MEMORIES(1995)

劇場公開日

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解説

ジャパニメーションの先駆者・大友克洋の製作総指揮で贈る3話構成のファンタスティック・オムニバス。監督は「とべ!くじらのピーク」の森本晃司、OVA『うる星やつら(ヤギさんとチーズ)』の岡村天斎、そして「ワールド・アパートメント・ホラー」の大友克洋。芸術文化振興基金助成、東京国際ファンタスティック映画祭参加作品。

1995年製作/107分/日本
配給:松竹

ストーリー

「彼女の想いで…」2092年の宇宙空間。ハインツとミゲル、イワノフ、青島の四人は、宇宙に浮遊する難破船など、いわゆる宇宙のゴミを回収する業者をしていた。ある日のこと、彼らは宇宙の墓場と呼ばれるサルガッソー宙域から『マダム・バタフライ』のオペラと共にSOS信号をキャッチ。早速救助へ向かうが、そこには巨大な薔薇の形をした宇宙船が浮遊していた。潜入したハインツとミゲルは、中で立派なお屋敷やオペラ劇場を発見する。調べを進めていくうち、それが21世紀初頭の天才的ソプラノ歌手エヴァの遺品の数々であることが分かった。しかし、やがて二人はそこに巣くうエヴァの情念によって幻想世界に惑わされることになる。忌まわしい過去の記憶を蘇らせられたハインツは、エヴァが愛した男との秘密を暴き、脱出を図った。しかし、宇宙船は爆発を起こし、全ては宇宙の藻屑と化してしまう。からくも命だけは助かったハインツは、藻屑と共に宇宙を浮遊するのだった。 「最臭兵器」甲府にある西橋製薬に勤める田中信男は、その日、風邪で体調を崩していた。彼は、同僚に勧められた新薬サンプルを服用したが、実はそれは政府の極秘の依頼で開発中の、服用した人間から発生されるガスによって周囲の人間を一瞬にして意識不明にしてしまうという細菌戦用兵器だったのである。会社の応接室で仮眠をとって、翌朝目覚めた田中は、同僚たちがバタバタと倒れる様子を見て驚かされる。慌てて東京の本社に連絡を取ると、極秘資料とサンプルを、なるべく人と接しないようにして東京へ運んで来いとのことだった。急いで会社を出る田中は、彼が行くところ行くところに人はおろか鳥や獣までもが仮死状態で倒れていることに戦慄を覚える。東京の本社は政府機関に連絡を取るが、政府はその男を抹殺せよとの決断を下した。政府は自衛隊を派遣して田中を攻撃するが、田中もなかなかしぶとかった。ついにアメリカ軍が開発した宇宙服まで持ち出され、田中抹殺作戦が決行される。中央高速のトンネルの中で勝負はついたかとみられたが、作戦成功にわく政府に戻って来た宇宙服の男は実は田中だったのだ。極秘資料とサンプルを運ぶという自分の使命を果たした田中は、本社の人間を前にヘルメットを脱ぐのだった。 「大砲の街」その少年が住んでいるのは、無数の大砲で重装備した移動都市だった。現在、敵国との戦争の真っ最中で、テレビからは「撃てや撃て力の限り街のため」などという標語が流れている。少年は学校で砲撃の勉強に勤しみ、父は17番砲台の装填手として働き、母は砲弾製造工場にパートに出ている。今日もいつもと変わらぬ戦火の一日が始まり、やがて暮れていく。そんな日々を繰り返す少年は、将来、父のような重労働だが地位の低い装填手ではなく、花形職種の砲撃手になりたいと夢に描くのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

