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予告
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INTRODUCTION

美術史に燦然と輝く画家レンブラントの最大の謎──
なぜ、莫大な富と名声を極めた画家が、転落の人生を歩んだのか?
謎を解く鍵は、オランダの至宝で門外不出の名画「夜警」に隠されていた……

■ 鬼才ピーター・グリーナウェイ監督が解き明かす、レンブラント破滅の謎

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バロック3大画家の一人、世界3大名画の一枚を描いた画家、ルネッサンス以来最高の画家─400年近くもの間、様々な賛辞で、その偉大な才能を讃えられてきた画家レンブラント。その名を知らない者はないレンブラントに、その真相を知る者はない大いなる謎があった……。

当時の画家の社会的地位は低かったにも関わらず、レンブラントは30代で肖像画家として大成功を収めた。現代で言うなら人気スターのような存在で、セレブリティや有力者から次々と舞い込む依頼を数多くの弟子たちとこなし、広大な邸宅とアトリエ、果ては印刷所まで所有し、ひと財産を築いたのだ。ところが、1642年を境に、レンブラントの人生は突然、転落の一途を辿る。ついには破産宣告を受けるまでに至ったその理由は、いったい何なのか――?

美術作家としても活躍する鬼才ピーター・グリーナウェイ監督が、このレンブラント最大の謎に迫るのが、映画『レンブラントの夜警』である。美術学校の学生だった60年代半ばから、ずっと考察と研究を続けてきたグリーナウェイ監督は、レンブラントの「夜警」にこそ、謎を説く鍵があると確信した。果たして、オランダの至宝といわれ、門外不出の扱いを受けている名画に隠された秘密とは

■ 絵筆を武器にスキャンダルを暴露したレンブラント、その告発の行方は?

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1642年、36歳のレンブラントは人生の絶頂期にいた。一流の肖像画家としての名声がヨーロッパ中にとどろき、妻のサスキアの優秀なビジネス手腕も加わって、莫大な富を築いたのだ。その上、待望の男子が誕生、レンブラントの栄華には一片の翳りもなかった。あの絵を描くまでは……。アムステルダムの市警団の集団肖像画を引き受けたレンブラントは、モデルたちの実像に迫るべく彼らに近づいた。そこには市民を守る英雄の姿など微塵もなく、あるのは金銭的不正とセックス・スキャンダル、挙句の果てには卑劣な殺人だった。レンブラントは、絵筆を武器に告発を決意するのだが、完成の暁には、市警団の恐ろしい復讐が待っていた。いったいこの絵のどこに、レンブラントは重大な告発を忍ばせたのか

「絵筆は画家の武器だ。何でも可能だ」自信に満ちて悪を告発したレンブラント。しかし、彼の絵筆は後世に残る至高の芸術を生み出したが、現世の勝利は生み出せなかった。市警たちが今にも動き出しそうな一瞬を見事に捕らえたこの名画の、いったいどこにどんな告発が潜んでいるのか?─グリーナウェイ監督は「夜警」製作の過程を追いかけ、まるで一冊のミステリーを読むように“絵画を読む”興奮と楽しさを私たちに教えてくれる。その物語はグリーナウェイ監督の独自の解釈による全くのフィクションなのだが、「夜警」誕生の瞬間に立ち会った私たちは、本物の芸術の美に酔いしれながら、美の生贄となった画家の人生の行く末に心を揺さぶられずにはいられない。

■ それでも愛があった──レンブラントの人生を変えた3人の女たち

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レンブラントには、人生を変えるほどの影響力を持った3人の女性との出逢いがあった。『レンブラントの夜警』では、3人の女性の全く違う愛の形が描かれる。

1人目は妻のサスキア。レンブラントの画商の姪で、やがて伯父に代わってレンブラントの仕事のマネージメントを担当する。出逢いがビジネス絡みだったので、レンブラントはたびたび自分たちの愛を自問する。しかし、産後の不調のせいでサスキアが亡くなった時、初めてどんなに自分が彼女を愛し、必要としていたかに気づくのだ。

2人目は、復讐のために送り込まれた家政婦のヘールチェ。サスキアを亡くした悲しみを忘れるため、レンブラントは彼女との性的関係に溺れていく。生活は乱れ、レンブラント転落の速度は速まるが、皮肉にも目の前の悲しみは確かに癒された。3人目は、やはり家政婦のヘンドリッケ。ヘールチェとの関係に終止符を打ったレンブラントは、20歳も年下のヘンドリッケの純粋さに、今度は真に心から慰められる。その頃、レンブラントはまさにどん底だったが、暗闇に光が浮き上がる彼の絵の如く、闇の中で真実の愛を見つけたのだ。

サスキアには、『プルートで朝食を』のエヴァ・バーシッスル、ヘールチェには、『ラスト・オブ・モヒカン』のジョディ・メイ、ヘンドリッケには『スネーク・フライト』のエミリー・ホームズが扮している。そして、教科書に載っている偉大な画家を、愛と欲、正義と悪に引き裂かれる男として見事に演じきったのは、『銀河ヒッチハイク・ガイド』のマーティン・フリーマン。

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