ブレイキング・ニュース

劇場公開日:

解説

香港警察と銀行強盗団のメディアを巻き込んで繰り広げられる緊迫の攻防をスリリングに描いたサスペンス・アクション。監督は「ザ・ミッション/非情の掟」「PTU」など、先の読めないストーリー展開と映像美で香港はもとより世界で注目されるジョニー・トー。大胆なメディア戦略を行なう新任指揮官・レベッカを演じるのは、「インファナル・アフェア」「冷静と情熱のあいだ」のケリー・チャン。中国本土からやってきた強盗団のリーダー、ユアンを演じるのは、「星願/あなたにもういちど」「ゴージャス」のリッチー・レン。さらにラム・シューやサイモン・ヤム、ホイ・シウホンらトー作品でおなじみの俳優が共演する。

2004年製作/91分/香港・中国合作
原題:Breaking News
配給:タキコーポレーション
劇場公開日:2005年12月3日

ストーリー

ある朝、香港の市街地で銀行強盗団と彼らのアジトを見つけた警察との銃撃戦が発生。激しい攻防戦が続くなか、犯人に銃を向けられた一人の警官が両手を挙げて命乞いをしてしまう。偶然にも、その瞬間を現場に居合わせたTVカメラマンが捉えていた。さらに、CID(重犯罪特捜班)のチョン警部補(ニック・チョン)やホイは、ユアン(リッチー・レン)率いる(中国)本土からやってきた犯人グループを捕り逃がしてしまう…。さまざまなメディアを通じ、香港警察に対する非難が集中する。一気に失った市民の信頼を取り戻すため、副総監のウォン(サイモン・ヤム)はOCTB(組織犯罪課)の新任指揮官レベッカ(ケリー・チャン)が発案した大胆なメディア戦略を採用。それはPTU(機動部隊)にワイヤレス・カメラを装備し、“犯人逮捕の瞬間という最高のショー”をTV中継するというものだった。一方、高層アパートに潜伏したユアンを追いつめたチョンやホイらは、迷路のように入り組んだ内部に潜入。逮捕劇の演出家となった司令官レベッカの命令を無視し、逮捕のタイミングを待ち構える。一方、ユアンらは2人の子供とともにアパートから逃げ遅れたタクシー運転手のイップ(ラム・シュー)の家に篭城。そこにはある男を暗殺する任務を背負った、本土からやってきた殺し屋のチュンも潜伏していた。メディア戦略を仕掛ける警察に対し、ユアンはカメラ付き携帯電話やパソコンを駆使して人質交渉を開始。さらに、広報課のグレース(マギー・シュウ)の操作からテレビ放送では明かされることのなかった警察の失態もマスコミに転送して応戦を試みる。偶然にも共に食卓を囲むなどして、次第に心を通わせていくユアンとチュン。やがて、人質解放のタイミングを機に彼らとPTUとの壮絶な戦いが始まる。銃弾や手榴弾が飛び交うなか、600万人の香港市民が見守るブレイキング・ニュースの結末は果たしてどうなるのか?

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オソレゾーン

映画レビュー

4.0 銀行強盗団のアジトと張り込みの刑事、そして巡回中の巡査とのやりと...

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 銀行強盗団のアジトと張り込みの刑事、そして巡回中の巡査とのやりとり、そしていきなりの銃というの冒頭長回しに緊迫感が膨れ上がる。そして衝撃的な映像は偶然取材していたテレビ局によって撮影されて大問題に発展する。

 威信回復のため犯人逮捕の瞬間映像をメディアに提供する。大胆な発想だがこれ以上犠牲者が出たらどうするんだ?と。

 テンポよく進むし、人間関係や特定の登場人物に感情移入させないテクニックは潔い。クライマックスでのミニバスでの逃亡。レベッカ・フォン警視(ケニー・チャン)の冷静な対処もなかなかだ。しかし、結局犯人は英雄視されてしまったのか・・・そのあたりの評価は観客の判断に委ねられそうだ。

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kossy
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