ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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映画版メーデー
飛行機墜落事故を扱ったTV番組メーデーの映画版です。事実を淡々と描いている記録映画。航空機事故調査委員会は、事故原因だけでなく、再発防止のために何が必要かを調べる。そのために機械的要因、人的要因両方を調べる場所。そこを理解しないと、なぜ英雄機長が被告のように扱われるのか、混乱してしまいます。そういう意味で、感情を廃した記録映画です。
人間とシュミレーター
着水の決断とその後の死の恐怖を味わう?暇もなく、機長と副操縦士は事件の渦中に投げ出される。その孤独感がリアルでした。
シミュレーションの意味、人が操縦している意味を考えてしまった。
紛れもなく、イーストウッド作品!
良くも悪くもイーストウッド作品!
この捻くれた感じの優しさ、大好きです!
物語の起伏を付けるわけでもなく、感動させようとする訳でもなく、たんたんと進む展開、音楽も控えめ(しかし、独特な世界観)、なのに目が離せず、最後には心にくっきり残る。
また、ドキュメンタリーの一つの在り方としての側面も持ち合わせているのではないでしょうか。
こんな映画を作れるのはイーストウッドだけではないでしょうか?
いつまでもこの人の作品を見続けていきたい、と思える数少ない監督の一人です。
だからこそ、この邦題は許せません。
製作サイドの意図をまるで無視した興行オンリーの邦題の付け方、こんなんだから邦画の配給は腐っているんですな。
しかしながら、イーストウッド監督作品を観ると、ダーティ・ハリーのハリー・キャラハンのキャラはある意味この人の等身大だったのかもしれない、といつも思うのは私だけでしょうか?
最後の副機長の言葉に。
あんなに「粋」なアメリカンジョーク、聞いた事ない。脱帽です。音楽もさすが、イーストウッド監督。
サリーの役は、トムハンクスも良かったけれど、もう少し若ければ、監督本人が演じたかったのかもなぁ…なんて余計な事も、エンディング見ながら思っちゃいました。
良作でした。
トムハンクスに最近ハマり、
これで連続5作目。
グリーンマイルを観てからの鑑賞。
トムハンクスのさすがの演技はもちろんですが、
クリントイーストウッド監督の演出も良かった。
プロとして最善を尽くしたはずなのに、
現場にいない人たちに、疑いかけられている
機長の気持ちは、身にしみる。。
まぁ、疑うのが彼らの仕事であるから、
それはそれで一貫性ありプロと言えますが。
作品は、論理的で理解しやすい展開で、
スンナリとストーリーもは入ってきて、
最後の台詞も良かった。
リハーサルがほとんどなくて、
ほぼ1テイクで終えていく
イーストウッドの撮影手法、
コストパフォーマンスが良くて、
ムダをしないあたり、
ハリウッド映画らしい。
それにしても監督は86歳とはオドロキ。
トムハンクスも60歳だそうで。
かつ、トムハンクスは、さらに新作が
あるようで、、よく働くなぁ。
プロフェッショナルだな。
とても面白かった。
捻りのない素直な展開。わかりやすいストーリー。淡々とした演出。抑えた演技。逆転劇も奇をてらったドンデン返しではない。
最初から最後まで全く無駄のない素晴らしい編集。
妙に長い真っ黒なスタート画面から、「本物」のエンドロールまで、瞬きを忘れるように見入ることができた。
命の重さ
ニュースで知っている程度の智識で観ました。映像では機内の緊張感が物凄く伝わったし、バードストライクから着水するまでの映像もリアルだし、乗客の恐怖感が充分伝わりました。バードストライクからのエンジントラブルからの機長の判断、物凄い重圧が有ったかと思う。救援に駆けつけるシーン、感動です!更には最後の逆転ドラマ、ひたすら感動。しかしパソコン並べて机の上だけで片付けようとする人は何故高慢で決めつけだがり屋さんが多いんですかね。現実的視野ではない所で判断して安易な推測で容疑をかけるなんて嗚呼恥ずかしい。現場ではないから、あくまで可能性や確率を見出だす1つの手段であって完璧ではない。
ヒューマンドラマを見事に演じ切ったトムハンクスは流石。又、回りのキャストも素晴らしい。エンドロールで実際の機長や機長の奥さんめ出演されてスピーチしているのも感動しました。
208 seconds
記憶に新しいニュースを描いた作品。
乗員乗客全員無事でも、乗客を無闇な危険に晒したのではないかと、公聴会が開かれることに。
長年培ってきた人間の「経験」、そこから生まれる勘や決断は、方程式で計算できるものではないため、最近は軽視される傾向にすらあると思います。データ、エビデンスを基にしたあらゆる角度からの検証や考察は必要ですが、前例のない状況において、算出できることだけが正解ではないことを教えてくれた事象でした。
どんなに英断でも、着水を可能にする人間の「技術」がなければ、不可能だったのですから。
これからの時代、乗り物はどんどん人工知能による運転に取って代わられるでしょう。しかし不測の事態に、ベテラン運転手を超える判断が出来るようになるのでしょうか。
この作品ほど離陸時に緊張したことはなかったです。数えきれないほど乗っている飛行機ですが、空の旅の安全は当たり前ではないのだと、改めて思いました。
単なる時系列ではない回想録の見せ方は流石です。
全乗客の安否確認が終わるまで安心出来なかった機長の想いに感動しました。
実話モノは何かと退屈になりがちですが、短時間にまとめた無駄のない良作でした。
"A delay is better than a disaster."
