ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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結末がわかっている
タイトルと冒頭のシーンで結末がわかった。
起承転結ではなく、結。
結末までの過程を見せてくれたが、私には特に良いなと思うシーンはなかった。
ただアメリカ映画でありながら非常に落ちついていたと思う。
少し監督の年齢を感じる。
仕方のない「ハドソン川の奇跡」
クリントイーストウッドらしい映画。明るさが明るい場面は無く、わずかな明るさとそれによる影の見せ方が本当に上手いです。トムハンクスとアーロンエッカートなので安定感は抜群です。
90分にまとめてあるのもよく、無駄は全くないのに、必要なシーンは多少ダブってでも見せてくれます。
アメリカ題が議長の名前でしたが、邦題もその方が良かったと思います。英雄か悪人かを描いているのに、ハドソン川の奇跡ならラストがわかります。機長の名前なら悪人おち、悪人と誤解されてというおちでも成り立つのでラストまでどっちなんやろと思って見れます。
興行を考えるとハドソン川の奇跡の方が客が入るのでしょう。
160本目‼︎ 英雄か?ペテン師か? 自分を含め 155人の命を救...
160本目‼︎
英雄か?ペテン師か?
自分を含め
155人の命を救ったのに...
前半の詰められようには
歯痒くて苦しくなった
もし
吹っ飛んだエンジンや
録音が残って無かったらと思うと
ゾッっとします...
まさに
邦題の通り
ハドソン川の奇跡だゎ‼︎
IMAX版見るべき最高の音響!!
管制塔とのやり取りとか吹き替えじゃ台無しになってたかも。
字幕だと4DXはツライから2DなIMAXで正解だったと思う。
エンディングロールで席を立っちゃもったいないです!
自分なりのベストを尽くせ
2009年1月、乗客155人を乗せたUSエアウェイズ
1549便が、ラガーディア空港を離陸した直後に
両エンジン停止。“サリー”ことサレンバーガー機長は
ハドソン川への緊急着水という離れ業を成功させ、
さらにそのわずか24分後には沿岸警備隊とNY市警
によって乗客全員が救出された。
“ハドソン川の奇跡”として日本でも大きく報道された
この出来事。報道を聞く限りは美談と思っていたが、
まさかその後でこんな不穏な出来事があったとは。
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航空会社と保険会社の人間によって構成される
事故調査委員会は、サリー達に疑いの目を向ける。
『ハドソン川への着水という危険極まりない賭け
をせずとも安全に着陸できたのではないのか?』
左エンジンがまだ動いていた可能性、
コンピュータによる着陸成功の試算、
それらがサリーの心を追い詰めていく。
未だに夢に見る事故時の恐怖、
自分の決断は本当に正しかったのかという不安、
そして、もし“英雄”から“偽の英雄”に世評が傾けば、
職務も家族も全て失ってしまうという憂い。
「42年間の経験がたった208秒の決断で疑われる」
正しいのは42年間の経験による判断か、それとも
機械が弾き出す冷徹無比のシミュレーションか。
事故の恐怖の記憶から始まる冒頭から、
サリーが仕掛けた最後の賭けまでの96分間、
僕は固唾を呑んでその様子を見守った。
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『ああすれば良かった』『こうすれば良かった』
という言葉は、事が起こった後であればいくらでも
口にできる。そもそも人は、己の望む結果が
出るよう恣意的に物事を考えがちなものだし、
事情を事細かに知らない第三者なら尚の事。
だが実際に現場に出くわした人間は違う。
事故の瞬間、刻々と悪化し続ける状況を
目にしながら、パニックに飲まれることなく
冷静にベストな判断を下すことができるか。それには
豊富な知識と経験に裏打ちされた強い精神が必要になる。
それに、あの機長の場合は着陸に成功したけれど、
何がベストな判断かなんて本当は誰にも分からない。
大事なのはとにかく、自分なりのベストを尽くすこと。
最も困難で奇跡的な業をやり遂げたのはサリーだが、
冷静にサポートした副操縦士や搭乗員たち、
そして身も凍るような川の上からわずか24分で
155人の救助に成功したという沿岸警備隊や
NY市警の人々もまたプロフェッショナルだ。
各々が自分の職務に責任とプライドを持ち、
各々が自分なりのベストを尽くした。
それが完璧に合致したからこその奇跡。
神様ではなく、人間が自ら起こした奇跡だ。
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イーストウッド監督は見事というか流石というか、
こちらの感情を終始揺さぶるドラマでありながら、
語り口自体は清流のように澄んでいて淀みが無い。
