「スーパーマン」レックス・ルーサー役のニコラス・ホルト、日本のファンと「1A!」コールで大盛り上がり
2025年12月6日 21:35

千葉・幕張メッセで開催中の世界最大級のポップカルチャーイベント「東京コミコン2025」で12月6日、「We Love DCギャザリングステージ」が行われ、「スーパーマン」のレックス・ルーサー役が強烈な印象を残したニコラス・ホルトとDCのレジェンドであるクリエイターのジム・リーが登壇した。
大歓声を浴びて登場したホルトは、「すばらしい。たくさんの人がいてびっくりします」とファンの熱烈な歓迎に感激しきり。「バックステージでは、お寿司も食べました」と日本での滞在を堪能している様子だ。スーパーマンの宿敵であるレックス・ルーサー役を演じた「スーパーマン」の撮影に話が及ぶと、「犬のクリプトに攻撃されたのが、思い出に残っています」と話して会場も大笑い。「すばらしい才能にあふれた、優しい方々ばかりのチームだった」と感謝を込めながら、「本作の撮影が大好きでした」と目尻を下げていた。

「東京コミコン2025」メインMCを務める中丸雄一は、ヒーローが悪役を倒すと「スッキリしてしまう」と吐露。「敵役を演じて、嫌なことはあるのでしょうか。それとも観客にスッキリしてもらうことはうれしいものなのでしょうか」と質問を投げかけた。ホルトは「ヴィランを演じることはとても好き」だと笑顔を見せ、「特にレックスはすごく好き。ジェームズ・ガン監督がイデオロギーを込めて、キャラクター像を作ってくれた。レックスには目的があって、自分の視点があって、達成してきたこともある。そしてレックスは、自分を悪の権化だとはまったく思っていない。彼にはむしろスーパーマンがおごった存在に見えていて、おかしいと感じている。自分は正しいし、自分は人類にとって希望に満ちたものだという確信を持って行動している人物なんです」とレックスには彼なりの正義があると話した。
さらに「改善」と日本語で口にしたホルトは、「改善を続けることで、偉大さを獲得できる。レックスはそういったコンセプトを持って生きている。自分を改善したいし、テクノロジーを改善したいし、人生を改善したいと思っている。そういった点には、私もすごく共感するところがある」と告白。「演技に対してもそうだし、どういう仕事をするのか、どういう1日を送るのかということについても、自分自身を日々改善していきたいと思っています」とレックスにシンパシーを寄せながら、誠実な胸の内を明かしていた。

そして劇中でレックスが叫んだ「1A!」というセリフを披露してほしいというお願いに対しては、「みんなが一緒にやってくれるなら」と応じたホルト。ファンも一緒になって「1A!1A!1A!1A!」とこだまを響かせて拍手喝采が湧き起こるなど、会場は大盛り上がり。今後は、「来年の頭には、トム・フォードの次の作品の撮影に入ります。あとデビッド・リーチ監督とのタッグ作もあります。そして来年の4月には、スーパーマンの新作『マン・オブ・トゥモロー』の撮影が始まります」とレックス・ルーサーとしての帰還を約束。最後にはジム・リーも姿を現し、DCコスプレイヤーが大集合すると共に、スーパーマンの日本語吹替版を担当する武内駿輔が駆けつけてホルトとがっちりと握手を交わす場面もあった。武内は「お会いできてすごくうれしい」とホルトとの対面に喜びをにじませ、「DCユニバース大集合の瞬間に混ぜていただいて、ファンとしても光栄」と目を輝かせていた。


またDCコスプレイヤーが「教えて!ジム・リー先生」とリーに質問するコーナーも用意され、「日本の気になるアーティストは?」と尋ねられたリーは、「たくさんあります」とにっこり。「1980年代から日本のコミックが大好き。『AKIRA』を観た時には、漫画に対する考えが変わりました。『アップルシード』にはビジュアル面ですごく影響を受けています。また堀越耕平先生、三浦建太郎先生からもたくさん影響を受けています」とたくさんの名前を挙げていた。