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“世代を越えたLGBTQI+への理解と受容”を願う、「CROSSING 心の交差点」レバン・アキン監督インタビュー

2026年1月9日 14:00

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画像1©Sulejmen Peljto

ダンサー そして私たちは踊った」で国際的に高く評価されたレバン・アキン監督が、ジョージアのトランスジェンダーの少女と彼女を支えた祖父との実話に着想を得て、綿密なリサーチを重ねてイスタンブールのコミュニティを描いた「CROSSING 心の交差点」が、1月9日公開を迎える。

言葉も世代も文化的背景も異なる人々が、ときにすれ違いながらも、互いを分かり合おうと寄り添う姿をあたたかく描き出すロードムービー。第74回ベルリン国際映画祭では、LGBTQ+をテーマにした作品に贈られる最も歴史のある映画賞であるテディ賞の審査員特別賞し、映画批評サイトRotten Tomatoesでは、批評家たちから97%という高い支持を得たアキン監督の特別インタビューを映画.comが入手した。

<あらすじ>
ジョージアで暮らす元教師のリアは、行方不明になったトランスジェンダーの姪テクラを探すため、テクラを知るという青年アチとともにイスタンブールへ向かう。しかし、行方をくらませたテクラを見つけ出すのは、思っていた以上に困難だった。やがてリアはトランスジェンダーの権利のために闘う弁護士エヴリムと出会い、助けを借りることになる。テクラを捜す旅を通して、リアとアチ、エヴリムの心の距離は少しずつ近づいていく。
画像2© 2023 French Quarter Film AB, Adomeit Film ApS, Easy Riders Films, RMV Film AB, Sveriges Television AB
――まずは本作の着想源について教えてください。

この映画は、「人が喪失や後悔、あるいは果たされないままの責任を抱えたまま、見知らぬ場所へ足を運ぶと何が起こるのか」という私の長年の関心から生まれました。誰かを探しに行く旅というよりも、何年ものあいだ避け続けてきたものと向き合わざるを得なくなる旅、という発想に惹かれたのです。そうしてこの物語は、すれ違いの物語であると同時に、人生の後半にさしかかってもなお訪れうる優しさの可能性を描くものになりました。

――なぜ物語の舞台としてトルコ・イスタンブールを選んだのでしょうか。

イスタンブールは、伝統と変化、親密さと匿名性といった相反する要素が、ごく自然に共存している都市に感じられます。私が関心を持ったのは、壮観さよりも、絵葉書的な都市のイメージから離れたところで人々の日常が続いているような場所でした。

画像3© 2023 French Quarter Film AB, Adomeit Film ApS, Easy Riders Films, RMV Film AB, Sveriges Television AB
――言葉や世代、文化的背景の異なるリア、アチ、エヴリムが、旅を通じて少しずつ心を通わせていく姿がとても印象的でした。同時に、それぞれの内面に変化が生まれていく様子も描かれていますが、監督ご自身も旅を通じて同様の経験をされたことはあるのでしょうか。

はい、まさにその通りです。旅はしばしば、慣れ親しんだ役割や確かなことを私から奪い去ります。それは居心地の悪い体験でもありますが、同時に物事をはっきりと見せてくれるものでもあります。そうした方向感覚を失う瞬間こそが、予期せぬつながりが生まれる余地を開いてくれるのだと思います。

画像4© 2023 French Quarter Film AB, Adomeit Film ApS, Easy Riders Films, RMV Film AB, Sveriges Television AB
――リアが探しているトランスジェンダーの姪・テクラのバックストーリーから、ジョージアにおけるクィアの人々が置かれている過酷な現実が垣間見えます。一方で、本作の主軸に据えられているのは叔母であるリアの視点です。その意図をどのようにお考えでしょうか。

私は、クィアネスやアクティヴィズムに最初から精通している人物ではない視点から、この物語を語りたいと考えました。リアは、自己表現よりも沈黙や抑制によって形づくられてきた世代を体現する存在です。彼女の視点に寄り添い続けることで、この映画はテクラの人生を説明する物語というよりも、もっと早く耳を傾けなかったことの代償と向き合う物語になっているのです。

画像5© 2023 French Quarter Film AB, Adomeit Film ApS, Easy Riders Films, RMV Film AB, Sveriges Television AB
――この映画は“受容”と“理解”という重要なメッセージを伝えています。映画公開にあたり、どのような思いをお持ちですか?

この作品が人々の心に触れ、地域の中でも、そして世界のどこであっても、世代を越えたLGBTQI+への理解と受容につながっていくことを願っています。そして同時に、観た人が少しでも幸せや希望を感じてくれたらうれしいです。いまの時代にこそ必要とされている連帯をこの映画の中に見出してもらえたら、それ以上のことはありません。

1月9日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国公開。

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