ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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期待度○鑑賞後の満足度○ 3人が東昇と対峙するクライマックスシーンの直前に夏月(原作の普普)が一瞬振り返って海を見るカットが素晴らしい。ただ、これがなければ原作の骨格を映像化しただけの作品。
《原作既読》…来月には原作を中国語原文で読める予定。楽しみ…
①原作は面白いプロットを持った犯罪小説である。中国でもこんな小説が書かれるんだ、と感心したぐらい。
②ただ、中国特有の社会制度、社会問題が背景にあるので、それを日本に写し変えるのが上手く出来るのかどうか危惧があったが、やはり上手く行ったとは言えず、それがこの作品の弱点というか説得力が足りない要因となっている。
③原作を単純化し過ぎ。それが成功しているとは言えないし、私の解釈とも違う(まあ、私の解釈なんてどうでも良いし、違っていても映画として面白くて良くできていれば良いのですけど)。
④
規模感は小さいながら見応えある登場人物と真実でした
沖縄の一部を舞台とした、遺産目当てで義父母を崖から突き落とし殺害した若旦那とその瞬間を動画で撮った中学生との金銭取引。中学生は3人で、1人は頭脳明晰の母子家庭、もう1人はその友人で後の1人は友人の義妹。
双方に家庭内の問題があり、身内に何かしらの殺害希望を持ち合わせていることから、殺しの安直思考だったり、取引に殺害を要求したりと中学生側も自然とサイコパスの領域に。頭脳明晰の中学生と若旦那には数学大会入賞者という共通点があるが中学生の方が成績は一枚上手の金賞であったりとどこか殺人犯に引けを取らない度胸も持ち合わせている。これにも訳がありますが。
ゴールドボーイの善悪の思想が見られた作品でした。
あと岡田将生さんかっこええ。
タイトル以外はカンペキ!
人間関係の捉え方が面白い。沖縄を舞台とした大人社会への子どもたちの復讐譚。
中国の小説が原作で、中国では既にドラマ化もされている素材ということである。なるほど、例えば「鵞鳥湖の夜」とか「シャドウプレイ」のような匂いが若干する。何か乾いているのだけど同時に湿っているような独特のトーン。これはおそらく人間関係に起因する。
この映画での子どもたちは追い詰められている。主役の朝陽は、両親が離婚して母親に育てられている。でも父親は再婚して再婚相手の連れ子が同級生となるという厳しい環境。朝陽と行動ともにすることになる夏月と浩も同様に複雑な家庭にいる。子どもたちだけではない。岡田将生が演じる東昇も同じ。奄美出身であること以外の出自は明らかになっていないが東家を追い出されると行く先を失う身の上であることは容易に想像できる。他の大人たちも同じ。離婚率が高く貧困率も高い沖縄の狭い社会の中でがんじがらめになっているのである。人は頼りにできない、大事なのは自分ばかりである、個人的なエゴというか自分が生き残るために必死にならざるをえない。この映画における人間関係の捉え方が中国の犯罪映画のおけるそれに似通ってくるのはこのような事情があるから。
映画の前半部分はどのようにしてお金をゆすりとるか、というテーマで話は進む。ここまでは脅迫者が子供であったという、ややファンタジックな話でしかない。ただ途中でストーリーは転調し子どもたちが自分勝手な大人たちに復讐するという話に変わる。実際に手をかけるかどうかは別として、その思い、渇望が妙にリアルであるところが怖い。
こんな映画がもっと観たい
アジア最高峰ドラマの原作小説を沖縄を舞台にして描かれたクライムサスペンス。起承転結がしっかりしていてストーリーが非常に分かり易い万人向け作品。
ほんの些細な出来事からそれぞれの欲望が渦巻き、まさかの展開に発展していく。それぞれが抱える悩みや問題点が複雑に交錯しながら進む展開は非常に絶妙で圧巻の出来映えです。岡田将生を中心としたストーリーかと思いきや、それを上回る鬼畜少年には本当に驚嘆した。
日本映画にはないような魅力のある作品で、舞台を沖縄を設定にした理由にも納得できます。
こんな映画がもっと観たいです。
2024-49
黄金少年
どれがホンモノか最後までわからない
序盤の火サスなのかなと思う流れと、並行して動く天童荒太の『永遠の仔』を彷彿とさせる組合せの子どもたち。
どう見ても悪だけどサイコな賢い奴が、その上演技派で更に岡田将生だったら。。いや、そのレベルの美貌だったら。
勝てるわけないわ!!!
サイコな岡田将生、最高に良かった!!
背後に立って焦点ずらしてても美しすぎて背景にならない。恐ろしい子!
