全米映画ランキング : 2014年1月11日~2014年1月13日

全米映画ランキング:2014年1月14日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2014年1月11日~2014年1月13日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 16 ローン・サバイバー

Lone Survivor
「ローン・サバイバー」

Universal
(東宝東和、ポニーキャニオン)

3 38,510,625 38,892,186
2 1 アナと雪の女王

Frozen
「アナと雪の女王」

Walt Disney
(ディズニー)

7 15,070,000 317,661,000
3 ザ・ヘラクレス

The Legend of Hercules
「ザ・ヘラクレス」

Summit Entertainment
(日活、アークエンタテインメント)

1 8,868,318 8,868,318
4 4 ウルフ・オブ・ウォールストリート 3 8,839,220 78,425,771
5 5 アメリカン・ハッスル

American Hustle
「アメリカン・ハッスル」

Columbia
(ファントム・フィルム)

5 8,600,000 101,563,000
6 3 ホビット 竜に奪われた王国

The Hobbit: The Desolation of Smaug
「ホビット 竜に奪われた王国」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

5 8,015,000 242,219,000
7 18 8月の家族たち

August: Osage County
「8月の家族たち」

The Weinstein Company
(アスミック・エース)

3 7,315,000 7,860,385
8 7 ウォルト・ディズニーの約束 5 6,578,000 68,949,000
9 2 パラノーマル・アクティビティ 呪いの印 2 6,300,000 28,471,000
10 6 俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク 4 6,100,000 118,518,000

マーク・ウォールバーグ製作・主演の「ローン・サバイバー」がV

2本の拡大公開作と1本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、昨年暮れから限定公開されていたマーク・ウォールバーグ製作・主演の実録ミリタリーアクション「ローン・サバイバー」が約3800万ドルの興収で首位に立った。

同作は、米軍の特殊部隊ネイビーシールズ創設以来最悪の惨事となった「レッドウィング作戦」の真相に迫った作品。2005年6月、タリバンの主要メンバーを暗殺するため、アフガニスタンの山岳地帯に潜伏・偵察中だった4人のシールズが、逆に100人以上のタリバン兵に攻撃されることになり、逃走を余儀なくされる。だが、彼ら4人を救出すべく現場に向かったヘリコプターもタリバン兵に撃墜されるなど事態はさらに悪化。そんな中、ただ一人生き残ったマーカス・ラトレル二等兵曹(ウォールバーグ)の決死のサバイバルが描かれている。

一昨年、ユニバーサル映画創立100周年記念大作として公開されたSFアクション「バトルシップ」の失敗が記憶に新しいピーター・バーグ監督だが、今回は自身の最高傑作「キングダム 見えざる敵」(07)を彷彿させる緊張感たっぷりのサスペンスアクションを作り上げ、汚名返上を果たした。共演はテイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナ。エンディングロールでは、ピーター・ゲイブリエルがカバーしたデビッド・ボウイの名曲「ヒーローズ」がフィーチャーされている。

2位は前週首位だったディズニーアニメ「アナと雪の女王」。累計興収は約3億1700万ドルを超え、ファーストランでは「ライオン・キング」(1994/約3億1200万ドル)を上回り、ディズニーアニメ史上最高の興収を記録した(ピクサー作品は含まず。また「ライオン・キング」は11年に3D版のリバイバル上映があったため、グロスは約4億2280万ドルとなっている)。

約880万ドルのオープニング興収で3位デビューとなったのは、「The Legend of Hercules」。紀元前1200年の古代ギリシャを舞台に、半神半人の英雄ヘラクレスの活躍を描いた神話アクション。「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」のレニー・ハーリン監督が久々に公開週でベスト10入りを果たした作品だったが批評家、観客の双方から厳しい声が寄せられた。主演は「トワイライト」「インモータルズ 神々の戦い」のカレン・ラッツ。

4位には主演レオナルド・ディカプリオがゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞した「ウルフ・オブ・ウォールストリート」。累計を約7800万ドルとし、1億ドルが見えてきた。

ゴールデングローブ賞最多3部門を受賞した5位「アメリカン・ハッスル」は累計1億ドルを突破。現在オスカーに最も近い位置につけており、授賞式まであと5000万ドルは上乗せできそうだ。

その他、圏外18位から7位にランクインしてきたのはメリル・ストリープとジュリア・ロバーツ初共演の家族ドラマ「8月の家族たち」。ピュリッツァー賞と08年トニー賞演劇部門作品賞をダブル受賞したトレイシー・レッツの戯曲を、ジョージ・クルーニー&グラント・ヘスロフ製作、ジョン・ウェルズ監督で映画化。米中西部オクラホマ州を舞台に、薬漬けの母親とその子供たちの確執が描かれる。ストリープとロバーツの他に、ベネディクト・カンバーバッチ、ユアン・マクレガー、アビゲイル・ブレスリン、ジュリエット・ルイス、クリス・クーパー、サム・シェパードなど豪華俳優陣が顔を揃えている。

今週末は、トム・クランシー原作の「ジャック・ライアン」シリーズをクリス・パイン主演でリブートしたサスペンスアクション大作「エージェント:ライアン」(ケネス・ブラナー、ケビン・コスナー、キーラ・ナイトレイ共演)に、アイス・キューブ、ケビン・ハート共演のアクション・コメディ「Ride Along」が公開となる。

2014年1月14日更新 藤井竜太朗

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