全米映画ランキング : 2009年8月28日~2009年8月30日
全米映画ランキング:2009年8月31日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2009年8月28日~2009年8月30日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | The Final Destination | 1 | 28,300,000 | 28,300,000 | |
2 | 1 | Inglourious Basterds | 2 | 20,000,000 | 73,800,000 | |
3 | 初 | Halloween II | 1 | 17,400,000 | 17,400,000 | |
4 | 2 | District 9 | 3 | 10,700,000 | 90,800,000 | |
5 | 3 | G.I. Joe: The Rise of Cobra | 4 | 8,000,000 | 132,400,000 | |
6 | 5 | Julie & Julia | 4 | 7,400,000 | 71,000,000 | |
7 | 4 | The Time Traveler's Wife | 3 | 6,700,000 | 48,200,000 | |
8 | 6 | Shorts | 2 | 4,900,000 | 13,600,000 | |
9 | 初 | Taking Woodstock | 1 | 3,700,000 | 3,700,000 | |
10 | 7 | G-Force | 6 | 2,800,000 | 111,800,000 |
「ファイナル・デッドサーキット 3D」がV。アン・リー監督の新作が9位に
ついに最終週を迎えた09年のサマーシーズン。3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、サスペンス・ホラー「ファイナル・デッドサーキット 3D」が、約2880万ドルの興収をあげて見事首位デビューを飾った。同作は、災害に遭うことを予知した若者たちが運命に抗ってサバイバルを試みる姿を描く人気サスペンス・ホラー「ファイナル・デスティネーション」のシリーズ4作目。アメリカでは、ずばり「The Final Destination」と題された今回は3D映画として製作され、サーキット場、プール、ショッピングモール、家の玄関、ガソリンスタンドなど、より身近な場所で“死の運命”が襲ってくる集大成的な内容となっている。大方の批評家からは酷評されているが、3D映画ということも合わさって、シリーズ最高のオープニング成績となった。監督は第2作「デッドコースター」に続いての本シリーズ登板となるデビッド・R・エリス(「セルラー」「スネーク・フライト」)。2位はタランティーノ&ブラピの戦争大作「イングロリアス・バスターズ」。順調に公開2週目を終え、10日間の累計興収は、すでに「キル・ビル」(03/約7000万ドル)、「キル・ビル Vol.2」(04/約6600万ドル)のトータル興収を抜いて、約7340万ドル。最終的には1億2000万ドルくらいまで行きそう。3位初登場となったのは、07年にミュージシャン兼ホラー専科監督のロブ・ゾンビによってリメイクされた往年の名作ホラーの続編「Halloween II」。精神病院から脱走したマイケル・マイヤーズ(ブギーマン)が故郷のイリノイ州ハドンフィールドで再び殺戮を繰り広げる。来年2010年には、監督ロブ・ゾンビ抜きで3Dのパート3が製作予定だとか。そして、9位にランクインしたのは、「ブロークバック・マウンテン」のオスカー監督アン・リーの新作「Taking Woodstock」。今から40年前の1969年8月に催された歴史的なライブフェスティバル「ウッドストック」の誕生秘話がコメディタッチで綴られる。原作はエリオット・タイバー、トム・モンテによるベストセラー「ウッドストックがやってくる」(河出書房新社刊)。出演はディミトリ・マーティン、エミール・ハーシュ、イメルダ・スタウントン、ポール・ダノほか。今週末は、ジェラルド・バトラー主演の近未来サバイバルアクション「Gamer」、サンドラ・ブロック、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ブラッドリー・クーパー共演のコメディ「All About Steve」が公開となる。
2009年8月31日更新 藤井竜太朗