アリ・アッバシ
イランの首都テヘラン出身。2002年までテヘランのアミール・キャビール工科大学で学んだ後、スウェーデンのストックホルムに移住してスウェーデン王立工科大学で建築を学ぶ。07年の同校卒業後、デンマーク国立映画学校で映画製作を学び、短編「M for Markus」を製作して11年に卒業。
長編第1作「マザーズ」を16年に発表し、第2作「ボーダー 二つの世界」(18)でカンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀作品賞を受賞する。「聖地には蜘蛛が巣を張る」(22)では主演のザーラ・アミール・エブラヒミがカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。
23年には米TVシリーズ「THE LAST OF US」のエピソード監督も手がけ、「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」(24)ではセバスチャン・スタンを主演に迎えて若き日のドナルド・トランプを描いた。イラン国籍を保持しながらデンマークのコペンハーゲンに暮らしている。