総監督
監督
森本晃司
岡村天斎
大友克洋
監修
川尻善昭
脚色
今敏
大友克洋
原作
大友克洋
製作総指揮
大友克洋
企画
大友克洋
鵜之澤伸
製作
山科誠
渡辺繁
八木ケ谷昭次
宮原照夫
プロデューサー
杉田敦
鮫島文雄
水尾芳正
田中栄子
井上博明
丸山正雄
キャラクター・デザイン
井上俊之
川崎博嗣
小原秀一
キャラクター原案
大友克洋
メカニックデザイン/メカニック作画監督
仲盛文
作画監督
井上俊之
川崎博嗣
小原秀一
撮影監督
枝光弘明
山口仁
撮影
スタジオぎゃろっぷ
マッドハウス
美術監督
串田達也
美術
池畑祐治
小関睦夫
山川晃
山本二三
美峰
大友克洋
石川山子
勝井和子
西田稔
伊奈淳子
渡辺勉
菊地正典
美術設定
加藤浩
音楽
菅野よう子
三宅純
長嶌寛幸
音楽プロデューサー
佐々木史朗
伊藤将生
タイトルミュージック
石野卓球
音響監督
藤野貞義
整音
佐藤千明
編集
瀬山武司
助監督
西浦哲
色彩設計
小針裕子
鈴木たかこ
中内照美
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映画レビュー

5.0大友克洋、森本晃司、岡村天斎、今敏、片渕須直らの仕事が堪能できるオムニバスアニメ

2021年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映画好きで普段アニメを見ない人にまずお勧めするとしたら、この1本かなと思います。3本のオムニバス作品で、バラエティ豊かなで贅沢なSF&メカ描写が楽しめ、大友克洋、森本晃司、岡村天斎、今敏、片渕須直らアニメクリエイターの仕事を堪能することができます。
現実と虚構が交錯する「彼女の想いで」、本格ミリタリーで描かれる逃亡喜劇「最臭兵器」、途方もない手間をかけて全編1カット風に制作された「大砲の街」、どれも十二分の見ごたえがあり、非常に豪華な3本立てです。劇場で見たのは公開時のみですが、何かの機会でスクリーンでかかることがあるといいなと思っています。

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五所光太郎(アニメハック編集部)

4.0表現を通じて伝えようとする真摯さ

2022年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

悲しい

楽しい

ちょっと難解だったり唐突な感じを受けやすい、主流のSFアニメ映画とは違った”別枠”感のある作品です。そのため、一般受けとしては多少損をしているかも知れません。
ただ、その時代のスタンダードを凌駕したきれいな映像に巨匠の英智が込められており、一度心の中に受け入れてしまえばなかなか忘れることのできない刹那が集成されています。
とりわけ私としてはレビュータイトル ↑ に挙げた印象を三小品から夫々感じていますが、なかでもその後の人生の中で時折思い出すシーンがこれ

「思い出は、逃げ込む場所じゃない」

その通りですね、でも愛おしくて悲しいです、でもその通りなんです。
人生の過半が思い出になるにつれ、この言葉には感謝しています。

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Chuck Finley

3.5タイトルなし

キノさん
2022年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

どの話も異なったテイストで確固たる世界観が構築されており、すぐに引き込まれた。
 さすが大友克洋、当時のアニメ映画にしては、現代ヒットしてるアニメ漫画が二番煎じなのではないかと思わせられるくらい、メカニックや人物画の精密さに圧倒されてしまう。

必ずしもハッピーエンドでなかったり、多くを語らずとも、視聴者の想像に委ねたりクスッと笑えるストーリーなのも良かった。

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キノ

4.0なぜ今まで観ていなかったのか?

nekoさん
2021年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

今日、コロナワクチン接種して静養しながら観ているが、冒頭からCOLONAの文字にビビる。
とは言え、話が始まってしまえば、三話三様、それぞれに色味の違ったスリルや笑いや風刺がギュッと詰まった濃い作品。
近年、デジタルアニメーションを観る機会の方が圧倒的に多くなっている昨今。セルアニメでこれだけの仕事をこなしている画面を観ると感動的ですらある。デジタルでれば今やよくあるワンカット的演出も公開当時であれば、どれほどの驚きだったことか。
ホントこの時代のアニメはヤバすぎ。

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neko
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