ジョン・マスカー
米シカゴ出身。高校の学校新聞や、ノースウエスタン大学の学生新聞に漫画を寄稿。大学卒業後、カリフォルニア芸術大学(カルアーツ)に進学し、ジョン・ラセターやブラッド・バードらとともに学ぶ。1977年、ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション(現ウォルト・ディズニー・アニメーション)に入社し、キャラクターアニメーターとして参加した初の長編映画「きつねと猟犬」(81)では、名アニメーターのエリック・ラーセンのもとで働いた。同作の制作時に出会ったロン・クレメンツら3人とともに「オリビアちゃんの大冒険」(86)で初監督に挑み、脚本も執筆。以来、クレメンツとコンビを組んで名作「リトル・マーメイド」(89)や「アラジン」(92)を生み出し“ディズニーの第2黄金期”を築き上げる。その後「ヘラクレス」(97)を経て、SFアドベンチャー「トレジャー・プラネット」(02)でアカデミー長編アニメーション賞に初ノミネート。同スタジオで久々に手描きアニメーションを復活させた「プリンセスと魔法のキス」(09)と、自身初のCGIアニメーションに挑戦した「モアナと伝説の海」(16)でも同賞の候補に挙がった。