ロゼッタ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

ベルギーの映画作家リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟が、どん底の生活から抜け出そうともがく少女の日常を手持ちカメラによるリアルな映像で描き、カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールと主演女優賞を受賞した人間ドラマ。酒びたりの母親とキャンプ場のトレーラーハウスで暮らす少女ロゼッタは、ある日突然、何の理由もなく工場での仕事をクビになってしまい、新しい仕事を探しはじめるのだが……。

1999年製作/93分/ベルギー・フランス合作
原題または英題:Rosetta
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2000年4月8日

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映画レビュー

4.0ロゼッタ法

2025年5月23日
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悲しい

知的

幸せ

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レント

4.0画面に半分だけ映り込む「優しさ」

2023年11月9日
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鑑賞方法:VOD
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つとみ

4.0「清く貧しく」などというのはブルジョワジーに都合のいい幻想に過ぎず...

2023年7月14日
iPhoneアプリから投稿

「清く貧しく」などというのはブルジョワジーに都合のいい幻想に過ぎず、実際の貧乏人は頑固で狡猾で非人道的だ。それもそのはず、その日晩飯が食えるかどうかさえわからないような生活を送りながら他者や倫理を慮ることは難しい。まずはこの世界の中に確固たる自分の領分を得ること。貧乏人は普通の人々が当然のように持っているものを渇望するところから始まる。住所、仕事、尊厳。ロゼッタが売春や生活保護を拒むのは、彼女がただ単に生存することではなく、一個の人間として生きることに意味を見出しているがゆえだ。

とはいえここには逆説がある。ロゼッタが人間でありたいと強く思えば思うほど、彼女は頑固で狡猾で非人道的な手段を取らざるを得なくなるのだ。自分をクビにした社長に恥も外聞もなく直談判したり、はたから見れば彼女の行動は不愉快きわまりないが、そうする以外に彼女が人間の仲間入りを果たす術はない。友人を密告して従業員のポストを奪ったり。終始対象を寄せで映し続けるカメラはそんな彼女のなりふり構っていられない窮状を表している。

友人から従業員のポストを奪ったロゼッタはしばらく満足げに仕事に励むものの、良心の呵責から最終的に自ら仕事を辞めてしまう。すると踵を接するように疎遠になっていた友人が再び自分のもとに戻ってくる。彼女はそれを喜ぶが、彼女が友情の代償にまたもや貧苦のどん底に落ち込んでしまったことは言うまでもない。貧困が与える二律背反は、どちらを選んでも何かを失うことになる。

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因果

0.5何故8番の窓口で生活保護の申請を受けないのか?

2023年4月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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マサシ