アイアンクローのレビュー・感想・評価
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試練があっても生きているうちは、前に歩かなくてはいけない
ケビンが最後まで、足掻いて生きることを選択したことにまず感嘆の意を示すと共に、この作品を今観られて良かったと感じている。というのも、日本公開した日から2日後にはレッスルマニアがあり、その絶対王者たるローマンレインズもまた、白血病という試練と闘いながらプロレスラーを続けているからだ。私には姉がいるが、ケビンみたいに身内の不幸が続いたらまともな精神状態ではいられる自信はないし、もっと父を責めていたと思う。
彼はケリーがこの世を去った時でさえ、父を本当の意味で責めてはいなかった。それは、彼の持って生まれた優しさであり、強さだからだ。
ケビンを演じたザック・エフロンをはじめて観た時、CGかとおもうくらい身体が仕上がっていて、この作品にかける想いをひしひしと感じた。今年は5月に岩谷麻優の家出レスラーや、Netflixでダンプ松本の作品もあり、プロレスがどんどん盛り上がってくれることに嬉しく感じている。
言葉の呪い。
1980年代元AWA世界ヘビー級王者フリッツ・フォン・エリックに育てられたプロレスの頂点を目指す息子達の話。
世代が違うのでまったくこのレスラーの方達を知らないけど…、本作観ての率直な感想は作品を通して観てるからこのオヤジが綺麗に映ってるかもだけど、ただただ一方的なダメな奴としか思えなかった。自分の子供に夢を託すってリアルでも有りがちだけど、やらすならちゃんと身体、メンタルとケアをしっかりやってやれよ!って思いましたね私は。
呪いの家族なんて解説、予告にあったけれど、「チャンピオンになれ、目指せ」と言うオヤジからの言葉の呪いで息子達が無理しすぎてこうなってるんじゃんと思いました。
終盤ラスト辺りの亡くなってしまった兄弟達があっちの世界で自由になれたみたいな感じで抱き合うシーンと、ケビンの息子達が「僕達が兄弟になるよ」のシーンは泣けた。
こんな家に生まれてきてしまった息子達がちょっと気の毒と思ってしまった印象の方が強い。
終盤の
フィクションならではの演出が無ければ、凡作と断じただろう。自分だって首を締める迄いかなくともフリッツを責めたい。天国の兄弟たちを見てやっと涙が出そうになった。
他にもプロレス一家はあるが、そんなに儲かるのか? 子どもにやらせよう、自分も家業を継ぐんだ、とよく考えられるもんだ。プロレス史的には結構いい加減で、フリッツがNWA会長だった事には触れられないし、ナチスギミックの大ヒールがあの時代のNWA世界王者になれる筈がない。ライバルたちも冗談? 仮装? 位の出来でした。
ファンなら常識でしょうが、どうしても知ったかしたい。
・ヘルウィグとは当時WWF王者アルティメットウォリアー。
・レスリング監修チャボゲレロJRも3代プロレス一家。
・ケビン&ダビッドは初来日から線が細かった。とてもモノにならないだろうとの印象で、それは出世してからも自分の中では変わらなかった。
最後は救われた。
格闘技は興味ないが内容は興味があったので鑑賞しました。
巨人の星のお父さん「星一徹」を思い出した(笑)。
家族の在り方を考えさせられる内容で感動した。内容的には40年以上前の物語で舞台もテキサス州のローカルな土地柄なのか終始バタ臭く泥臭いイメージ(失礼)でした。同作品はわざとそれを狙っているような感じがします。ミッキー・ローク主演の「レスラー」と同じテイストを感じました。
