トマス・ビンターベア
デンマークの首都コペンハーゲン出身。デンマーク国立映画学校で学び、1993年に卒業制作として発表した短編映画で早くも国際的な注目を集める。デンマークの映画運動体「ドグマ95」に創設メンバーとして関わり、その第1回作品として発表した長編「セレブレーション」(98)でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。以降は「アンビリーバブル」(03)、「ディア・ウエンディ」(05)などの英語作品を手がける。「光のほうへ」(10)やマッツ・ミケルセン主演作「偽りなき者」(12)などの社会派ヒューマンドラマで注目を集め、後者はアカデミー外国語映画賞にノミネートされた。ミケルセンを再び主演に迎え、カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出された「アナザーラウンド」(20)ではアカデミー監督賞にノミネートされ、同賞国際長編映画賞を獲得した。