ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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つよぽんおめでとう
丁度草彅剛が結婚の日にレビューします。
この作品見逃していて「まあいいか」と正直スルーするつもりでしたが、いろいろな人がこれを観なければ映画ファンじゃないといわれ滑り込み観賞。
内田英治監督素晴らしい作品をつくりました。LGBTものとしては金字塔じゃないでしょうか。草彅剛のナギサはリアルに彼はジェンダーと思ってしまいました。他のキャストも素晴らしく水川あさみもはまり役だったし、ニューハーフの同僚のミズキ役の田中俊介は初めて知った役者でしたが良かったですね。ジェンダーの母性たるものを繊細に描く脚本も秀逸でした。
いちかのLUMINE ESTの前での二度の上京シーン。対比の演出になりますがこのシーンが個人的に大好きです。好き嫌いはわかれるかもしれない作品ですが心に響くことは請け合いです。
衝撃度は今年No.1!
前半は良かったよ。
でも、ね。
田舎であの家庭環境の子がバレエをかじった程度とはいえ経験があることにまず違和感。そしていくら才能があるとは言っても上達スピードの早いこと早いこと!まぁそこはファンタジーとして目を瞑りましょうか。
元々短期預かる予定だったけどその短期とはどのくらいの予定?
そもそも思春期の女の子を東京の男性(と親戚は思っていた)宅に預ける?
凪沙の仕事の変わる経緯も雑。
毒親と凪沙、一果のトライアングルの描き方もちょっとなぁ。
と、ストーリーにどうしても疑問符が出てきて特に後半の展開に粗さを感じちゃいました。
結末も別の着地にしてほしかったですね。
役者さんは皆良かったです。特に一果役の服部樹咲さんは素晴らしかったです!
いろんな意味で衝撃が強すぎて見終わってしばらく引きずっていました。
暗くて救われない映画ではない、絶対に見てほしい素晴らしい作品
最初はなんか暗い雰囲気で、ダンサーインザダークみたいな、救われない映画にちがいない、見た後暗い気分でひきずりそうでやだなぁと見るのを躊躇っていました。
でもどうしてもと友達が見たがってたので、ドキドキしながら鑑賞。
でもいい意味で裏切られました。
明るい派手な大都会の片隅に、ダークで苦しい世界が広がってる、新宿の裏の物語。
明るく笑って生きてるように見えていた性同一性障害の方の、どこまでも大きな苦しみを改めて知りました。
金八先生で上戸彩さんが性同一性障害者をやっていた時、ドラマで描かれていた苦しみが私が唯一知っていた知識でした(年齢ばれますね笑)
この作品はそれよりもっと生々しく、もっと現実に寄り添う形で描かれていた気がします。
でも、ただ暗いダークサイドだけにスポットを当てた救われない映画では決してなかった。
これはとてつもない無償の愛のお話でした。
凪沙さんのいちかへの愛、
いちかから凪沙への愛、
母親からいちかへの不器用な愛、
凪沙からみずきへの友を思う愛、
みずきから彼氏への間違った愛、
りんからいちかへの嫉妬や憧れ全てが詰まった愛、
みか先生から子供達への教育の愛
色んな方向の愛が掛け違い、愛があるから苦しみ、傷つき、傷つける。
でもそんな深いたくさんの愛が描かれた素晴らしい作品でした。
そしてキャストが本当に全員素晴らしかった。
子供達はオーディションで見つけた素人キャストとの事ですが、キャスティングサイドは本当によくみつけたと思う…!