しかし悲運が続く家族だが、長男だけは幸せな家族を作り上げたのは最後見てて救われた。
先週のオッペン・ハイマーを鑑賞後から同作品のインパクト強すぎて頭から抜け出せていない自分を感じています。本来だったらこのアイアンクローについてはもっと感動してたと思っています。
✕家族の呪い ◯親の呪い
プロレスを
やめたら
いいと思うよ………
(身も蓋もない助言)
8割パパが悪いし7割ママが悪いしつまり150%親が悪いよ
苗字変えてる場合じゃねえよ…親を殺せ…
プロレスのことのよく知らんから学びに行こう!という気持ちで見に行ったらファミリードラマだった。
いやでもプロレスってマイルドなコロシアムじゃなくて割とエンターテイメントよりのスポーツなんだなあと学べました。ヤラセっぽいのも含めてやんや楽しむものなんですね~
そしてファミリードラマ内容も重く苦しく真実味と兄弟の絆に溢れててサイコーでした。
プロレスとかこの家族のこととか知らない人でも一見の価値あり。
最高の家族映画
アットホームとかそんな甘い家族の物語ではない。
ストーリーがしっかりしていて見ごたえあるし、キャストもかなり体を作り込んでいてリアリティがある。
呪われた家族なのか、乗り越える話なのか、リアリティ重視であり、泣かせどころも多い。
男性はやはり感情移入しやすくなっているか〜、母親が喪服の話など細かい所は男女関係なく見れる。
A24久々のヒットに流石のブランドだなと思う。
「救い」か「呪い」か
初代タイガーマスク辺りで始まったプロレスブームを通ってきた我々には「フリッツ・フォン・エリック」の「アイアンクロー」という技はかなり手軽なプロレス技として馴染みがあったし、その後彼の家族もレスラーで、アイアンクローを得意技にしているという話を聞いたことはあった。
ただ、こんな凄絶な物語があったとは。
「家族」という唯一の心の拠り所が、実はすべての因果のもとになるというお話。
誰から見ても、あの父(フリッツ・フォン・エリック)こそが「エリック家の呪い」であり、自分の無念とプライドの為に子供達の人生を奪ったことは明らかなのに、彼ら兄弟の誰一人として、父を恨んではいない。
『家族』という、自ら選んだわけでもないのに絶対的に尊重されるコミュニティ。
そこには「安らぎ」や「平穏」がある一方で非常に強固な「呪縛」がある。
敬虔なクリスチャンである彼らには、それがより当然の繋がりであったことが結果として皮肉なことであったのかも知れない。
兄弟の中でもケリーは、「権力」を象徴する(父のコレクションでもあった)プレゼントで揶揄し、その分岐点ともなったコインをずっと持っていたのは、知らず知らずそんな生き方を強要されていたことに不満を持っていたからだろう。
事実を元にしたお話なので、あまり脚色しろというのも野暮な話だが、展開し始めるのが結構後半なので、前半は多少間延びしてる感じはする。
あと、失礼を承知で言えば、主人公のケヴィンがどうしても「村西とおる」に見えてしょうがなかった。
題名に想うプロレスラー
最近ではテレビ中継されなくなったプロレスだけど幼少期の頃、《鉄の爪》の異名をとったプロレスラーを思い出しました。FFエリック、壮烈な戦いの中、手のひらいっぱいに広げた指が額や胃袋付近を掴む必殺技で流血する映像を観て驚いたものだ。
