セリーヌ・シアマ
仏パリ郊外ポントワーズ出身。パリの名門ラ・フェミス(国立高等映像音響芸術学校)で映画制作を学ぶ。卒業課題として執筆した脚本を元に、監督デビュー作「水の中のつぼみ」(07)を撮り上げ、カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品。美少女に恋をする少女を描いた同作の公開時、同性愛者であることを告白した。長編監督第2作「トムボーイ」(11)、続く「ガールフッド」(14)、アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされたスイス製ストップモーションアニメ「ぼくの名前はズッキーニ」(16)の脚本などを経て、「燃ゆる女の肖像」(19)の監督・脚本を手がけ、カンヌ国際映画祭コンペティション部門の脚本賞とクィア・パルムを受賞。2021年には「Petite maman」をベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品した。「燃ゆる女の肖像」のヒロインを務めた女優アデル・エネルと07年頃から18年頃まで交際していた。