ジョニー・トー
香港出身。17歳で香港の民放TVスタジオTVBの雑用係からスタートしてキャリアを積み、1973年にTVプロデューサー兼ディレクターの仕事に就く。TVドラマの演出・脚本を手がける傍ら「碧水寒山奪命金」(80)で映画監督デビュー。チョウ・ユンファ主演の「僕たちは天使じゃない!」(88)や「過ぎゆく時の中で」(89)で国内の注目を集め、96年に製作会社「ミルキーウェイ(銀河映像)」を設立する。
「ザ・ミッション 非情の掟」(99)、「PTU」(03)、「エレクション」(05)の3作で香港電影金像奨最優秀監督賞を受賞し、カンヌに初出品された「エレクション」と続編「エレクション 死の報復」(06)で香港ノワールの旗手として国際的な知名度を獲得。2011年にはカンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員も務めた。
以降の監督作に「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」(09)、「奪命金」(11)、「七人樂隊」(21)などがある。香港映画を代表する監督のひとりであり、プロデューサーとしても活躍している。