そのファミリーの映画だと知り観たくなりシアターに足を運んでしまった…
鉄の爪で異名をとったプロレスラーの家族に数々の不幸が起こり呪われてると思い込む悲劇の話であった。
プロレスラーのチャンプを狙う4兄弟(存命)の中、次男を除く不幸な死別を遂げる。
彼らの両親は何かあれば兄弟で解決しろとプロレス以外全く子供らに関心がない始末…
不幸が連続するが回想シーンで幼少期に亡くなった幼い長男が3人の弟と戯れるシーンに涙がポロリ😢
プロレスに別れを告げた家族と遊ぶところでまたもやポロリ😢
多くの方には受け入れられない映画だと思えるがうん十年前からの呪縛に縛られた様だった…
伝説のプロレス家族物語
# 実話に基づく物語
映画でありドキュメントでもある。テーマはプロレスかと思いきや、実は家族の物語だ。
# 映画館で観た感想
プロレスを題材にした映画というだけで希少だし、観られて良かった。
本当にプロレスを観る時のような手に汗握る感じはなかったが、ひとつのプロレス家族の歴史が映画として成り立っていた。
# 自分と言えば
決して熱いプロレスファンというわけではなく、試合も観に行ったことはないが、子供の頃、深夜のテレビ番組でプロレスが流れているとつい熱くなって観てしまっていた。
そもそもテレビでもスポーツ観戦はほとんどしないものの、それでもスポーツ観戦の中ではプロレスが一番好きかもしれない。
ちょうも最近プロレスの文庫本も買ったぐらい。そこにプロレス映画が公開されるというのたがらこれは観ないわけにはいかない。
# アイアンクローとは
相手の顔を鷲掴みにするプロレスの必殺技のこと。プロレスでは必ず技に技名をつけるのだ。
# 父
かつてプロレスラーだったがチャンピオンの座は掴み損ねた。今では自分のプロレス団体の経営者。
そのプロレス団体で彼の息子たちもプロレスラーとして活躍している。
# 長男
プロレスラーとしての人気は高いが性格はシャイでマイクパフォーマンスも下手なので、だんだんと次男にトップの座を奪われ始める。
だが家族を大事にする優しい男。
# 次男
マイクパフォーマンスがうまくプロレス向き。
# 三男
三男。
# 四男
まだプロレスを始めておらず、音楽に興味があり、バンドを組んだりしている。
# 一家の呪い
「この一家には呪いがかかっている」と言う長男。その呪いが現実となったのか、一家にはあまりにも多くの苦難が訪れるのだった。
# フェイク?
長男の彼女が「プロレスはやらせなのか?」と聞くシーンがある。長男は真正面から「やらせではない」とは答えずに「俺たちは真剣に取り組んでいる」というようなことを答える。
たしか日本でもプロレスラーが同じ質問を受けた時に同じ系統の返しをしていた気がする。
そう彼らは本気で真面目に試合をしているのだ。
# 結末
実話に基づく物語なので、決してフィクション映画のような大団円があるわけではない。あくまで現実の抜粋である。
懐かしい
52本目。
身体作ってるのは、何かの記事で読んだけど、実際スクリーンで見ると半端ない。
確か悲劇とかと思ってたら、そうそう呪いのだった思い出す。
それに、ブロディ、ハーリー・レイス、フレアー、ゴディ等、懐かしの面々。
ケビンが裸足で戦ってるのは覚えてるけど、全日に参戦してた覚えがあるけど、間違いだったら、ごめんなさい。
何か色々不幸あったのは覚えてるけど、ここまでとは。
父が悪魔かよとは思ったりもするけど、行動には責任がと思うけど、あたる光が強ければ、影がより暗く思えてしまうのかな。
フリッツ・フォン・エリックというと彼のテリトリーだったダラスに遠征...
フリッツ・フォン・エリックというと彼のテリトリーだったダラスに遠征すると「エリックのホテルに部屋を与えられ、エリックのレストランで食事し、エリックの銀行の小切手でファイトマネーが支払われる」という梶原一騎お得意のネタ、特に『プロレススーパースター列伝』のブルーザー・ブロディ編が我々の世代にはお馴染みですが、『ジャイアント台風』でも同じネタが出て来たので事実なら20年位はテキサス州ダラスを実効支配してたことになりますね。
ですが劇中でリック・フレアーが「ホリデイ・イン」に泊まってると言ってたのでアレと思ったのですが、最近でもグレート・カブキさんがインタビューでエリックはホテル・レストラン・銀行経営してたよと言ってたのはあくまでファンタジーを守るためだったのか、Wikipediaにもある実際は共同経営位だったというグレート小鹿さんの証言が事実なんでしょうか。それでも凄いと思いますが。
ケビン・フォン・エリックは実際は線が細いひとだったのでザック・エフロンは本人よりムキムキにカラダ仕上げて来たなと思いましたが、ハリー・レイスやリック・フレアー、ファビュラス・フリーバーズなんか本人にかなり寄せてきてて見てて嬉しくなってきましたし、NWA世界ヘビー級王座のベルトのディテールを完璧に再現してたりこの監督相当プロレス、WWFが全米制圧する前の古き良き時代の、が好きなんだろうなと思いますね。
なんかプロレス好きじゃないと面白くないのではと思われそうですがそんなことないと思いますよ。
鉄の爪の呪縛
作品としては良く出来てましたが、題名にもなっている鉄の爪という凄まじい必殺技があまり出てこなく、またフリッツ・フォン・エリックが少し悪く描かれすぎだというのが気になりました。
フリッツ・フォン・エリックというレスラーと、その技アイアン・クローがあまりにも偉大なので、兄弟達がそれに追い付こうとして果たせなかった悲劇と個人的には思っています。
兄弟それぞれに、○○の爪と異名がつけられていて、ファンが期待する鉄の爪の呪縛から逃れられなかったという事があまり描かれてなかった事が少し不満ですね。
作品としては掛け値なくおもしろく、ハーリー・レイスやリック・フレアーといった、超スーパースターの存在も素晴らしく、当時の良きプロレスの雰囲気がよく出ていて、見る価値のある映画だと思います。
プロレススーパースター列伝は読んでおいたほうがいい
プロレスファンならアイアンクローというタイトルからストーリーはフォン・エリック・ファミリーというのはわかる。
所見で呪われた一家って言われたって?なんですよ。
幼くして亡くなった長男がいたからだっけ?
