ジョージ・クルーニー「テルマ&ルイーズ」のオーディションでブラピに敗れたことを告白
2025年12月2日 10:00

ジョージ・クルーニーが、1990年代にブラッド・ピットに映画の役を奪われたことを今も悔しく思っていると英ザ・タイムズのインタビューで明かした。現在は「オーシャンズ」シリーズなどで共演する親友同士の2人だが、かつてはライバル関係にあったという。
クルーニーは1980年代後半、ピットとともに映画スターへの階段を駆け上がる途中で、同じ役のオーディションを受けることが多かったと振り返った。しかし、リドリー・スコット監督の「テルマ&ルイーズ」(1991)で、ピットが先に大きなチャンスをつかんだのだ。
「当時、わたしはテレビに出ていた。生活は成り立っていたが、俳優たちは『俺は映画俳優だ。テレビにはたまに出ているだけ』と言っていた時代だった。わたしは『テルマ&ルイーズ』の最終オーディションまで残ったんだ。でも、ブラッドが役をとった」
クルーニーは悔しさのあまり、何年も「テルマ&ルイーズ」を見なかったという。
「あの役が彼の映画キャリアを飛躍させた。彼はそれまでシットコムとかくだらないものに出ていたから、わたしのキャリアを飛躍させる可能性があった役だったのに」
「テルマ&ルイーズ」でピットは、テルマ(ジーナ・デイビス)を誘惑して後に金を奪う魅力的な流れ者JDを演じた。この役が彼のブレイクのきっかけとなった。
クルーニーによると、「オーシャンズ」シリーズで共演したピットは、今でもこの件で彼をからかうという。
「彼は嫌味を言ってくる。でも、もちろん映画を見たとき、『あの男じゃないとダメだった』と思ったよ」
クルーニーがスターの座を射止めたのは、それから3年後のことだった。医療ドラマ「ER緊急救命室」のダグ・ロス役で名声を獲得し、その後「フロム・ダスク・ティル・ドーン」「素晴らしき日」「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」「アウト・オブ・サイト」などの映画に出演した。
クルーニーの最新作はノア・バームバック監督の「ジェイ・ケリー」。二人は来年、4作目となる「オーシャンズ14」で再共演する予定だ。