「ワーナー、ありがとう!」劇場いたるところから感謝の絶叫【ワーナー・ブラザース映画ファンフェスティバル「マッドマックス 怒りのデス・ロード」応援上映】
2025年12月19日 10:10

12月31日で日本での劇場配給業務を終了するワーナー ブラザース ジャパンが送るメモリアルイベント、「ワーナー・ブラザース映画ファンフェスティバル」内の上映作品「マッドマックス 怒りのデス・ロード」応援上映付き上映会が12月18日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。
ワーナー・ブラザース映画の日本国内での歴史は1925(大正14)年、アメリカに本店を構えるワーナー・ブラザース・ジャパン・インコーポレーテッドの日本における営業所として設立されたことから始まった。そして12月31日で日本での劇場配給業務を終了することに伴い、ファンへの感謝の思いを込めて、厳選された13作品をスクリーンで上映するメモリアルイベントが12月15日より東京と大阪の劇場で行われている。
この日は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の名物企画となったV8Jプロデュースによる応援上映を実施。あらかじめ貸しタンバリンも用意されるなど、初心者でも気軽に参加できる環境が整えられていた。また会場入り口にはイモータン・ジョーをはじめ、ウォー・ボーイズ、フュリオサといった劇中キャラクターに扮したコスプレイヤーも来場し、この日の参加者をお出迎え。V8ポーズを披露したり、写真撮影にも気さくに応じるなど、映画上映前から会場を大いに盛り上げた。そんな彼らと触れ合った参加者からは、ところどころで「テンションがあがった!」「楽しい!」という声があがっていた。
そしていよいよ開映時間となり、映画上映前には劇中キャラクターに扮したコスプレイヤーたちが登場。司会を務める映画パーソナリティーの伊藤さとり氏からは「2015年の初公開の時に観ていた人?」といった質問が投げられ、大勢の熱狂的なファンが挙手。さらに「はじめてこの映画を観た人?」「応援上映がはじめての人?」という質問にも大勢の観客が手を挙がったが、そこで「ようこそ!」と歓迎の声が起こるなど、温かな雰囲気が会場を包み込んでいた。
そんな中、応援上映の前説を担当したのは、V8J絶叫上映企画チームの渡久山氏。まずは「そうそうたるラインアップと並んで選ばれた、栄誉あるこの『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は2015年6月20日にここ日本で封切られ、われわれに大きな衝撃を与えました。最高の上映環境は、俺たちの(フュリオサが求めた故郷であり楽園である)グリーンプレイスはどこなんだとさまよい歩く日々だったと、当時を知る者は語ります」と切り出した。
「われわれV8J絶叫上映企画チームは、そんな中で立ち上げたチームです。われわれの人生を変えてしまった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。あれから10年、日本におけるワーナーさんの自社配給終了という節目に、ここ丸の内ピカデリーさんの大スクリーンで上映されます。それも応援上映で! ワーナーを讃えよ!」と会場に呼びかけると、「V8! V8! V8! V8! V8! V8! V8! V8!」と会場全体でV8コールが響き渡った。
V8コールを叫び続けた高揚感が会場を包む中、いよいよ上映がスタート。会場からはさっそく「ワーナー、ありがとう!」という感謝の声が響き渡った。そしてマックス、イモータン・ジョー、フュリオサ、ニュークスといった劇中に登場する人気キャラクターがスクリーンに登場するたびに、会場からは歓喜の声が。果ては映画冒頭に登場し、マックスに踏みつぶされ、食べられてしまうトカゲに対しても「トカゲ」コールや、「逃げて!」という声がわき起こるなど、映画に対する解像度の高いファンのかけ声からは終始、映画を楽しもうという意気込みが感じられた
映画序盤、いよいよイモータン・ジョーの演説シーンがやってくる。ウォー・ボーイズに向けて「V8を讃えよ!」とあおるジョーの声とともに、会場からも「V8!」の大合唱。劇中のウォー・ボーイズ同様、会場は早くも一体感に包まれた。
激しいバトルシーンでは大きな叫び声が飛び交い、そして戦意高揚のためにドラムを打ち鳴らし、炎が吹き出すギターをかき鳴らすドラムワゴンが登場するたびに、タンバリンの音もひときわ鋭く響き渡る。かと思えば、静かに、じっくりと見入るシーンでは皆が固唾(かたず)をのんでスクリーンを見守るなど、会場全体で映画の世界に入り込み、思い思いに映画を楽しんでいる様子だった。
本編が終わり、エンドクレジットにシリーズの創造主・ジョージ・ミラーの名前が登場すると、歓喜の雄たけびが。そしていよいよエンドクレジットも終わり、映画ファンおなじみの「ワーナー・ブラザース」のロゴが画面に大写しになると、会場全体であらためて「ワーナー、ありがとう!」の大合唱。それとともに、感謝の思いをこめた大きな拍手が響き渡る。そんな会場には最後まで、映画ファンの熱い思いが充満していた。
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