シンプルかつ豊穣。どのシーンにも無駄が無いのだ。
例えば、あの不時着を振り返るシーンは正味3度も
繰り返されるにも関わらず、シーンの負う意味が
毎回変わるので、飽きるどころか毎回スクリーンに
目と耳を釘付けにされる。
事故に対処した側だけでなく、乗客達の心情をも
さらりと切り取って魅せる辺りも、さりげなく巧い。
サリーを演じたトム・ハンクスも自然体で良いね。
実直で家族想いな彼からは、突然“英雄”になったこと
への戸惑いと苛立ちがストレートに伝わってくる。
副機長スカイルズを演じたアーロン・エッカートも
思いを共にする一番の味方として存在感を発揮。
最後の台詞もグッド(笑)。敵も味方も後味爽やか。
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この映画は、
あの出来事が偶然もたらされた奇跡なんかではなく、
自らの職務に誇りと責任を持つ者達が、己のベストを
尽くしてたぐり寄せた奇跡だった事を教えてくれる。
完璧かどうかは分からなくても、とにかく必死に
自分なりのベストを尽くすことが大事なのだと、
そう言われたような気がする。
にしても、こういう映画を作れるイーストウッド監督
自身もまたプロフェッショナルな御方だと思う今日この頃。
さりげないけど、凄い映画。
<2016.09.24鑑賞>
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余談:
レビュータイトルを大好きなFoo Fightersの曲
『Best of you』にしようとしたが、まあ
知らない人は何のこっちゃなのでやめた
(それにバリバリのロックだから映画の雰囲気と違うし)。
けどサビの歌詞がホントにピッタリなんすよ。
未聴の方はぜひ歌詞検索されたし。
イーストウッドってなんなん?!
イーストウッドってなんなん?!
これが観終わった直後の率直な感想である。86歳である。年齢と作品のギャップというか、最新作が代表作になるという典型である。
「ミスティック・リバー」を撮ったときも、「ミリオンダラー・ベイビー」を撮ったときも、硫黄島2部作を撮ったときも、「グラン・トリノ」を撮ったときこそ、これぞエポックだ、もうあとは衰退する、何度思ったことか。
撮るスピードが早い。実はキャリアがほとんど途切れていない。監督作でさえ3年あくのがまれである。それでいてアクション中心からだんだんと人間ドラマにシフトチェンジしていった感じである。
本作は、多くの人に是非観てほしい。それに尽きる。
少し鼻白むかもしれないが、人の善意がこんなに美しいのか。そんなことを思わせてくれる傑作である。
ぜんぜん退屈しなかった
旅客機がトラブルでエンジン停止 急遽川に着水
乗客乗員は全員無事
機長の判断は良かったのか否か…
これだけのお話なんですがすっごく楽しめました
心にグッとくるセリフも散りばめられていて良かったです
イーストウッドの大ファンです
イーストウッド監督の「グラン・トリノ」を観た時ほどの深い感動は無かったけれど、やはり必見の作品だと思います。
ハドソン川に不時着するまでの手に汗握るシーン、そして救出された後まで主人公がパイロットとしての役目を果たそうとするシーン。
一つ一つが丁寧に描かれており、伝わってくるものがありました。
じわーっと押し寄せる感動
映画.comのインタビューでイーストウッド監督がこんなことを言っていました。
「観客はすでに結末を知っている」。しかし、その最中に何が起こったのか「その''真ん中''を知らない」と。
この映画は、その事故の''真ん中''を真摯に描いた感動作。最後の副操縦士の一言がまた乙です。
普通の人々の誠実さに深謝‼︎
普通の人々が、いつも通り誠実に、(本人にとっては)当たり前の仕事をした集積が奇跡的な結果を導いたことに感銘を受けました。
もちろん、推力を失うことは当たり前の事態ではないですが、普段から誠実に仕事をしている人は、平常時であろうが、緊急時であろうが、自分の持つ知見や経験を最大限に発揮して事態を乗り切ろうと努力する筈です。機長も、副操縦士もクルーも、管制官も救難にあたる人も、それぞれの持ち場で最大限の努力をしたからこその奇跡だったのだと思います。シンゴジラの統合幕僚長の『仕事ですから』に通ずる無私の献身を感じました。
日常生活を陰で支えている無数の、普通の人々、への感謝の念を思い出させていただきました。本当にいい映画でした。自分もいい仕事しなきゃ、と身が引き締まりました。
(なのに、豊洲の無責任さは一体何なのだろう、と思い出してしまい、折角の余韻が台無しになってしまいました)
イーストウッド監督作に外れなし
クリント・イーストウッド監督の映画は,一切駄作がないというのが魅力だが,「ミリオンダラー・ベイビー」や「グラン・トリノ」などに代表されるように,観た後に鉛を飲まされたかのように重いものを引きずらされることが多い。だが,この映画は違った。この映画を観た後で引きずるのは,人間としての誇らしさである。それが実に気分が良い。アメコミの実写化ばかりのここ最近のハリウッド映画の中にあって,映画の本当の面白さを誇りを持って作り上げた 86 歳の監督のプライドを感じた。
