田中泯
世界的な前衛舞踏家。クラッシックバレエとモダンダンスを学び、暗黒舞踏の創始者である土方巽を師と仰ぐ。60年代にモダンダンサーとして活動を始めるが、従来のダンス界に反発し、独自の活動を展開。78年、仏パリの秋の芸術祭で海外デビューを果たして以降、世界各地でも発表を行う。舞踏、オペラ、演劇、美術展で振り付けや演出、出演をこなすほか、ジャンルを超えた多岐に渡る表現活動で芸術家だけでなく学者にも影響を与える。02年、山田洋次監督の「たそがれ清平衛」で初めて映像作品に出演し、日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞と新人俳優賞を受賞。以降、俳優としても活躍し、「隠し剣 鬼の爪」(04)、「八日目の蝉」(11)、「永遠の0」(12)、「47 RONIN」(13)、大河ドラマ「龍馬伝」(11)などに出演するほか、ドキュメンタリー番組のナレーションなども務めている。90年、仏政府芸術文化勲章シュバリエを受章。