デビッド・サイドラー
ユダヤ系の家庭に生まれる。イギリスのロンドンやサリー州で暮らすが、第2次世界大戦中にドイツ軍の攻撃から逃れるため一家でアメリカ・ニューヨークへ渡る。60年代にTV界で脚本家デビューし、数年間フィジーの首相のプロパガンダに携わる。高校の同級生だったフランシス・フォード・コッポラ監督の「タッカー」(88)で映画に初挑戦し、アニメ「キャメロット」(98)、「王様と私」(99)などの脚本を当時の妻ジャクリーン・フェザーと共同で手がける。自身が3歳から10代半ばまで抱えていた吃音障害を克服する励みとなった英国王ジョージ6世を題材にした脚本を執筆するが、エリザベス皇太后の存命中は公開しないで欲しいという意向を受け、数十年間温め続ける。ようやく映画化に漕ぎつけた「英国王のスピーチ」(10)でアカデミー賞史上最年長の脚本賞受賞者に輝いた。