なんだったら親父フリッツが現役を引いたかどうだかよくわからないなかでプロモーターやってる話が省略されててプロレス初見には厳しい内容。
本作見る前にプロレススーパースター列伝を読んでおくと親父がどういう人なのかはわかるので読んでおいたほうがいいかも。
もっと言えば後半に誰目線かよくわからない時間がだいぶ続き兄弟が次々となくなっていく呪われた一家感があるけど家族愛が希薄なせいかなんか伝わってこない。
全体的に説明が足りないし中途半端な印象。
この作品は家族・兄弟愛に満ちた悲劇のヒューマンストーリです。
プロレスファンなら必ず観に行くであろうと思いいざ映画館へ。しかし作品はもちろん基本はプロレスなのですが、この一家のヒューマンストーリーです。ありえない悲劇の実話です。何よりも泣けるのは、4人の兄弟愛です。ケビンは僕の幸せは家族と一緒にいたいだけだと言います。この4人を見ているだけで兄弟が欲しくなります。父親はヒールっぽいですが、その中に愛が無いわけではありません。厳しく育てるのも兄弟愛の結束になり、強い男になると自分は思いながら見ていました。色々な悲劇がガンガン押し寄せてくる中にラストの方で兄弟に再開するシーンやケビンの哀しみと幸福を感じる涙に涙腺が緩みます。
エンディングロールで拍手が起こりました。素晴らしい映画でした。
プロレス一家が辿った驚愕の悲劇
想像していたほど重苦しい雰囲気ではなく、むしろ観易かったです
プロレス界の話ではありますが、主軸は人間ドラマなのでプロレスの知識が無くても全く問題ありません、これが実話だということだけ知っておけばOKです
本作で一番印象的なのは何と言ってもザック・エフロンさん、“シュッとした超イケメン俳優”を封印し、プロレスラーとして怪物級に肉体改造、さらにザンギリ頭で70〜80年代のファッションによって“昔の実写版ハルクかっ!”って突っ込みたくなる何とも言えない風貌で“呪われた運命”に翻弄される主人公ケヴィンを熱演、その圧倒的存在感は私の中ではオスカー級でした
日本でもジャイアント馬場さんやアントニオ猪木さんと対戦したことのある実在のプロレスラー、ホルト・マッキャラニーさん演じるフリッツ・フォン・エリックと彼の家族の悲劇的で壮絶な物語がエネルギッシュに描かれます
フリッツ・フォン・エリックは息子達に対し一方的に親の夢を押し付けて軍隊並みの厳しい特訓を強いたり、陸上競技やバンドがやりたい息子をプロレスの道に引きずり込み、自分が達成できなかった世界王者タイトル獲得が人生最大の目標かの如く息子達を煽ります、息子たちは素直な良い子ばかりなので可哀想に毒親に一生懸命応えようとしますが、それが彼ら一家を最悪の結果に陥れていく驚愕のストーリー展開、凄まじいです
エリック親父の傲慢さは観ていて心から気分が悪く、こんなの言う事きかなきゃいいのにと思いますが、4人もの青年達がついて行ってしまうのが信じられない、彼らが山あり谷ありの人生にもがき苦しんでいる様が観ていてとても辛かったです
そんな息子たちを演じる役者さん達が全員すごくいいです
長男は幼少時に死んでて本筋とはほとんど関係無く、次男がザック・エフロンさん演じるケヴィン、3男デビットがハリス・ディキンソンさん、4男ケリーがジェレミー・アレン・ホワイトさん、5男マイクがスタンリー・シモンズさん
皆さん、素直で優しく兄弟想い、お互いを気遣う仲の良い元気な青年を好演しているだけに、彼らに降りかかる不幸が観ていてとても辛かったです
プラス、デヴィッドの妻パムを演じるリリー・ジェームズさんがすごく綺麗で素敵でした
ラストのデヴィッドの涙が痛々しく、胸に染みました
パパをそんなに責めないで。毒親じゃないヨ。
ケリーが銃で自殺したとき、ケビンは 「(自殺しないように) 何で気を付けてなかった」と言ってパパを非難する。
