ケリー・マーセル
英ロンドン出身で、父は映画監督のテリー・マーセル、母は女優。70年代後半から2000年代にかけて俳優として活動するも、徐々に脚本家を志望するようになり、俳優業を卒業する。レンタルビデオ店で働く傍ら、TVシリーズ「Terra Nova 未来創世記」(11)のエピソード脚本を13本手がけ、ロサンゼルスへ出向いてTV番組や映画のオリジナル脚本をハリウッドの映画関係者に売り込む。
これが功を奏して映画プロデューサーのアリソン・オーウェンから声がかかり、トム・ハンクス主演「ウォルト・ディズニーの約束」(13)の共同脚本で映画脚本家デビューを果たした。続いて官能恋愛映画の大ヒット作「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(15)の脚本を単独で執筆。
その後、ビデオ店員時代からの盟友トム・ハーディが主演を務める「ヴェノム」(18)の共同脚本にも参加し、続編「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(21)では単独脚本に加えて製作にも名を連ね、原案をトム・ハーディと手がけた。「ヴェノム ザ・ラストダンス」(24)では製作・原案・脚本に加え、映画監督デビューも果たす。