ベイビーわるきゅーれ　ナイスデイズ

作品は一作目からドラマまでおもしろい！楽しい！勿論続きやサブキャラの外伝があればみたい！という気持ちを大前提に述べます

今作も所々にネタ要素やオマージュ的なセリフがあり、その元ネタが分かればクスッと面白い

しかし、所詮1人の知識じゃ総ては把握できないじゃないですか
映画を見て、ネタバレを気にして見てなかったXを恐れることなく見ると
感想や考察がドンドン流れてくる
すると「あのセリフは○○が元ネタ」みたいなポストが目に入る
最初はへーそうなんだ！くらいに流してたけど、2度目の映画はそれがチラつきすぎて「もしかしてここも、ここも元ネタある？」のかと感じてしまいとてもモヤモヤした

100%オリジナル(おそらく)のセリフにさえパロディかと疑ってしまう…
特に決め台詞にに思ってしまうからタチが悪い

こんな感覚になるのは初めてでとても残念

オマージュって映画ファン好きだよね

1はとにかくおもしろい！と感じたし今観てもおもしろいと思う。再上映があれば観たいと思うし。
2で「ずいぶん湿っぽくなっちゃったなあ」と思って今回あまり足が進まずやっと観たけど2よりは好きかなという感じ。
田坂さんは変わらずおもしろい。
個人的に1と2、3との違いは敵役の扱い。1はアル中で水筒に酒入れて持ち歩いてるアッパー系ぶっ飛び女とかおもしろみはあるが外道としてぶっ殺されても心が痛まないような描写があったりで敵役側に思い入れが出来る余地が無かった。敵役には敵役の道理(信念)があるというか。
2、3では敵役にも情緒のような描写がありなんとなくスッキリしない。これは近年の海外作品にも言える事だけど妙にバックボーンを語り作品の湿度が上がってしまって娯楽アクション映画(1はそうだと思っていた)としては個人的には楽しくない。(ドキュメンタリーの方で『かえではちさとに出会わなかった世界線のまひろ』という裏設定があったのでやりたい事はわかる)
3の公開前に監督が『密輸1970』を「こういうものを撮りたい！」と褒めていて、自分は密輸も思ったより微妙だったので多分こういう方向性になって行くんだろうなあとは感じていた。
悪い意味で邦画らしくなったというか(世界的に、と言っておいてこの表現はどうかと思うが)自分が歳をとって一周回ってドカーンバキーン勧善懲悪！ご都合主義！80〜90年代ハリウッド！みたいな映画の方が観るのが楽になってきたというのも大きいと思うしレビュー観てれば3の方が大衆的には『正解』なんだろうと思うので、監督が納得して作品作れてるならそれでいいのだと思う。
アクションは変わらず泥臭くて良かったです。血溜まりが消えてしまったのだけ残念。
(さらに個人的な話をするとちさまひがベタベタし過ぎなのも1くらいの距離感が好きだったのでやや受け付けなかったりする。これも個人的な好みの問題)