全米映画ランキング : 2010年3月5日～2010年3月7日
全米映画ランキング：2010年3月8日発表（毎週月曜日更新）
全米週末興行成績：2010年3月5日～2010年3月7日
（金額・順位は確定前のもの）ロイター提供
| 順位 | 先週 | タイトル「邦題」／配給（日本配給） | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 初 |  | Alice in Wonderland | 1 | 116,300,000 | 116,300,000 |
| 2 | 初 |  | Brooklyn's Finest | 1 | 13,500,000 | 13,500,000 |
| 3 | 1 |  | Shutter Island | 3 | 13,300,000 | 95,825,000 |
| 4 | 2 |  | Cop Out | 2 | 9,145,000 | 32,360,000 |
| 5 | 4 |  | Avatar | 12 | 7,700,000 | 720,189,000 |
| 6 | 3 |  | The Crazies | 2 | 7,016,000 | 27,409,000 |
| 7 | 5 |  | Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief | 4 | 5,100,000 | 78,033,000 |
| 8 | 6 |  | Valentine's Day | 4 | 4,270,000 | 106,420,000 |
| 9 | 10 |  | Crazy Heart | 12 | 3,350,000 | 29,569,000 |
| 10 | 7 |  | Dear John | 5 | 2,850 | 76,694,000 |
「アリス・イン・ワンダーランド」、全米歴代6位のオープニング興収でV
アカデミー賞授賞式の週末。2本の新作がランクインした全米ボックスオフィスは、ジョニー・デップ＆ティム・バートン監督、7度目のコンビ作「アリス・イン・ワンダーランド」が、約1億1630万ドルという驚異的なオープニング興収を叩き出し、見事首位デビューを飾った。
同作の約1億1630万ドルというオープニング興収は、「ダークナイト」（08年／約1億5840万ドル）、「スパイダーマン3」（08年／約1億5110万ドル）、「ニュームーン／トワイライト・サーガ」（09年／約1億4280万ドル）、「パイレーツ・オブ・カリビアン／デッドマンズ・チェスト」（06年／約1億3560万ドル）、「シュレック3」（07年／約1億2160万ドル）に次ぐ全米歴代6位という好成績。その他、3月公開作品、続編以外の作品、3D映画のオープニング興収で歴代記録を更新した。
内容はルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を基にしたストーリーで、赤の女王によって支配された地下世界を取り戻すべく、アリスが白の女王や帽子屋らとともに戦う姿を描いた冒険ファンタジー。アリスに新鋭ミア・ワシコウスカ、帽子屋にデップ、赤の女王にヘレナ・ボナム・カーター、白の女王にアン・ハサウェイの他、アラン・リックマン、マイケル・シーン、ティモシー・スポールら英国の名優たちも出演している。批評家からの評価は賛否が半々。2億ドル突破はほぼ確実だが、3億ドル超えは微妙だ。
首位に1億ドル以上の差をつけられて初登場2位となったのは、リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプス共演の犯罪ドラマ「Brooklyn’s Finest」。ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、引退間近の警官、生活苦の麻薬捜査官、一線を越えてしまった覆面捜査官、麻薬密売人の人生が激しく交錯する。監督は「トレーニング・デイ」アントワーン・フークア。こちらも批評家受けは芳しくないため、今後の伸びはあまり期待できない。
また、惜しくもオスカー主要部門の受賞を逃した「アバター」は約770万ドルの興収で5位に。作品賞を受賞していればもうひと噴射することもできたかもしれないが、おそらくこのままフェードアウトしていくと思われる。最終興収は7億5000万ドルあたりか？
今週末は、「ボーン・スプレマシー」の最強トリオ、ポール・グリーングラス監督＆脚本ブライアン・ヘルゲランド＆主演マット・デイモンによるサスペンス・アクション「グリーン・ゾーン」が公開に。
2010年3月8日更新 藤井竜太朗