「バーフバリ」主演のプラバースが初来日、名セリフ「Jai Mahishmati」生披露に“国民”沸騰

古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」をもとに、数奇な運命に導かれた伝説の戦士バーフバリをめぐる3世代の愛と復讐の物語を、新たな視点で再構築した本シリーズ。イベントには、主演“バーフバリ”役のプラバースと、シリーズのプロデューサーを務めるショーブ・ヤーララガッダが来場し、駆け付けたファンは「バーフバリ！ジャイホー！（万歳）」の熱烈コールで、ふたりを迎え入れた。

緊急来日したプラバースは、2024年「カルキ 2898-AD」のプロモーションで初来日を予定していたものの、撮影中のケガにより断念。今回は念願の日本初上陸となり、「この瞬間を（インドでの初公開から）10年間待ち続けていました。皆さんの愛情と情熱は、ラージャマウリ監督からも聞いていました」と感無量の面持ちだ。

さらに「インドと日本、どちらも私にとっては祖国です」と語り、マヒシュマティ王国の忠誠や勝利を表現するために使われる、象徴的なスローガン「Jai Mahishmati」も生披露。プラバース本人による“王の凱旋”宣言に、“国民”であるファンの興奮は早くも頂点を迎えた。

改めて、バーフバリの人物像を問われると「パワフルで深みがあるキャラクター」だとし、「足かけ5年ほど、バーフバリを演じ、その間は他の作品には関わっていないので、役作りに集中できた。ラージャマウリ監督の力強い導きもあってこそ」と感謝を伝えた。

「バーフバリ　エピック4K」は、両＜完全版＞にも収録されなかった未公開シーンや新録ナレーションも加え、熱き血潮が全編を貫く1本の傑作として“転生”させた内容。プラバースは「単なる再編集ではなく、追加シーンもあるので、新鮮な気持ちで楽しんでもらえるはず。大いなる実験でもある」とアピールした。

イベントには現在、新作を撮影中のラージャマウリ監督から直筆メッセージが届き、「私が日本に行くたび『プラバースはいつ日本に来るの？』と質問されていた。ぜひ、第二の故郷を満喫してほしい」というコメントが紹介された。

その言葉を受けて、プラバースは「ラージャマウリ監督から日本について、いろんな情報を聞いていますから。すでに渋谷のスクランブル交差点に行きましたよ。それに滞在予定を伸ばして、京都や奈良にも行く予定です」と明かし、早速、日本を満喫している様子がうかがえた。

プロデューサーのヤーララガッダ氏は、「（インドでの）公開から10周年のお祝いで、2本の映画を連続して楽しめる1本にするのはどうだろうと考え、企画が動き出した」と振り返り、「ラージャマウリ監督が、かなりの時間をかけて編集してくれた。結果的には、4時間近い（225分）映画になったが、日本の皆さんにも楽しんでいただきたい」と話していた。

また、日本での“バーフバリ旋風”が、世界的なテルグ映画（南インドのテルグ語で製作される映画）人気に火をつけてくれたと、しみじみ語る瞬間も。

「何度も日本に来ていますが、来るたびに、皆さんの愛を受け取り、実際、お客様の数も増えていった」「日本で公開されるテルグ映画の数も増え、応援も盛り上がっている」と、日本のファンに感謝を伝え、「変わらぬ情熱と信念で、文化に根差した普遍的な作品を作り続けたい」と決意を語ると、客席は大きな拍手に包まれた。

最後に、プラバースは「俳優をやっていても、一生に一度起こるか起こらないかの素晴らしい経験をさせていただいた。今回の来日も、これからの人生で忘れられない経験になると思っています。日本の皆さん、本当に愛をありがとう」と、日本のファンに対する愛情と敬意を改めて表明していた。

「バーフバリ　エピック4K」は、12月12日から2週間限定で全国公開される。なお、同バージョンが劇場公開されるのは、インド、アメリカ、そして日本の3カ国限定となっている。