ロスト・イン・トランスレーション

ALLTIME BEST

劇場公開日:2004年4月17日

解説・あらすじ

長編映画デビュー作「ヴァージン・スーサイズ」で高く評価されたソフィア・コッポラ監督の長編第2作。異国の街・東京で出会ったアメリカ人男女の心の交流を繊細に描き、2004年・第76回アカデミー脚本賞をはじめ数々の映画賞に輝いた。

ウィスキーのCM撮影のため来日したハリウッドスターの中年男性ボブ。倦怠期の結婚生活から逃れる口実と2万ドルの出演料のためになんとなく引き受けたものの、言葉が通じない中で疎外感を募らせていく。一方、若い女性シャーロットは写真家の夫に同行して東京へやって来たが、夫は仕事で忙しく、ホテルの部屋でひとり孤独な日々を過ごしていた。滞在先のホテルで偶然知り合ったボブとシャーロットは急速に親しくなり、ネオンきらめく東京の街へと繰り出していく。

ビル・マーレイがボブ、スカーレット・ヨハンソンがシャーロットを演じた。林文浩、藤井隆、ダイアモンド☆ユカイら日本の芸能人、タレントも出演。

2003年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Lost in Translation
配給:東北新社
劇場公開日:2004年4月17日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第76回 アカデミー賞(2004年)

受賞

脚本賞 ソフィア・コッポラ

ノミネート

作品賞  
監督賞 ソフィア・コッポラ
主演男優賞 ビル・マーレイ

第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ビル・マーレイ
最優秀脚本賞 ソフィア・コッポラ

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) スカーレット・ヨハンソン
最優秀監督賞 ソフィア・コッポラ
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)2003, Focus Features all rights reserved

映画レビュー

3.0 オリエンタリズムな眼差しに晒されたトーキョー

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ソフィア・コッポラ監督作品で、第76回アカデミー賞脚本賞受賞作品。

今観ると、ひと昔前のトーキョーをオリエンタリズムな表象で描いた作品だなと。

ビル・マーレイ演じるボブ・ハリスやスカーレット・ヨハンソン演じるシャーロットがトーキョーに馴染めない様は人間関係の分かり合えなさを表現しているんだなと、観終わったあとに思った。確かに言語や文化の違いでより象徴的に表せる。

ボブとスカーレットは結局、恋愛関係になってしまうんかいと思ってしまった。

あとエンドロールで「風をあつめて」が流れてなんかいいなと思った。
カラオケでSex Pistolsの「God Save The Queen」歌うのもよかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まぬままおま

4.0 どんなにテクノロジーが発達しても、ロストイントランスレーションは解決しないでしょう

2025年10月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ロストイントランスレーション
2003年 米国映画

渋谷のスクランブル交差点が世界的に知られるようになったのはこの映画の影響だそうです
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTは2006年の映画
その作品も影響したようにおもえるのですが、本作のほうが3年早いです

タイトルも内容も、劇中の通訳のように、言葉では、本当の意味が伝わるとはかぎらないということを表しています
言葉で伝えても、本当の胸のうちは伝わらない、ということです

遠い日本では米国人は孤独を感じています
言葉が通じないところで、男と女はそれを知ります

本作の映画の頃から、だんだんとインバウンド観光客が増えてきて、いまでは、オーバーツーリズムだ!と音を上げるほどになりました
なので私達日本人も、外国人にはすっかり慣れっこになってしまいました
だからいつの間にか、私達も雑に外人と呼んでいたのに、いまは外国人と呼ぶように変わりました
そして英語がろくにできなくても、下手なりにコミュニケーションすることにも抵抗感がなくなってきました

iPhoneは2007年の発売
Google マップは2005年のサービス開始
今ではスマホもGoogleマップは当たり前で、日本語の壁も
今や翻訳アプリでかなり低くなりました

路地の奥の日本人にもあまり知られていないような店にまでスマホを握りしめて外国人がふらりとやってくる、そんな時代になりました

自分も、行き着けの音楽バーが、どうしたことか、世界中から外国人が沢山やって来る店になってしまい、気がついたら日本人は自分とマスターだけ、あとは全員外国人という夜もあるようになり、もう10年くらい経つようになりました
酔っ払って、どこから来たの?とか話すことも普通のことになりました
そういえば、ジャパニーズウイスキーが外国人達に人気になってきたのも本作の頃からのことのように思います

ロストイントランスレーション
出鱈目な英語でも、かえって意味はなぜかしっかり伝わっているようです

AI が発達して、それこそ同時通訳してくれるのもそう遠いことではなさそうです

外国人の目から、見える文化の違い
自分で調理しないとならない最低のランチなんてものも、違いのわからない皿の肉の内容も、今では彼等が自らスマホを検索して、なるほどそういうことか!と勝手に理解してくれている世の中になりました
日本にやってきた外国人達も、もうあまり孤独ではないようです

パーフェクトデイズは、2023年の映画
かなり親日家で有名な監督の作品です
それでも彼は文化の違いとして目についたものを撮っています
巨大都市なのに静けさがあること、公衆トイレが美しいなど、など

インバウンド観光の外国人達のネットの書きこみでも、他に公共交通機関の便利さ正確さ、キチンと行列を作って乗り降りする、歩行はで誰もが信号を守る、ゴミ箱が無いのに道にゴミが落ちていない
とか、とか
これらも、本作のときなら、ただ単に文化の違い、奇妙(ファニー)な文化の国というだけだったでしょう
今は、彼等がSNS で、なぜそうなのかを自分自身で調べて理解してくれているようです

ロストイントランスレーション
言葉や文化の違いは、このようにテクノロジーが乗り越えさせてくれそうです

それでも、人間どうし、男と女の微妙な感情は
そうではありません
どんなにテクノロジーが発達ても、ロストイントランスレーションは解決しないでしょう
もし解決したら、逆に怖いです

一層の努力が必要なようです
それを本作は教えてくれました

コメントする (0件)
共感した! 8件)
あき240

3.0 そこまで変な日本ではないけれど

2025年9月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

ハリウッド映画に出てくるヘンテコな日本ではないので、割と見られた。ただ出てから日本人は変な人ばかりだと思った。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
たくわん

2.0 共感できず終い

2025年9月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

こちとら英語も出来ずに海外では似たような感じになるのだが、いくら有名な俳優と言えどおっさんもいいところの彼が、学生結婚のあまちゃんインテリ美人若妻と、そうはならんだろ…の繰り返し。と言うか、ちとキモイまであり。

生真面目気質な中年の俳優さんが異国の繁華街で言葉の通じぬ友達の友達と遊んで楽しいか?周遊世界が全然おもんなさそうだと言うのも、共感できかねた一因かも。

俺にはつまらなかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
マルボロマン