全米映画ランキング : 2011年3月4日~2011年3月6日

全米映画ランキング:2011年3月7日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2011年3月4日~2011年3月6日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ランゴ

Rango
「ランゴ」

Paramount
(パラマウント)

1 38,000,000 38,000,000
2 アジャストメント 1 20,945,000 20,945,000
3 ビーストリー

Beastly
「ビーストリー」

CBS Films
(ファインフィルムズ)

1 10,115,000 10,115,000
4 1 ホール・パス 夢の独身許可証 1週間限定 2 9,015,000 27,001,000
5 2 Gnomeo & Juliet

Gnomeo & Juliet

Touchstone

4 6,912,000 83,694,000
6 3 アンノウン

Unknown
「アンノウン」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

3 6,620,000 53,129,000
7 8 英国王のスピーチ

The King's Speech
「英国王のスピーチ」

The Weinstein Company
(ギャガ)

15 6,501,000 123,817,000
8 5 ウソツキは結婚のはじまり 4 6,500,000 88,200,000
9 4 アイ・アム・ナンバー4

I Am Number Four
「アイ・アム・ナンバー4」

DreamWorks/Walt Disney
(ディズニー)

3 5,702,000 46,440,000
10 6 ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー 4 4,325,000 68,876,000

アニメ「ランゴ」がV。マット・デイモン主演「アジャストメント」は2位

3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ&ゴア・バービンスキー監督が再びタッグを組んだアニメ「ランゴ」が約3800万ドルの興収で首位デビューを飾った。

同作は人間のペットとして生きてきたカメレオンのランゴが、アメリカ西部の大自然でサバイバルする姿を描いた冒険アクション。最近では珍しい2D上映のみのアニメで批評家からは好評をもって迎えられたが、観客からは不満の声も。声の出演はデップ、アイラ・フィッシャー、アビゲイル・ブレスリンの他に、アルフレッド・モリーナ、ハリー・ディーン・スタントン、ビル・ナイ、レイ・ウィンストンなど渋めの脇役俳優が集結。

約2000万ドルで2位デビューとなったのは、マット・デイモン&エミリー・ブラント主演の「アジャストメント」。「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」「ペイチェック 消された記憶」といったSF映画の原作者として知られるフィリップ・K・ディックの短編小説「調整班」(新潮文庫刊「悪夢機械」所収)を「ボーン・アルティメイタム」の脚本で名をあげたジョージ・ノルフィが監督デビュー作として製作。こちらも批評はまずまずで、次週以降も成人層の集客が期待できる。共演はTVシリーズ「マッドメン」のジョン・スラッテリーに、名優テレンス・スタンプ。

3位は現代版「美女と野獣」の「Beastly」。主に若い女性を中心に集客してオープニング興収は約1010万ドル。主演は「ハイスクール・ミュージカル」のバネッサ・ハジェンズと「アイ・アム・ナンバー4」のアレックス・ペティファー。4位は前週首位の「Hall Pass」。10日間の累計は約2700万ドル。最終興収は5000万ドル近辺になりそう。

7位のオスカー受賞作「英国王のスピーチ」は前週比11%ダウンで約650万ドルの興収。15週間の累計興収は約1億2400万ドルとなり、「イングロリアス・バスターズ」(09年/最終興収約1億2000万ドル)を抜いて、ワインスタイン・カンパニー配給作品の中では歴代最高のヒット作となった。

今週末はロバート・ゼメキス製作のアニメ「少年マイロの火星冒険記3D」、SF戦争大作「世界侵略:ロサンゼルス決戦」、そしてグリム童話「赤ずきん」を「トワイライト」のキャサリン・ハードウィック監督が映画化した「Red Riding Hood」が公開に。

2011年3月7日更新 藤井竜太朗

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