バレエが段々上手くなる様は本当に本物のバレエを見せてくれるので、踊りの素晴らしさに引き込まれました。
台詞を上手く読むのではなく、ぼそぼそと日常の会話のように言葉を話すキャスト陣。
映画じゃなくてまるでドキュメンタリーを見てるようでした。
そして何より草彅さん。
彼の演技力の凄まじさ。
すごいとか、うまいとか、そんなチンケな言葉では表現しきれません。
なぎささんが、草彅剛という人間であることを、一瞬足りとも思い出しませんでした。
帰り道にみたYouTubeでの彼の姿に、戸惑いを感じるくらい笑。
なぎさという人間が完全に憑依していたのか、全くの別人でした。
本当に凄い役者さんです。
映画って、大きい画面で見る価値があるかどうかじゃない。
外音を遮断し、途中で止めることもなく、身動き取らず、映画の音響だけを聴いて、2時間その映画の物語だけに集中する。
その価値があるかどうかだと思うんです。
大きいアクションもかっこいいキャラクターもVFXもないけど、この映画のように素晴らしい物語を見せてくれた作品こそ、もっと多くの人に見てほしいと思いました。
余談ですが、最近仕事で「メッセンジャー」という映画を見たのですが、こちらの草彅さんはびっくりするくらいセリフが下手なのです笑
棒読みというか、表情の作り方もベタというか…
わたしの印象では草彅さんはずっとお芝居が凄い人という記憶でしたが、最初の頃はこんな時期もあったのですね笑
見てないと知らん ミッテナイト…
ダンスを通しての少女の成長。良作だった。
気がかりだった草薙だが違和感なし。
見る価値あり。
良い点
良い題材、感動的。
あんなコミカルな死に方は見たことがない。
悪い点
体調悪化シーンに多少の嫌悪感。
幕が降りても、席を立ちたくない。
余韻がとてつもない。
物語に引き込まれて、なかなか戻れない。
他人の人生を、至近距離で見せてもらったみたい。
生きているとどうしても感じてしまう現実の非情さが
静かに淡々と、でも熱く描かれていると感じました。
音楽も、シンプル。
鍵盤の奏でるメロディが
抑圧から開放に切り替わると
走り出したくなるような高揚感に。
全体を通してマイノリティを軽視してるのでは?
1分ごと、1シーンごと、1カットごとに、不愉快さの(私内)世界記録を軽々と更新していく不愉快な映画でした。
少なくともクラシックバレエの世界はあんなものでは無いです。(なので、もしかしたらトランスジェンダーの世界もあんなものでは無いのではないかと思います。)
クラシックバレエが馬鹿にされてると、すごくすごく感じながら観ていました。
と、我慢しながら最後まで観て、エンドロールに監督でもなんでもない飯島さんの名前がババーンと出て、もう……
映画を観る程度には草彅さん好きだったんですけど、今では彼の顔を観る度にこの映画を思い出して苦々しく思います。
この映画が好きなひと、感じ入ったひとには申し訳ないですが、私はこの映画の記憶を消したいです。
ドラマとリアルのバランス
演技のレベルの高さと初々しさのバランスも然ることながら、ドラマチックとリアリスティックのバランスも絶妙でした。
それはもしかすると、シーンチェンジの余韻の無さがひとつあるかもしれません。まるで無口な一果がぽつりぽつりと、でも強烈で、それ以上も以下も以外もない言葉を凪沙にぶつけるような、
そんな静かだけど目が離せないシーン展開が、観客に無駄な同情を誘いません。
私が泣いたのは劇中でタイトルコールされる少し前、階段のシーンですが、ところどころで鳥肌が止まらないほど、ずっと胸がギュッとしていました。
友人が3回観たと言うので、配信待たずに劇場へ滑り込みましたが、友人を信じて正解でした。
ものすごい余韻が
草彅君の演技には惚れ込んでいたので、いつになれば観られるんだろう…とずっと、心待ちにしていました。
すごい作品。そして、すごい演者たち。
感情が飲み込まれて、何時間経っても余韻に浸ったまんまです。抜け出せない。
自分の中の認識が正されました。
これは、日本はもちろん、世界中の人に観てもらいたいです。
あ~、ダメだぁ…余韻がしんどい。
幸せであるように
草彅剛演じる凪沙はもちろん、一果も一果の母親も瑞樹も実存していないのだけれど、それでもエンドロールを観ながら、みんなが幸せであるよう祈らずにいられない。
ミッドナイトスワン、そんな映画だった。
引き込まれました
ジャニーズ退社後メジャー映画には出れないから出た作品?くらいにナメて観に行きましたが
レイトショー1,000円が申し訳ないくらいの
日本映画らしい映画でした。
ジャニーズにあのまま居たら出演していなかったとしたら、退社した事大正解だと思います。
草彅剛の何の色も付いていない演技力が凄すぎました。
良かった。と声高に言うストーリーではありませんが、観て良かった。
見逃さなくて本当に良かった。
久しぶりに映画らしい映画を見た
近年まれにみる秀作だった。やっぱ映画はこうじゃないと。最近の映画は本当にレベルが低くて、見に行く価値全くないと思っていたが、この映画は違った。
やっぱこういうのが本物の映画だよね。こういう映画に出会うために映画館に通っているといっても過言ではない。
演技力が全てを乗り越えている?!
