ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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「白夜行(東野健吾)」のアンサー映画
好評価なので、観ました。
原作は未観・未読だが、予告編にも入っている"冒頭シーン"は「火曜サスペンス劇場」では、半年に1回
邦画でも、2~3年に1度は登場する 極ありきたりなシーンから始まる。
登場人物全員のキャスティング センスが完璧で、各自の演技も 非常に高いが、
星乃あんなさんをキャスティングした段階で、監督の頭の中での本作の構想は「白夜行」だったことは疑いようもなく
作品の前半は、白夜行テイストだった。
夏月兄妹は、義兄弟である必要性はなく、本当の兄妹設定で良いし、
2人のそれぞれにまつわる"不良行為"も あえて脚本に組入れる必然性も無い。
作品に派手さを求めたい気持ちは理解できるが、原作者のご都合主義で
とにかく564が多すぎて、主要登場人物の全員が"悪"では、リアリティが欠け、1つ1つの事案が浅くなってしまう。
人間関係にしても、義兄妹と義兄妹があって、養子問題があって。。。
本作制作者は、もっとシンプルな展開に原作改編した方が、作品の深みもでたでしょう。
ラストだが、いちいち名刺を観て、電話番号を押す時間までは無かっただろうから、
直前に通話した相手に
リダイヤルするのが、精一杯。
よって、最後の電話相手は、東刑事ではないので、とうぜん横断歩道ではスルーされて。。。
その後逮捕されるが、実証的には不起訴になる方向性だろうが、本作に隠された鍵が隠されており、
ラストは逆転があって。。。と言う"裁判映画"になるのでしょう。次作があるのなら
撮影はきちんとしていたが、画面全体の色調が、どうも荒くて 暗かったが、これは 何を意図したものか、監督に聞いてみたい。
原作が、どの程度のものか 気になったので、今度「バッド・キッズ 隠秘之罪」を観てみたいと思う。
鑑賞動機:原作の評判5割、評判5割
『悪童たち』は未読。
うわあ、これはなるほどそうきますか。こんな話だったんだ。中盤までは『青の炎』や『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』あたりがチラついたりしたが、別物だった。脚色が上手いのだろうね。
岡田将生は悪い役やってる時の方が好きかも。黒木華は終盤のアレがインパクトあった。そして若い三人も非常に難しい役どころを的確に捉えて演じていた。ちょっと彼女に満島ひかりの影を感じると言ったら褒めすぎか。
なんでこうなった?!
いや、いや、岡田将生よ。もう完全に新しい道開拓してるやん。あのなんとも言えない飄々とした、何考えてるか分からない感よ。最高でした。めちゃくちゃ胸くそ悪い映画ですが、めちゃくちゃ面白かったです。
社長令嬢と結婚した玉の輿婿さんが義理の両親を崖から突き落としたところを、たまたま撮影していた中学生3人組から金目的で脅されるって話で、いや、もう危ないから、その人異常者やから、子供の敵う相手じゃないから、って思っていたら、もうおい、おい、おい、こっちも怖すぎる!頭脳明晰な中学生と目的の為なら殺人も躊躇わない男との心理戦が繰り広げられ、終始ただ事じゃなかったです。
最後はなんとかかんとか終わってくれたな、って思ってたら、え?なに?続編?ほんまやってくれましたわ。
少し期待しすぎて、鑑賞してしまったため、思ったよりは面白くなかった...
最上級の切なさが残る
最後にもって行かれたー
90点 子供達の演技に注目!よく映画化してくれました!
羽村さんの演技が凄い…!中学生役の友人も凄いですが、殺人鬼の岡田将生さんの演技も凄かった…!このもう一言です。その俳優を引き立てるのが、北村さん(父親)、黒木華さん(母親)、松井怜奈さん(奥さん)など知っている俳優陣ばかりでめちゃめちゃ良かった!
