ロボット・ドリームズ

劇場公開日:

ロボット・ドリームズ

解説

「ブランカニエベス」で知られるスペインのパブロ・ベルヘル監督が初めて手がけた長編アニメーション映画。アメリカの作家サラ・バロンによる同名グラフィックノベルを原作に、擬人化された動物たちが暮らす1980年代ニューヨークで犬とロボットが織りなす友情を、セリフやナレーションなしで描く。

ニューヨーク、マンハッタン。深い孤独を抱えるドッグは自分の友人にするためにロボットを作り、友情を深めていく。夏になるとドッグとロボットは海水浴へ出かけるが、ロボットが錆びついて動けなくなってしまう。どうにかロボットを修理しようとするドッグだったが、海水浴場はロボットを置いたままシーズンオフで閉鎖され、2人は離ればなれになってしまう。

2024年・第96回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネート。

2023年製作/102分/G/スペイン・フランス合作
原題または英題:Robot Dreams
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年11月8日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第96回 アカデミー賞(2024年)

ノミネート

長編アニメーション賞  
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(C)2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL

映画レビュー

4.0ノスタルジーを誘う、ロボットと犬の友情物語

2024年11月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

海外アニメ映画は、おもにディズニーやピクサーしか見たことはなかったので、スペイン・フランス合作映画ということで、今回は興味津々でこちらの映画をチョイス!

無声映画に近く、はじめは少し戸惑いましたが、だんだん映画の世界に引き込まれていくうちに、余分な音はいらないとさえ思えてきました🙄

セリフがない分、キャラクターの表情や擬音により敏感になります。犬やロボットの表情に一喜一憂しながら、この先どうなるのか予想しながら観ていくと、なんとラストは?!
若干、思った展開と違いましたが、これはこれでありなのかとも思いました。

今年見観た映画の中で、一番優しくてちょっぴり切ない映画だったかもしれません。

日頃の忙しさに、疲れ切っているあなたにオススメ🧐
どこかノスタルジーを誘う

この冬一番優しい物語

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ななやお

4.5日本人にとって馴染みやすい題材

2024年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ノスタルジックな雰囲気なんだけど、これからの未来に向けて重要な何かを描いたかもしれない。人間の孤独化は進んでいるし、ロボット工学やAI技術は発展していく。これからの人間は、ロボットとの共存という可能性を本気で考えないといけないかもしれない。日本国内で意外なヒットとなっているが、「ドラえもん」を見て育った国民的には、他人事ではないテーマという感じがする。
不意にビーチが閉鎖されて、突然の別れとなってしまう犬とロボットだが、どちらも不思議な巡り合わせで大切な人と出会う。あの別れがなかったら、この出会いもなかったかもしれないと思うと、2人にとって何が幸いなのか。
人生はそういう別れと出会いの連続で、そんな当たり前のことが犬とロボットでカリカチュアされた結果、すごく新鮮なものとして浮かび上がってくる。
観ていて、「昔の友達どうしてるかな」みたいなことを思わせる作品なのだ。数年来連絡のとってない友人に連絡したくなる作品だ。

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杉本穂高

4.0September/君は覚えてるかな?

2025年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作も話題になっていたので、とりあえず見ておこうと思い鑑賞しましたが、全くタイプの違う作品なのに一つ前に見た『どうすればよかったか?』の感想と同じく非常に切ない作品だったのに驚きました。
見ていて、まず感じたのは現在的なサイレント映画であるという事。
日本のアニメはティーンエイジャーの妄想の具現化であり、欧米のアニメは大人の妄想の具現化である事。
多幸感に包まれているのにも関わらず切なくなる事。
リアルな80年代のNYが舞台なのに人間は全て動物に擬人化されている事。
人型はロボットだけであった事。
数シーンだったと記憶しているが、ツインタワーが何気に強く主張している様に感じた事。

これらの事が頭の中で引っかかりながら私自身がまた妄想していたのですが、9.11(アメリカ同時多発テロ)で亡くなった方達の(成仏できない)亡霊というか魂達の妄想及び家族・友人・恋人との幸せの記憶の様な気がしました。
更に、今だとポリコレだとかLGBTQ映画の問題をクリアするには人間を登場させるより動物や機械を擬人化する方がより深く真実味のある人間性を表現できる手段なのかも知れないという事も感じながら、上記の妄想しながら見ていました。そして切なくなっていました。
それと確か主題曲である“Earth, Wind & Fire”の“September”の歌詞も字幕に無かった(?)ので気になり、他のサイトの和訳(下記)を見たら、私の妄想も当たらずとも遠からずの様な気がします。

※歌詞の和訳を引用しておきます。(September/Earth, Wind & Fire)

君は覚えてるかな?9月21日のあの夜のこと
互いの愛が、噓つきな僕らの心を変えていったこと
雲を追い払うみたいに

僕らの心は鳴り響いていた
魂の歌い上げるキーに合わせて
一晩中踊り明かしながら
覚えてる?星たちが夜の闇を明るく照らしたあの時を

バ・ディ・ヤ、覚えてる?
バ・ディ・ヤ、夢中で踊った9月のこと
バ・ディ・ヤ、雲ひとつないあの青空を

僕の想いはいつも君と一緒だよ
君の心に触れたくて手を取ったんだ
秘密の会話と愛を分かち合ったよね
覚えてる?この愛は永遠にあり続けるって気付いたあの時を

今はもう12月に
9月に育んだ愛にまた巡り合ったんだ
秘密の会話とこの愛さえあればいい
忘れないでいて、今ここにある本物の愛を

バ・ディ・ヤ、覚えてるのかな
バ・ディ・ヤ、踊り明かした9月のこと
バ・ディ・ヤ、雲ひとつなかったよね

バ・ディ・ヤ、覚えてるって言ってほしいんだ
バ・ディ・ヤ、時間も忘れて踊った9月を
バ・ディ・ヤ、無限の夢たちは輝く日々を連れて来てくれた

鐘が鳴り響いて
僕らの魂は全力で歌っていた
君は覚えてる?
雲ひとつない日だったよね、ほんと

バ・ディ・ヤ、覚えてるって言ってよ
バ・ディ・ヤ、手を取り合って踊った9月のこと
バ・ディ・ヤ、雲なんてどこにも見えなかった

バ・ディ・ヤ、ねえ 覚えてるでしょ
バ・ディ・ヤ、はしゃいで踊り回った9月を
バ・ディ・ヤ、ふたりの夢は陽の光の中できらきら輝いてた

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シューテツ

3.5セプテンバー♪

2025年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

子供向けのロボットアニメかと高をくくっていたら、絶妙にレトロで、愛と友情の感情がほのかに、ラストが、切ないんだけど温かい。その道を選ぶことに手を差し伸べたくなる。earthの「セプテンバー」がこんな哀愁を帯びて耳に残るなんて。

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栗太郎