ビョルン・アンドレセン
スウェーデンのストックホルム出身。1969年、ロイ・アンダーソン監督の長編デビュー作「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー」の端役で映画に初出演する。巨匠ルキノ・ビスコンティに見いだされて「ベニスに死す」(71)に出演し、主人公を破滅に導く少年タジオ役で「世界で一番美しい少年」と称賛され、国際的な注目を集めた。映画の公開後には来日してファンの熱烈な歓迎を受け、池田理代子の漫画「ベルサイユのばら」の主人公オスカルのモデルになるなど、日本のカルチャーにも影響を及ぼす。その後はスウェーデン国内で映画やTVドラマに出演する傍ら、音楽家として活動。「ベニスに死す」から約50年後、アリ・アスター監督作「ミッドサマー」(19)の老人ダン役で再び世界のスクリーンに登場し、その変貌ぶりが話題となった。21年には、その半生に迫るドキュメンタリー「世界で一番美しい少年」が公開された。