ケリー・ライカート
米フロリダ州出身。警察官の父が犯行現場の記録用に使っていたカメラで写真を撮り始め、タフツ大学美術学部で学ぶ。地元を舞台に自主制作した長編監督デビュー作「リバー・オブ・グラス」(94)が高く評価され、ジョナサン・レイモンドの短編小説を基に撮りあげた長編第2作「オールド・ジョイ」(06)はサンダンス映画祭でプレミア上映されたほか、ロッテルダム映画祭で米国作品初の最優秀作品賞(タイガー・アワード)を受賞した。
ミシェル・ウィリアムズを主演に迎えた「ウェンディ&ルーシー」(08)、同じく「ミークス・カットオフ」(10)と米インディペンデント映画界の実力派として着実な映画作りを続け、西部開拓時代のアメリカで成功を夢みる2人の男の友情を描いた「ファースト・カウ」(20)は第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された。「ショーイング・アップ」(22)ではミシェル・ウィリアムズと4度目のタッグを組む。