野本梢監督「藍反射」、多様な人物たちの新たな描写や物語の広がりと緊張感を予感させる予告編公開
2025年12月26日 12:00

野本梢監督の長編映画「藍反射」が、2026年3月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷、13日よりキネカ大森で公開される。このほど、劇場公開に先駆けて予告編映像が公開された。
第38回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント部門」公式出品作品として上映され、初日上映チケットが販売開始からわずか4時間で完売するなど、大きな注目を集めた本作。映画祭での上映後、「性別問わずたくさんの人に見てほしい」「公開されたらまた見に行きたい」といった熱い感想が多数寄せられた。
映画祭で観客の心を掴んだ本作の原点は、企画・プロデュースを務める気象キャスター・千種ゆり子が、26歳で早発閉経と診断された自身の実体験にある。だが、描かれるのは千種の経験そのものではない。“柔らかい社会派”として、認知されづらい悩みや社会課題に寄り添った作品を撮り続けてきた野本監督が脚本と編集も手掛け、エグゼクティブプロデューサーの稲村久美子と共に、千種の個人的な体験をより普遍的な物語へと再構築した。生理不順や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といった、多くの女性が悩む身近なテーマが描かれ、自分自身や身近な人との関係としてとらえやすい作品になっている。
予告編では新たに、主人公の深山はるか(道田里羽)が卵子凍結についての動画を見つめるシーン、中学生の優佳里(滝澤エリカ)が妊娠について調べる描写など、本作に登場する多様な人物たちの新たな描写が明らかになった。
はるかの大学時代の同級生である香織(平川はる香)、赤ちゃんの写真を見せる晃司(定本楓馬)、バーで働く葉奈(中山来未)とその母親・葉子(熊谷真実)といった人物たちが次々と登場。さらに、はるかの恋人である誠治(井上拓哉)が怒りをあらわにする場面も収められており、物語の広がりと緊張感を予感させる内容となっている。
20代の未婚女性が突然の診断に直面し、誰にも悩みを打ち明けられないまま葛藤する日々。自らの身体や周囲との関係に戸惑いながらも、少しずつ前へと歩み出していく姿が、繊細なタッチで描かれる。
また予告編には、お笑い芸人のバービーによる「女性としての機能に“不全”を突きつけられたとき、自分の価値までゆらぐようなあの感覚。この映画は、名付けられない戸惑いや孤独、胸の奥のざわつきまでそっと救い上げてくれる」とのコメントも重ねられ、映画関係者だけでなく、医療界や社会派メディアからも注目されている。
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