからないなかでプロモーターやってる話が省略されててプロレス初見には厳しい内容。
本作見る前にプロレススーパースター列伝を読んでおくと親父がどういう人なのかはわかるので読んでおいたほうがいいかも。
もっと言えば後半に誰目線かよくわからない時間がだいぶ続き兄弟が次々となくなっていく呪われた一家感があるけど家族愛が希薄なせいかなんか伝わってこない。
全体的に説明が足りないし中途半端な印象。
この作品は家族・兄弟愛に満ちた悲劇のヒューマンストーリです。
プロレスファンなら必ず観に行くであろうと思いいざ映画館へ。しかし作品はもちろん基本はプロレスなのですが、この一家のヒューマンストーリーです。ありえない悲劇の実話です。何よりも泣けるのは、4人の兄弟愛です。ケビンは僕の幸せは家族と一緒にいたいだけだと言います。この4人を見ているだけで兄弟が欲しくなります。父親はヒールっぽいですが、その中に愛が無いわけではありません。厳しく育てるのも兄弟愛の結束になり、強い男になると自分は思いながら見ていました。色々な悲劇がガンガン押し寄せてくる中にラストの方で兄弟に再開するシーンやケビンの哀しみと幸福を感じる涙に涙腺が緩みます。
エンディングロールで拍手が起こりました。素晴らしい映画でした。
全226件中、161~180件目を表示