全米映画ランキング : 2021年10月29日~2021年10月31日

全米映画ランキング:2021年11月2日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2021年10月29日~2021年10月31日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 1 DUNE デューン 砂の惑星

Dune
「DUNE デューン 砂の惑星」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 15,530,000 69,401,232
2 2 ハロウィン KILLS 3 8,500,000 85,633,610
3 3 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 4 7,818,525 133,329,260
4 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション 1 6,403,286 6,403,286
5 4 ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ

Venom: Let There Be Carnage
「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

5 5,750,000 190,439,000
6 ラストナイト・イン・ソーホー 1 4,160,000 4,160,000
7 アントラーズ 1 4,160,000 4,160,000
8 5 ロン 僕のポンコツ・ボット 2 3,828,000 12,639,987
9 6 アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行! 5 3,276,353 52,857,872
10 9 フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2 2,759,000 4,636,210

「DUNE」がV2 エドガー・ライト監督の新作は6位に

ハロウィーンの週末を迎えた全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインするも、前週首位だったドゥニ・ビルヌーブ監督のSF超大作「DUNE デューン 砂の惑星」が約1550万ドルの興収で首位を守り、V2を果たした。

北米での10日間での累計を約6940万ドルとした同作は、全世界興収でも累計約2億9360万ドルの大ヒットを記録。これを受け、先週ワーナーとレジェンダリーが「パート2」の製作を正式に発表。23年10月に公開される見通しとなった。現段階では2部作の予定だが、ビルヌーブ監督は続編小説の「デューン 砂漠の救世主」(ハヤカワ文庫刊)を映画化して3部作にしたいとも語っており、さらにもう1本作られる可能性もある。

2位は前週と同じ「ハロウィン KILLS」。先週末は約850万ドルの興収で累計は約8560万ドルに。

3位も前週と同じ「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」で、北米累計は約1億3330万ドルに。先週末には中国でも公開され、期待された成績よりは低かったもののOP興収約2780万ドルを稼ぎだし、全世界興収を6億ドルに乗せた。

約640万ドルのOP興収で初登場4位に入ったのは、日本では8月に公開されたアニメ「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」。「週刊少年ジャンプ」連載のコミックをTVアニメ化した「僕のヒーローアカデミア」の劇場版第3弾。コロナ・パンデミックによる映画館閉鎖直前の20年2月末に北米で公開された前作も4位デビューだった(OP興収は約580万ドル)。

「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督の新作「ラストナイト・イン・ソーホー」は初登場6位にランクイン。ロンドンのソーホーにある服飾デザイン学校に入学した女性エロイーズが、夢の中で1960年代にタイムスリップしてナイトクラブの歌手サンディとシンクロするようになるが、やがて夢の中で起きる事件が現実世界のエロイーズの精神を蝕んでいき……というR指定心理ホラー。エロイーズ役に「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー、サンディ役にNetflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」のアニヤ・テイラー=ジョイという人気若手女優よるダブル主演で、マット・スミス、ダイアナ・リグ、テレンス・スタンプ、サム・クラフリンらが共演した。レビューは上々だったが、3000館超の公開規模でOP興収約410万ドルという苦いスタートとなってしまった。

ギレルモ・デル・トロ製作、スコット・クーパー監督によるR指定ホラー「Antlers」は6位と僅差で7位デビュー。米オレゴン州の田舎町の教師ジュリアは謎の生き物を飼っている教え子ルーカスを心配して、保安官の弟ポールとともに生き物の正体を突き止めようとするが……。出演はジュリアにケリー・ラッセル、ポールにジェシー・プレモンスのほか、グレアム・グリーン、エイミー・マディガン、スコット・ヘイズ。元々は20年4月に公開予定だったが、コロナ・パンデミックにより1年6カ月遅れての公開となった。

今週末は、コロナ・パンデミック以降で最高のOP興収が期待されるマーベル・スタジオの新作「エターナルズ」(クロエ・ジャオ監督)が公開となる。

2021年11月2日更新 藤井竜太朗

過去のランキング