ドゥニ・ビルヌーブ
カナダ・ケベック州トロワリビエール出身。数本の短編映画を制作した後、1998年に「Un 32 Aout Sur Terre(英題:32nd Day of August on Earth)」で長編監督デビューを果たす。監督2作目の「渦」(01)でベルリン国際映画祭パノラマ部門の国際批評家連盟賞を受賞し、カナダのアカデミー賞にあたるジニー賞でも作品賞・監督賞を含む5部門を受賞する。その後長いブランクに突入したが、09年に長編3作目「静かなる叫び」でジニー賞9部門を制覇。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「灼熱の魂」(10)でカナダの俊英として国際的に注目を集める。13年には米国進出作「プリズナーズ」と「複製された男」の2本のスリラーを発表。麻薬戦争を題材にしたクライムアクション「ボーダーライン」(15)を経て、SFドラマ「メッセージ」(16)ではアカデミー作品賞・監督賞など8部門にノミネートされた。続いて、傑作SFノワール「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー 2049」(17)でメガホンをとる。