大友克洋、小島秀夫らが絶賛 SFアニメの系譜に挑む「マーズ・エクスプレス」新場面写真を公開
2026年1月27日 20:00
© Everybody on Deck - Je Suis Bien Content - EV.L prod - Plume Finance - France 3 Cinéma - Shine Conseils - Gebeka Films – Amopix実在の火星探査機の名を冠し、最新の宇宙研究に基づいたフランス発のSFアニメーション「マーズ・エクスプレス」に日本アニメ・ゲーム界のレジェンドからコメントが寄せられた。あわせて、新場面写真の公開と先行上映の実施が決定した。
本作が長編監督デビューとなるジェレミー・ペランが、「AKIRA」「攻殻機動隊」など伝説のSFアニメからインスピレーションを得て、彼らの系譜に挑む意欲作。太陽系の惑星の中で地球に最も環境が似ていると言われる火星を舞台に、人間とロボットが共存するリアルな未来が描かれる。アニメ界のアカデミー賞と呼ばれる第52回アニー賞では、長編インディペンデント作品賞ノミネートを果たすなど、世界のアニメーション界を賑わせてきた。日本語吹き替え版は、佐古真弓、安元洋貴、内田夕夜、三瓶由布子が担当する。

西暦2200年。地球での仕事を終え、活動拠点である火星に戻ってきた私立探偵アリーヌ。「行方不明になっている大学生の娘を探してほしい」という男の依頼を受けて、アンドロイドの相棒カルロスと共に捜索を開始する。調査の過程で火星の首都ノクティスの暗部に足を踏み入れていく二人を待ち受けていたのは、腐敗した街の裏側、強大な権力を持つ企業の陰謀、そして人間とロボットが共存する社会の根幹を揺るがす事態だった。
緻密な描き込みと複雑な画面構成で、世界の創り手たちに大きな影響を与えてきた漫画家の大友克洋は「BD(フランスの漫画)のようなアニメーションを目指して『AKIRA』や『MEMORIES』を作ってきましたので、フランス本家からBDの感覚を持ったアニメーションが作られたことはとても嬉しいこと」とし、「こんな作品を待っていた」と感動を露わに。アクション、テクノロジーなど、ジャンルを横断した独自の美学を確立するゲームクリエイターの小島秀夫も「このルック、デザイン、世界観、物語、テーマ、作家性。僕の愛した硬派SFアニメを彷彿とさせる!」と絶賛した。

背景美術を堪能できる新場面写真も公開。未来の火星を舞台としながらも、登場人物たちが生活する建物内や部屋の内装には驚くほど身近な生活感が息づく。無機質な設計の中にある使い込まれた機器や乱雑におかれた小物からは、彼らの生活の痕跡が感じられ、我々の現在の暮らしと地続きであることに気づかされる。また1月29日には、ヒューマントラストシネマ渋谷にて先行上映も決定。こだわりのサウンドシステム【odessa Vol+】での上映となり、まるで物語に入り込んだかのような臨場感を味わうことができる。チケットは、1月26日午後7時からオンラインにて販売開始。詳細は公式サイト(https://ttcg.jp/human_shibuya/topics/2026/01201755_34121.html)で確認できる。
「マーズ・エクスプレス」は、1月30日からヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開。コメント全文は以下のとおり。

作品を拝見すると、日本のアニメーションからインスピレーションを受けたと思われる演出がありつつも、ジェレミー・ぺラン監督独自の作品になっていることについても大変感動しました。
こんな作品を待っていました。
このルック、デザイン、世界観、物語、テーマ、作家性。
押井守、川尻善昭、今敏…80年代OVA全盛期から90年代にかけて劇場公開された、僕の愛した硬派SFアニメを彷彿とさせる!
先駆者たちの神業が、国内で“マイノリティー”だった“オタク”を啓蒙し、世界中に“OTAKU”文化の種子をバラ撒いた。
あの特別な時期にしか醸成しなかった“実写”でも“カートゥーン”でもない、ボクらの“ジャパニメーション”!
本作は、まさにそれだ。
もはや、サブスクからも、今の日本からも生まれ得ない希少アニメといえる。
このフランス発のアニメ、全力で応援、保護すべきだ。
日本のアニメでは最近あまり見かけなくなったハードSFの遺伝子が、フランスに受け継がれ開花していた。