おいおい、そのセリフは自殺した人の家族や親しい人、そのとき身近にいた人に言わないほうがいいセリフらしいぞ。そんな事は他から言われんでも、残された家族や友人は、「何で気付いてあげられなかったんだ?」、「何で救ってあげられなかったんだ?」とか言って自分を責めて悩むらしいゾ。
自殺しないように、メシもトイレも睡眠も取らず24時間見張ってられんよね (3交代シフト制勤務という手もあるが ^^ )。
自殺する原因が誰かの言動のことはあるが、自殺を止められなかったのは誰のせいでもないと思う。
この映画を見て、パパのせいで息子達は不幸になったとパパを非難するのは、家庭内暴力で暴れてる子供が、「お前らの育て方のせいでこうなった」と親を責めるのと同じではないかと思う。パパとママのせいじゃない。
あと21世紀にもなって「呪い」ってなんだ呪いって? チャンチャラ可笑しい。
「御札でも貼っとけ~」である。
◎ 結論
この映画を見て、呪いだ、強権的だの言うより、息子達が思いやりでパパの夢を叶えた映画と言うほうが良かね?
ー 終わり ー (/--)/
僕がもしパパかママかケビンの立場だったら、自分の家族や友人に起こった悲しい出来事を「呪われた何タラ」とかいって、ゴシップのネタにしてほしくない。
人の口に戸は立てられないから広まってしまうのは仕方ない。だけど映画で改めて家族の不幸を呪いとセットで取り上げないでほしいと思う。
だいたい、もう21世紀なのに「呪い」とかチャンチャラお菓子食って笑っちまうヨ。
あるいは、まだ21世紀だから「呪い」なんてものが有ってもいいが、話題で取り上げて良いのは、200年ぐらい昔の自分のご先祖様か、自分の死語200年先なら良いかなということだ。
映画ではパパやママが 「兄弟で解決しなさい」と言って冷たく突き放し、息子たちの悩みに寄り添ってくれない親だったという描写がなされている。
これは映画でのフィクションなのか、生き残ったケビンのつらかった思い出なのか分からない。
だけどアイアンクロー家の長い営みの時間の、ほんの一部分を取り出してダメ親に認定されても親も困ってしまう。常に子供に寄り添った親であることが不可能なのは、親になったケビンなら分かると思う。親にならなくても25才ぐらいまでには親も完璧な人間じゃないと気付くような気がするが、僕は昔のことすぎて全く覚えてない。
もしかしたら「兄弟で解決しなさい」は、自律心を付けようという親の教育方針だったのかもしれない。
僕はパパが息子達にプロレスラーになるように強要したとは思わなかった。パパは自分の夢を語っただけだ。
パパは息子に有無を言わせない強権的父親だったろうか?世界チャンピオンになれなかった自分の夢を果たすために、息子達にプロレスラーを強制しただろうか?。僕の答えはどちらもNOだ。
自分の言うことを聞かせようと、叩いたり、ご飯を食べさせなかったりしていない。四男マイクから音楽を無理やり取り上げたりしていない。
国のボイコットでモスクワ五輪に出れなかった息子にプロレスラーという新しい目標を持たせた。
コイントスで決めたのは、兄弟2人の間に遺恨を残さないためだ。2人が実戦対決して決めても遺恨が残る。恨むならオレを恨めということだ。
だけど映画は、パパが毒親だと観客が思うように、パパのセリフや話の展開が作られてると思った。
息子達がプロレスラーになったのは、成熟して良くできた子供達が、思いやりでパパの夢を叶えてあげようと思ったからだと思う。熱く夢を語り一生懸命なパパに、子供ながらに、ほだされてしまったのだ
「ああ、もうパパは自分の夢のためにやってるだけなんだけど、あんなに一所懸命に僕をプロレスラーにしようと頑張ってくれている。期待に応えないといけない。パパがガッカリしたら可哀想だ。もうホントどっちが大人でどっちが子供か分からないよ。でも僕、パパのために頑張るよ」
これは果たしてマインドコントロールによる洗脳支配に当たるのだろうか?
