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野本梢監督「藍反射」2026年3月公開決定! バービーらが応援コメント

2025年12月3日 16:00

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(C)2025 RANHANSHA

気象キャスターの千種ゆり子が企画・プロデュース、「愛のくだらない」の野本梢が脚本・監督・編集を務めた長編映画「藍反射」が、2026年3月に劇場公開されることが決定した。

第38回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント部門」公式出品作品として上映され、初日上映チケットが販売開始からわずか4時間で完売するなど、大きな注目を集めた映画「藍反射」(らんはんしゃ)。映画祭での上映後、「性別問わずたくさんの人に見てほしい」「公開されたらまた見に行きたい」といった熱い感想が多数寄せられ、その圧倒的な後押しを受ける形で、正式に劇場公開が決定した。

映画祭で観客の心を掴んだ本作の原点は、企画・プロデュースを務める気象キャスター・千種が、26歳で早発閉経と診断された自身の実体験にある。しかし、描かれるのは千種の経験そのものではない。“柔らかい社会派”として、認知されづらい悩みや社会課題に寄り添った作品を描き続けてきた野本監督、エグゼクティブプロデューサーの稲村久美子と共に、千種の個人的な体験をより普遍的な物語へと再構築した。生理不順や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といった、多くの女性が悩む身近なテーマが描かれ、自分自身や身近な人との関係としてとらえやすい作品となっている。

画像2(C)2025 RANHANSHA

「女性なのに男性ホルモンが多い―」そう診断を受け、次第に理想のひとつだった“母になること”に固執し始める主人公・はるかを、主演作「溶ける」が第70回カンヌ国際映画祭シネファンダシオンに正式出品された道田里羽が演じる。また、身体の変化を感じながらも恋人に依存し“母になること”を望む中学生・優佳里を演じるのは、100人以上のオーディションを経て、「ジオラマボーイ・パノラマガール」などに出演する新人・滝澤エリカ。さらに熊谷真実井上拓哉平川はる香中山来未定本楓馬に加え、野上天翔幹てつや(かりすま~ず)、そらなどが脇を固め、元木大介、AOI(G.U.M)、藤主税らが出演している。

公開日は、女性の権利向上や社会参画を呼びかける国際的な記念日「国際女性デー」(3月8日)にあわせ、2026年3月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷、3月13日よりキネカ大森にてスタート。3月8日の国際女性デー周辺には、著名人や婦人科医の登壇イベントなども予定。映画を通して自分の身体や気持ちと向き合い、社会的なムーヴメントへと繋げていくとしている。

画像3(C)2025 RANHANSHA

なお、公開決定に際し、お笑い芸人のバービー、タレントの山崎怜奈ら著名人からの応援コメントが寄せられた。

バービー(お笑い芸人)
主演の道田さんの存在があまりにもリアルで、物語が自分の胸の奥にするりと入り込んでくる。仕事も私生活もそれなりに満たされていて、今すぐ子どもが欲しいわけでもない。なのに、婦人科系の疾患から“産めないかもしれない未来”を告げられた瞬間、世界の色が変わってしまう。女性としての機能に“不全”を突きつけられたとき、自分の価値までゆらぐようなあの感覚。言葉にできないその痛みは、他人から見れば「よくあること」なのかもしれない。でも、当事者にとっては、簡単に片付けられるものではない。この映画は、その名付けられない戸惑いや孤独、胸の奥のざわつきまでそっとすくい上げてくれる。観客が“あの瞬間”の呼吸や鼓動までも追体験してしまうような、優しくて残酷なリアルさがある。
山崎怜奈(タレント)
誰にも言えずに抱える身体や心の不安、そのひとつひとつにそっと寄り添いながら、誰もが決して他人事とは思えない温度感で繊細に描こうとしている。そんなやさしさと静かな強さを持った作品でした。自分自身や大切な人の身体を大切にするとはどういうことか、向き合うきっかけになってほしいと思いました。
陣内貴美子(スポーツキャスター)
私自身も不妊治療を経験し、子どもを授かることは叶いませんでした。だからこそ、はるかの葛藤や戸惑いに深く共感しました。決して他人事ではない。自分の心と体に向き合う時間の大切さや誰かを思いやるきっかけを静かに教えてくれる作品でした。
松崎健夫(映画評論家)
社会に生きづらさを感じている人々を描いてきた野本梢監督。マジョリティによる同調圧力が、社会的に立場の弱い人たちを生み出している要因なのだとすることで、マイノリティが存在するメカニズムを映画の中で可視化させてきた。重要なのは、女性が男性から受ける抑圧だけでなく、今作のように同性から受ける抑圧も同等に描いてみせている点にある。そういった多角的な視点によって構築された物語は、わたしたちが無意識のうちに偏狭になりがちであることを自戒させるのだ。
画像4(C)2025 RANHANSHA

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