私はこの作品で岡田将生熱が再燃しました。
子どもたちも熱演で凄かった。
どの子も良かったけど、なつき役の子は立ってるだけで存在感がある感じ。
やんちゃながらも素直で可愛い性格の義理の兄弟もうまいなと思った。
そしてもう1人のメインキャラね。
すごい演技力だったわー。
これからぐりぐり伸びてくんだろうなと思ってとても期待。
これは本当に話が最後まで読めなくて良い意味で裏切られ続けるので終わった後のドキドキを是非味わって。
想像を越えて手の込んだ筋書きが面白すぎたよ。
一緒に観ていた旦那さんはここ数年で観た邦画の中で一番面白かったそうです。
それはそうとエンドロールの後に出てくる意味深なアレは何だったんだろう。
ニヒルな岡田将生を観たい人にはおすすめです
すみません、期待したほどではなかったというのが正直な感想になります。
こいつサイコパスでした系はもう映画ジャンルとして確立されていると思うのでどうしてもその一歩先の新しさを求めてしまいます。個人的にはもう一つ最後に何か新しい仕掛けが観たかったです!
あと因果応報の結末までをちゃんと見せてくれたら映画としての説得力が増したかなと思いますが、あそこで終わらせたのは何か別の意図があるんでしょうね。。
スリリングな騙し合いやミステリー要素を期待していたのですが、東野圭吾と松本清張のエッセンスを足して今っぽく落とし込んだら中途半端なものができちゃった感が否めません。
俳優陣は良かったです。岡田将生くんはやはりあの悪魔的な笑顔が特徴ですね。ニヒルな役がめっちゃハマるし映画に華をもたらします。手塚治虫漫画のダークヒーローとか似合いそうだなーと思ったら昔ブラックジャックはやったことあったんですね!でも今ならば絶対キリコがハマると思います。
235 案外行き当たりばったり
実際にこれだけ腹の探り合いが出来るガキに攻撃されたら
うろたえるわ。そこのところ流石岡田将生は上手く動揺を
演じてくれたと思う。
ただどんでん返しの連続もある程度予想できたし
よくよく考えると計画も行動も各自浅はか。
最後もあの展開にしないとおテントウさまが許さないだろうし。
この作品が印象深いものになったのは脚本、演出ではなく
あくまでも振り回される江口洋介含めて岡田将生と3人の子役の
演技によるもので評価が難しいところ。
60点
イオンシネマ桂川 20240317
追伸
エンドロールにチャイナの方の名前が目立った。
舞台となった沖縄の現状を見るに考えさせられるものがある。
ウツラウツラのせい?
終盤の終盤のざわめきがいい
予想外にも周囲でめちゃくちゃ評判良かったので観に行った。後半怒涛の展開で、結果的に面白かったといえば面白かったのだけど、そんな奇跡の映画かというとそんなことはなかった。しかし終始これはどんなマーケットのどんな力の入れ具合で作られてるのがまったくわからないのがまず不気味。一流のキャストスタッフなのによくわからないポスター。ある意味本格的に得体のしれなさから繰り出してくるまさかの大人のサイコパスVS子供のサイコパス。
映画は終盤の終盤がいちばん面白い。割と凡庸にも見える前半(かなり入り組んだ設定が多いのが難点)を越えると、終盤はストーリーのうねりもあってとても不気味に面白い。黒木華の無駄遣いなように思えたら最後の最後がとてもよかった。
あとキッズ、特に羽村くんの終盤はとてもよかったのと、星乃あんながとても切なく、プロット的にここがくっきりしていたのが記憶に残る
頭脳はよきことのために使って欲しい…。
悪知恵が働き、自分の感情を自由に操れる者は、強者として生き残り、頭が回らない者や人に情けをかける者は、搾取の対象となって強者に消されていく…。
「徳なき知育は知恵ある悪魔をつくる」という言葉があるが、まさにそれを地でいく展開だった。
好き嫌いでいうと、全然好きになれない胸糞映画なのだけれど、映画としてはとてもよくできていて、しかも、きっちり全部最後まで過不足なく描いてくれる気前の良さがお見事。
金澤翔子揮毫の題字の迫力も、ズドンと来た。
映画を観ながら思い出したのは、「嘘は真実を混ぜるとバレにくい」というもの。
脚本のうまさだろうが「…確かにねぇ」と思ってしまった。
それを演じる岡田将生も、羽村仁成も、彼ら自身が狂気的な二面性を持っているのではと思うほどの説得力があった。
沖縄という設定も、映画の中の様々な場面に生かしつつ、背景で軍用機が飛ぶカットのさりげない挿入などによって、沖縄自体が抱える蹂躙と搾取の問題をも想起させる、広がりにつながっていた。
ところで、
2あるの?
どうなるの?
暗雲低迷なストーリー
面白かったー‼︎。最後まで胸のザワザワするザワ付き感消えないし、ず...
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