パパから受け継いだ会社を経営不振でケビンが売ろうとする。裏から手を回して会社が売れないように買い手を脅す卑怯なパパ。だけど自分が手塩にかけて育てた会社が売られてしまわないようにジタバタするのって、そんなに責められることだろうか。未練がましいけど、そんなに責めないでおくれよ。
◎ 結論
この映画を見て、呪いだ、強権的だの言うより、息子達が思いやりでパパの夢を叶えた映画と言うほうが良かね?
「オレは息子達4人全員をプロレスラーにするぞ~」。
息子の試合後、リングでマイク片手に熱く吠える父であった。やれやれ。
スタン・ハンセンのウエスタン・ラリアットは最強。
プロレスに魅入られた家族
呪われた一家と言うより、
人生の全てをプロレスで成功することに熱中した父母と、
その父母を盲目的に敬愛した六人の子息の家族と、
その後生き残った一人の息子のホラーだった!?
昨夜観た、
オーメン ザ・ファーストより恐ろしい父母の話しだった。
それにしても、最後に二人の女の子に見えた子供達が男の子だったのは呪われた家系かも…
(^ν^)
アイアンクロー
劇場公開日:2024年4月5日 132分
日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げ、
鉄の爪=アイアンクローを得意技としたアメリカの伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックを父に持ち、
プロレスの道を歩むことになった兄弟の実話をベースに描いたドラマ。
1980年代初頭、元AWA世界ヘビー級王者のフリッツ・フォン・エリックに育てられたケビン、デビッド、ケリー、マイクの兄弟は、
父の教えに従いプロレスラーとしてデビューし、プロレス界の頂点を目指していた。
しかし、世界ヘビー級王座戦への指名を受けた三男のデビッドが、
日本でのプロレスツアー中に急死したことを皮切りに、フォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われ、
いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになっていく。
次男ケビン役をザック・エフロンが務め、
三男デビッド役を「逆転のトライアングル」のハリス・ディキンソン、
四男ケリー役を配信ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」で第80回ゴールデングローブ賞主演男優賞(テレビ部門ミュージカル・コメディシリーズ)を受賞したジェレミー・アレン・ホワイトがそれぞれ演じた。
米プロレス団体AEWのマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンが製作総指揮、
元WWE王者のチャボ・ゲレロ・Jr.がプロレスシーンのコーディネーターを務め、それぞれレスラー役で劇中にも登場。
監督は「不都合な理想の夫婦」のショーン・ダーキン。
撮影はデジタルではなくフィルムで行われており、舞台となる80年代の空気を見事に映し出した映像美は、映画館で鑑賞すれば非常に贅沢な映画体験が味わえる。
アイアンクロー
劇場公開日:2024年4月5日 132分
真の強さとは
伝説のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。元プロレスラーの父親はリングの名誉を
息子達に強さありきとしての有害を与え続けてしまう。
絶対的な父親にはイエッサーしか答えられない。
相談しても兄弟で解決しろと突き放す、母親は
信仰心で息子達を祈る。
リングロープからの父親から貰う呪縛は
相当な物。
どれだけ体を鍛え上げても心が満たされなければ
強くはなれない。そして自分自身を攻めてしまう。
花田家と亀田家のイメージが脳内をよぎる。
男は泣くなと言うけど、たまには泣いた方が
スッキリする。
知らなかった家族の栄光と挫折を垣間見た。
成功って何だろうね……。
ケビンはパムと出逢えて本当に良かったと
思う。4人の子供と13人の孫に恵まれて牧場経営。
兄弟の分も皆さんで生きて欲しいと願う。
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