事実を元にした映画であるため,脚色を極力排していて,これはドキュメンタリーを撮ったのだろうかと,最初は戸惑ったほどである。ハリウッド映画で最大のタブーとされているのは観客の集中力を切らしてしまうことで,これを避けるために,普通は 15 分ごとくらいに見せ場を置くのが定石なのだが,事実でない話を盛ることができない以上,時系列の説明の順序を変えるくらいしか演出上の工夫は許されない。100 分未満という上映時間は,最近の映画の中では短い方であるが,終盤以外はかなり刺激に乏しい。しかし,それを補って余りあるほど,終盤の感動の大きさは特筆すべきものであった。
原題は “Sully” で,これは機長のファーストネームである。この原題の通り,この映画の目的は飛行機事故の再現ではなく,機長の苦悩と闘争が一人称で貫かれている。このアメリカ式の題名は,我が国では馴染みがないため,「ハドソン川の奇跡」という邦題になったのだろうが,原題の方が遥かに映画の内容をしっかり表しているというべきだろう。
イーストウッド監督作に駄作がないのと同様,トム・ハンクスの出演作にも駄作がないというのが私の経験則である。ハンクスがこの作品に出演したのは,「アポロ13」と同じように,この話がアメリカ人の誇りだからではないだろうかという気がした。60 歳のハンクスに加えて,他の俳優も実力派揃いで,特に副操縦士役の俳優の好演が光っていた。
音楽も,極力排除されていて,非常に限られた使い方がされていたのが印象的であったが,その僅かな音楽が非常に光っていた。クレジットを見ても聞いたことのない作曲家で,世の中には実力のある人がいるものだと痛感させられた。
演出は,流石にイーストウッドだと思わせるリアル追求路線で,乗客は全員助かると知っているのに事故機の場面では手に汗を握るほどであった。ただ,私的には一つだけ不満があった。それは,1/15 という極寒の季節に,水温が 2 ℃ しかないという状況がいまいち伝わって来なかったのである。私は人一倍寒がりなので,寒い場面には厳しい。水温 2 ℃ などという川水に入ってしまったら,歯の根が合わなくなるほどアゴが震えてしまうはずなのだが,そういう場面がなかったのである。それだけが実に残念であった。エンドタイトルで実際の乗客や搭乗員が出て来るというのもベタな手法であるが,素直に感動した。
(映像5+脚本3+役者5+音楽4+演出4)×4= 84 点。
良質な映画
久々に良質な映画を見たー
緊急事態発生から着水までのシーンが2度3度と出てくる
公聴会でボイスレコーダーを聞きながら最後にまたその映像が映し出されてーこれを成し遂げ全員が力を合わせて生還出来たことを誇らしく思うというトムハンクスの言葉
淡々とした映画の作りながら染み入るような感動をもたらしてくれた
最後のドキュメンタリー部分がとても良い
風貌は全く異なるトムハンクスだがやはり機長にとても似ている
トムハンクスはやはり良い役者だなあとまた思いました
クールな仕上がり
変にBGMで盛り上げたりしないおかげで
機長の仕事に対する真摯な姿勢と誠実な性格が
映画全体として伝わってきます。
最近、話題の小便臭い薄っぺらな感動映画に
うんざりしてしまった大人の方、
お口直しに是非、おすすめです。
やっぱりトムハンクスはいいなぁ〜
トムハンクスの出ている映画は、いつも観ている。
その存在感と演技に引き込まれるし、満足できるから。副機長のアーロン・エッカートもとってもカッコ良かったです。
今回も同様に満足させてもらえた映画。
ハドソン川、、は特番などでは知っていたがけど、全ての人が助かってハッピーだと思っていたのに、裏ではあの様な事が起きていたとは、、事故後すぐ帰ることも出来ず、機長、副機長のメンタルもさぞ大変なことだったでしょう。
映画本編も素晴らしかったですが、エンドロールにもとっても良いシーンが含まれていました、、一番感動したかもです。
観に行った方は最後までお見逃しなく。
安心して見られる良作
映画『ハドソン川の奇跡』を見てきました。イーストウッド監督にトム・ハンクス主演とくれば、駄作なわけはない。
ただ全体としては、事実を下敷きにしているため、『アメリカン・スナイパー』のような緊迫感には欠けます。
2009年の実話を元にしていますが、登場人物が「最近、ニューヨークでは飛行機絡みでいい話がなかったからな」というセリフが印象的。無論、9.11のことを言っています。飛行機が着水してから、たちまち沿岸警備隊などが一斉に救助に駆けつけるシーンは、かっこ良かったですね。
ラストシーンで副操縦士が言うジョークがふるっています。
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