前半はとにかく岡田さんが殺人鬼で見ててゾッとしてしまったし、あの嘘くさい演技が笑えてくる。物語の中盤は羽村さんと岡田さんの心理戦が繰り広げられる。お金が欲しいから殺して欲しい人がいる…いや凄いセリフだな…
後半は羽村さんの演技が凄すぎて全部持っていかれましたね笑まさかってこういうことかと。
ちなみに漫画は観たことはないです。原作もないです。
またパンフレット購入しましたが、高ぇなと思いましたが値段以上の価値あるパンフレットでした。笑
俳優さんのインタビューがあり、監督、脚本の方のインタビューあり、家の間取り、沖縄のどんな場所で撮影したのかなど豪華なパンフレットでしたよ!
期待度○鑑賞後の満足度○ 3人が東昇と対峙するクライマックスシーンの直前に夏月(原作の普普)が一瞬振り返って海を見るカットが素晴らしい。ただ、これがなければ原作の骨格を映像化しただけの作品。
規模感は小さいながら見応えある登場人物と真実でした
沖縄の一部を舞台とした、遺産目当てで義父母を崖から突き落とし殺害した若旦那とその瞬間を動画で撮った中学生との金銭取引。中学生は3人で、1人は頭脳明晰の母子家庭、もう1人はその友人で後の1人は友人の義妹。
双方に家庭内の問題があり、身内に何かしらの殺害希望を持ち合わせていることから、殺しの安直思考だったり、取引に殺害を要求したりと中学生側も自然とサイコパスの領域に。頭脳明晰の中学生と若旦那には数学大会入賞者という共通点があるが中学生の方が成績は一枚上手の金賞であったりとどこか殺人犯に引けを取らない度胸も持ち合わせている。これにも訳がありますが。
ゴールドボーイの善悪の思想が見られた作品でした。
あと岡田将生さんかっこええ。
タイトル以外はカンペキ!
人間関係の捉え方が面白い。沖縄を舞台とした大人社会への子どもたちの復讐譚。
中国の小説が原作で、中国では既にドラマ化もされている素材ということである。なるほど、例えば「鵞鳥湖の夜」とか「シャドウプレイ」のような匂いが若干する。何か乾いているのだけど同時に湿っているような独特のトーン。これはおそらく人間関係に起因する。
この映画での子どもたちは追い詰められている。主役の朝陽は、両親が離婚して母親に育てられている。でも父親は再婚して再婚相手の連れ子が同級生となるという厳しい環境。朝陽と行動ともにすることになる夏月と浩も同様に複雑な家庭にいる。子どもたちだけではない。岡田将生が演じる東昇も同じ。奄美出身であること以外の出自は明らかになっていないが東家を追い出されると行く先を失う身の上であることは容易に想像できる。他の大人たちも同じ。離婚率が高く貧困率も高い沖縄の狭い社会の中でがんじがらめになっているのである。人は頼りにできない、大事なのは自分ばかりである、個人的なエゴというか自分が生き残るために必死にならざるをえない。この映画における人間関係の捉え方が中国の犯罪映画のおけるそれに似通ってくるのはこのような事情があるから。
映画の前半部分はどのようにしてお金をゆすりとるか、というテーマで話は進む。ここまでは脅迫者が子供であったという、ややファンタジックな話でしかない。ただ途中でストーリーは転調し子どもたちが自分勝手な大人たちに復讐するという話に変わる。実際に手をかけるかどうかは別として、その思い、渇望が妙にリアルであるところが怖い。
こんな映画がもっと観たい
アジア最高峰ドラマの原作小説を沖縄を舞台にして描かれたクライムサスペンス。起承転結がしっかりしていてストーリーが非常に分かり易い万人向け作品。
ほんの些細な出来事からそれぞれの欲望が渦巻き、まさかの展開に発展していく。それぞれが抱える悩みや問題点が複雑に交錯しながら進む展開は非常に絶妙で圧巻の出来映えです。岡田将生を中心としたストーリーかと思いきや、それを上回る鬼畜少年には本当に驚嘆した。
日本映画にはないような魅力のある作品で、舞台を沖縄を設定にした理由にも納得できます。
こんな映画がもっと観たいです。
2024-49
黄金少年
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