高倉健、ロケ地・富山刑務所で受刑者を激励「大切な人のところへ帰ってあげて」
2012年8月26日 13:36

[映画.com ニュース] 俳優の高倉健が8月26日、6年ぶりの主演映画「あなたへ」のロケ地として協力を受けた富山県・富山刑務所を表敬訪問した。今作で演じた倉島英二は刑務所の指導技官という役どころで、昨年9月に5日間にわたり撮影を行った。高倉の感謝の気持ちを伝えたいという思いから、再訪が実現。同刑務所内の講堂で受刑者約350人と対じし「1日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください。心から祈っています」と語りかけると、受刑者たちから盛大な拍手が沸き起こった。
1列20人でずらりと整列した受刑者たちを前にした高倉は、「はじめまして。映画俳優の高倉です」と挨拶。昨夜は緊張で眠れなかったといい、「『あなたへ』は、人を思うことの大切さ、そして思うことはせつなさにもつながると思います」と声を詰まらせながら説明した。それでも「自分は、日本の俳優では1番多く、皆さんのようなユニフォームを着た俳優だと思います」と話すと、受刑者たちからは笑いが起こった。
また、同刑務所ではこの日、特別に同作を夕刻からDVDで上映する。興行中の新作映画が刑務所内で上映されることは極めて異例で、東宝配給作品としては初めてのこと。また、同刑務所としても初の試みとなる。降壇した高倉は、話の途中で言葉に詰まったことについて「なぜだか涙が出てしまいました」とコメントを寄せた。
高倉はその後、共演の田中裕子、降旗康男監督とともにTOHOシネマズファボーレ富山で計4回の舞台挨拶を敢行。「撮影中に大変なご協力をいただいて、ありがとうございました。とってもうれしいです」と語ったところ、司会者からほかには? と促され「もっと仕事が欲しいです!」とユーモアたっぷりに明かし、場内は大喜び。富山の印象は、「これまで来たことが一度もなかった。こんなにいい町だとは知りませんでした。本当に素晴らしいですね」と絶賛した。
今作は、日本映画の黄金期をけん引してきた高倉の通算205本目の出演作で、「夜叉」「あ・うん」のプロデューサーで2008年に死去した市古聖智さんが遺した原案を、降旗康男監督と脚本家の青島武が再構築したオリジナルストーリー。配給の東宝によれば、8月25日に全国339スクリーンで公開された今作は、60代のファン層を中心に絶好のスタートをきった。25日だけで観客動員10万人を記録し、動員250万人を見込める大ヒットの滑り出しとなった。
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