あまりにも素晴らしい人達過ぎて・・・
実話をそれ以上に美化しているのか?
余りにも素晴らしい人達で、少し過ぎてと・・・思う感もあります。
映画としては上手くできており、最後のシーンなんかは目が離せません。
さすがのトムハンクスです。
英雄が、英雄であるために
よくテレビで見ましたね。あの映像。でも後日譚は、知りませんでした。
「フライト」でもありましたけど、事故が起きると、誰かが詰腹切らされるらしいですね。メーカー、運営会社、操縦者。責任の所在を決めることで、再発防止できたらいいですけど、魔女狩りみたいに追及されると、うんざりですね。追及する方も、それが使命なんでしょうけど、数値と情報が、パソコン管理された時代に、英雄は肩身が狭いようです。
イーストウッド御大が、映画を撮り続ける理由なのかも知れませんけど、せめてスクリーンの中だけでも、英雄が輝いてほしいものです。明日、英雄になる人のために。
眉間の皺
今の所、私にとって今年のベストムービー。非の打ち所がない良作。
トムハンクスは私の大好きな俳優の一人。そしてイーストウッドは監督としても俳優としても超一流。実力のある俳優や監督というものは決してセリフに頼ったりしない。つい最近の、説明じみたセリフに頼るあまり早口なセリフを詰め込んだ邦画(ヒット作)とはまるで違う。眉間にしわを寄せて「onehundred fifty-five」と2回呟くだけで胸にグッとくるシーンになる。
ところでイーストウッド監督はエンドロールが流れている間の、いわゆる作品の余韻というものを大切にしているように思う。観客が様々な感想を巡らせる、その空間を心地よく相応しい音楽が満たす。今作品のそれは特に心地よかったように思う。アカデミー賞最優秀エンドロール賞とかあったら、きっといい線いくと思う。
ずっと楽しみにしていた作品
トムハンクスやっぱり最高。
信頼の厚い上長の役がこんなにも似合う役者さんって他に思いつかないくらい。
キャプテンフィリップスの船長役もそうだったけど、
責任感が強く真面目で人望のある役を演じると格段に素晴らしいよね。
この話は実話だそうで、
私はUSエアウェイズ1549便の事故っていうのを恥ずかしながら
あまり記憶になかったんだけど、
この映画をみた後にネットで記事を読んでいるうちにもう一度見に行きたくなった。
乗客乗務員死者0人だなんてほんとうに奇跡。
機長の苦悩。
「ハドソン川の奇跡」という邦題タイトル、クライマックスは不時着水のシーンかと想像するが、本作品の原題は「サリー」(機長のファーストネーム)。事故調査会から判断ミスを疑われた機長の苦悩と葛藤を描きつつ、公聴会というクライマックスシーンへと導く。
世間からは乗客乗員全員を生還に導いたヒーローとして扱われる一方、事故調からは「シミュレーションからは左エンジンは微力ながら動いていたという結果がでた。空港に戻ることはできたはず。」と、乗客を無為に危険に晒した嫌疑をかけられる。両エンジンとも停止していたと主張するも、左エンジンは見つかっておらず、証明できない。調査結果が出るまで家にも帰れない。家にもマスコミが押し掛け、家族も疲弊しているが、電話でしかコミュニケーションがとれない。
「自分の判断は間違ってなかった」と信じるものの、悪夢や幻覚を見るほど精神的に追い詰められる機長。事故当日のシーンを挟みつつ、機長の苦悩が丁寧に描かれている。
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