全米映画ランキング : 2011年11月18日~2011年11月20日

全米映画ランキング:2011年11月21日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2011年11月18日~2011年11月20日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 1 1 139,500,000 139,500,000
2 ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊

Happy Feet Two
「ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊」

Waner Bors.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 22,025,000 22,025,000
3 1 インモータルズ 神々の戦い

Immortals
「インモータルズ 神々の戦い」

Relativity Media
(東宝東和)

2 12,252,000 52,979,930
4 2 ジャックとジル

Jack and Jill
「ジャックとジル」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

2 12,000,000 41,000,000
5 3 長ぐつをはいたネコ

Puss in Boots
「長ぐつをはいたネコ」

Paramount
(パラマウント)

4 10,725,000 122,313,000
6 4 ペントハウス

Tower Heist
「ペントハウス」

Universal
(東宝東和)

3 6,957,830 53,391,605
7 5 J・エドガー

J. Edgar
「J・エドガー」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 5,900,000 20,695,000
8 6 ハロルド&クマー クリスマスは大騒ぎ!? 3 2,900,000 28,333,000
9 7 TIME タイム

In Time
「TIME タイム」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

4 1,675,000 33,418,841
10 ファミリー・ツリー

The Descendants
「ファミリー・ツリー」

Fox Searchlight
(20世紀フォックス映画)

1 1,222,344 1,222,344

「トワイライト」最新作が大ヒットスタート。G・クルーニーの新作ドラマが10位に

サンクスギビングを迎えホリデーシーズンに突入した全米ボックスオフィス。3本の新作がランクインした先週末は大ヒットファンタジーのシリーズ最新作「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1」が約1億3950万ドルという驚異的な成績で首位デビューを果たした。

この約1億3950万ドルという週末3日間のオープニング興収は、「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2」(11年/約1億6900万ドル)、「ダークナイト」(08年/約1億5800万ドル)、「スパイダーマン3」(07年/約1億5100万ドル)、「トワイライト・サーガ/ニュー・ムーン」(09年/約1億4200万ドル)に次ぐ、全米歴代5位。シリーズ更新とはならなかったが、予想を上回る大ヒットスタートとなった。

同作はステファニー・メイヤー原作のベストセラーを映画化したシリーズ最終章の前編(4作目)。バンパイアのエドワードと結婚した人間のベラは新婚旅行を終えれば念願のバンパイアへと転生できるはずだったが、旅の途中でベラはすでにエドワードの子供を妊娠していることに気づく。「不滅の子」と呼ばれ、決してつくってはならないといわれる人間とバンパイアの混血児の存在が2人の運命を大きく狂わせていく。出演はロバート・パティンソン、クリステン・スチュワート、テイラー・ロートナーにダコタ・ファニング。監督は「ドリームガールズ」のビル・コンドン。来年同時期に公開予定の「Part 2」の監督も担当している。2億ドル突破は時間の問題で、最終興収は3億ドル以上もほぼ確実だ。

首位と約1億2000万ドルの大差で2位デビューとなったのは、これまた大ヒット作の続編「ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊」。だが、こちらは5年前の前作のオープニング興収約4150万ドルの半分となる約2200万ドルと大ブレーキ。レビューも芳しくなく、2位ながら苦しいスタートとなってしまった。監督は前作と同じジョージ・ミラー。

3位は前週首位の「インモータルズ」。10日間の累計興収は約5300万ドル。7500~8000万ドルが最終興収ラインになりそうだ。前週2位から2ランクダウンのアダム・サンドラー「ジャック&ジル」は悪い評判が祟ってか、数字が伸びず、10日間の累計は4100万ドル。こちらの最終興収は6000万ドルあたりに落ち着きそうだ。

そして、約29館の限定公開ながら、10位にランクインしてきたのが、ジョージ・クルーニー主演のコメディドラマ「The Descendants」。9月のトロント映画祭で上映されて以来、本年度のアカデミー賞の有力作品のひとつと目されている超話題作でクルーニーは主演男優賞確実ともいわれている。仕事一筋で家庭をかえりみなかったハワイ在住のやり手弁護士が妻の事故をきっかけに家族を見つめなおす姿が描かれる。監督は「サイドウェイ」のアレキサンダー・ペイン。

今週は、マーティン・スコセッシ監督が3Dに初挑戦した大作「ヒューゴの不思議な発明」に、ジェイソン・シーゲル&エイミー・アダムス共演のコメディ「The Muppets」、ファンタジー・アニメ「アーサー・クリスマスの大冒険」が公開となる。

2011年11月21日更新 藤井竜太朗

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