トランスジェンターの描き方が、半世紀前くらいの出来事みたい、性転換の結末とか。
だから、ある意味、差別を助長するかのような危惧は感じる、ともいえなくもない。
でも、演技力が半端ない、ので、引き込まれる、そしてその反作用として主人公の女の子がとても素晴らしくて、けなげで、美しい。
最後の海のシーンはとても、泣けてきた、草なぎがとても醜いので、海と少女の美しさが際立っていた。
とても、後味の良い映画でした。
重くて痛くて、それでいて強く優しく美しい
クチコミで話題の『ミッドナイトスワン』
ついに、観ました!
てっきり虐待を受けた少女とトランスジェンダーの主人公の交流を描いた感動作かと思っていたけど、トランスジェンダーの実状を禁忌とも言える領域まで克明に描いている重く深い衝撃作だった。
なんだか『37セカンズ』を想起させられた。
性別って違うだけで結局人間なんだからそんなに大きな差は無いと思ってたんだけどやっぱり決定的に違う「何か」があるんだろうね。
子供のときから「なんで私はスクール水着じゃないんだろう」と思うということは感覚なのか体なのかそれともまた別な「何か」なのか。
これだけは死ぬまで絶対に分からないよな。
そしてその「何か」を感じてしまう作中でいうと「私達みたいな人達」って本当に可哀想だなって。
好きでそう感じてる訳じゃないし、自分の中で女になっても書類上は「男」だし周りから見たら「オカマ」だから対した就職も出来なければ、対した恋愛も出来やしない。
本当に不公平だよな。
今LGBTがあれこれ言われていることがやっと理解できた気がする。
ただストーリー的にはちょっと物足りない、というかそっちじゃなくない?って感じ。
なんか重くしたいが故に結構派手な展開が多くてちょっと違和感を感じたし感動が薄れる。
もうちょいで泣きそうなのにそこで切るか!ってなった。
個人的には凪紗と一果の交流をメインでそれにバレーが花を添えるって感じにして欲しかった。
まあでもメッセージ性や社会派要素は薄れるからこれで良かったかもしれないけど。
でそれを体現した草彅剛と服部樹咲が凄すぎる!もうオーラがすんごいのよ!
いるだけで味が出るし演技がなんか自然過ぎて間違いなく私は凪紗と一果を観ていた。あれぞまさしく「体現」!
この2人のこれからが楽しみ。
この映画に未熟者が点数を付けていいのか分からないし正当な点数を付けられるか分からないけどあえて点数をつけるならば、☆4かな。
ホント未熟者の点数なんであんまあてにはしないで下さい。
減点ポイントはやっぱりストーリー展開とラストの着地点かな。
なーんか物足りなさを感じたんだよね。
初見で内容が衝撃的だから理性がついていかなっただけかもしれないけど…
この映画の余韻からしばらくは抜け出せそうにない
LGBTが題材の社会派映画かと思いきや…
観る前はLGBTの悩み葛藤がメインの社会派映画かなぁと思ってたけど、実際観たら
姓、家族、思春期、友情、闇社会、そしてバレエ、、、
と、沢山のエッセンスが詰まっていてもはやジャンル分けが難しい。だけど作品の完成度は高い。
主演・草彅剛となっているけどむしろW主演でしょって思うくらい新人・服部樹咲の存在感がすごい。
映画は結構ハイテンポで、いきなり時間が飛んだり説明がない展開があったりする。
あとイチカの感情が分かりにくいという感想をよく見かけるけど、実際思春期の中学生てあんな感じだよ。(全員ではないが。自分はそうだったw)世の中の親はまさに何考えてるかわからない我が子を毎日相手にしてるんだと思うよ。だからあの感情の分かりにくさが私にはリアル感に感じた。
分かりやすい・理解できる映画=良作と感じやすいかもしれない。
でも無説明で分かりにくい部分を自分なりに想像したり、役者の演技から汲み取ったりするのも映画の楽しみの一つじゃないかと個人的には思う。
はじめて映画館を出てから泣いた
トランスジェンダーであることで、どうして私だけ違うのかともがき苦しみながら、後半必死に母になろうとする凪沙に待ち受ける結末。
呆然とした気持ちで見届け、見終わった直後は感情が追いつかず、初めて映画館を出てから込み上げてくる感情に涙が出ました。
草彅さんが凪沙にしか見えなかった。一果と踊るシーンがすごく素敵でした。
心を揺さぶられる映画ってこういうことを言うんだろうな。
公開からだいぶ経ってますが、映画館はほぼ満席でした。
まだまだもっと沢山の人に見て欲しい映画。
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