坂本龍一

東京出身。幼い頃からクラシック音楽に親しみ、東京芸術大学大学院修士課程修了後の1978年、ソロデビューアルバム「千のナイフ」を発表。同年、テクノポップバンド「イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）」を細野晴臣、高橋幸宏とともに結成し、一世を風靡する。83年、YMOは解散ならぬ「散開」を宣言し、坂本は映画音楽の作曲を本格的に開始。

大島渚監督作「戦場のメリークリスマス」（83）では音楽のほか、俳優として日本軍のエリート士官役を演じ、デビッド・ボウイと共演した。ベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストエンペラー」（87）で日本人として初めてアカデミー作曲賞を受賞。

同監督の「シェルタリング・スカイ」（90）、「リトル・ブッダ」（93）でも作曲を手がける。そのほか音楽を手がけた映画作品に、リドリー・スコット監督作「ブラック・レイン」（89）、大島監督と再タッグを組んだ「御法度」（99）、「レヴェナント　蘇えりし者」（15）、「MINAMATA ミナマタ」（20）など多数。

私生活では82年に音楽家の矢野顕子と結婚、06年に離婚。娘の坂本美雨も音楽家。