ジョン・ラセター
米カリフォルニア芸術大学在学中に監督した短編アニメーション「Lady and the Lamp(原題)」(1979)と「Nitemare(原題)」(80)で学生アカデミー賞(映画芸術科学アカデミー協会が主催する学生向けの映画賞)を受賞。83年に、ルーカスフィルムのコンピューター部門のグラフィックスチームに招かれ、短編アニメ「Andre and Wally B(原題)」(84)のキャラクターデザインなどを手がけ、翌84年に正社員になる。86年、スティーブ・ジョブズが同部門をもとにピクサー・アニメーション・スタジオを設立。ピクサーの初作品であり、ラセターにとっても初監督作である「ルクソーJr.」(86)では、ピクサーのアイコンとしておなじみの電気スタンドを描き、88年の「ティン・トイ」でアカデミー短編アニメーション賞を受賞。世界初の長編フルCGアニメ「トイ・ストーリー」(95)では原案・監督を務め、アカデミー賞のオリジナル脚本賞にノミネートされた。その後、「バグズ・ライフ」(98)、「トイ・ストーリー2」(99)、「カーズ」(06)、「カーズ2」(11)を監督する一方で、その他のピクサー作品では製作総指揮を務める。09年、ピクサーがディズニー傘下に入った際に、ウォルト・ディズニー/ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に就任。以降、ピクサー作品だけでなくディズニーアニメの製作総指揮も務めるようになった。09年にベネチア国際映画祭で金獅子生涯功労賞を受け、翌10年にはアニメ製作者として初めて米製作者組合(PGA)のデビッド・O・セルズニック功労賞を受賞した。