ディズニー「ズートピア2」が1位デビュー! 観客レビューも高評価【全米映画ランキング】
2025年12月1日 22:00

11月第5週の北米映画市場、週末3日間(11月28~30日)の興行成績(米メディア調査会社Comscore調べ)は、ディズニー・アニメーションの人気作の続編「ズートピア2」がオープニング興行収入9680万ドルで1位を獲得。2位の「ウィキッド 永遠の約束」とともに、感謝祭の週末に映画館を盛り上げました。
「ズートピア2」は、動物たちが高度な文明社会を築き、人間のように暮らす世界「ズートピア」を舞台に描き、第89回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した人気ディズニー・アニメーション「ズートピア」の続編。前向きで夢をあきらめないウサギのジュディと、皮肉屋だが頼れるキツネのニックが再びバディを組み、ズートピアの謎に迫っていく姿を描いています。
初週末3日間の北米興収は9680万ドルにのぼり、圧倒的な人気を証明しました。感謝祭期間のオープニング興収としては、5日間で2億2500万ドルを売り上げた「モアナと伝説の海2」(2024)に次ぐ歴代2位。観客からのレビューも、米映画批評サイト「ロッテントマト」で91%、観客の満足度を出口調査するシネマスコアで「A」評価と上々です。8月に北米公開された「バッドガイズ2」以降子ども向けのアニメ映画がなく、家族向けの娯楽への潜在的需要が高まっていたことも、ヒットの要因といえるでしょう。
ディズニー・エンターテインメント共同会長のアラン・バーグマンは、本作の成功について、「世界的な人気と、映画製作者やキャストの素晴らしい仕事ぶりの両方を反映している」「ディズニー・アニメーションとディズニー社員全員にとって誇らしい瞬間であり、ホリデーシーズンの素晴らしい幕開け」と語りました。

2位は、前週1位でデビューした「ウィキッド 永遠の約束」。公開2週目の週末も興収6280万ドルと驚異的な興行収入を記録しました。不朽のミュージカルを映画化した「ウィキッド ふたりの魔女」の続編で、オズの国でもっとも嫌われた“悪い魔女”と、もっとも愛された“善い魔女”の過去がそれぞれの視点から語られます。
この2作品が牽引した今年の感謝祭の週末の興行収入は、全作品合計で約2億9300万ドルと堅調な数字を記録。しかし、2024年に「モアナと伝説の海2」「ウィキッド ふたりの魔女」「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」が牽引した総額4億2200万ドルの記録には遠く及ばない結果となりました。
6位には、A24の新作「Eternity(原題)」がランクイン。エリザベス・オルセンが、死後の世界で過ごす相手として2人の男性(マイルズ・テラーとカラム・ターナー)のどちらを選ぶべきかを迫られる女性を演じています。1348館の劇場で公開され、オープニング興収316万9780ドルを売り上げており、来週には全米で拡大公開される予定です。

「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督が、シェイクスピアの名作戯曲誕生の背景にあった悲劇と愛の物語を、フィクションを交えながら描いた新作「ハムネット」は、8位にランクイン。初週末にわずか119館で公開され、興収88万ドルを売り上げました。ジェシー・バックリーとポール・メスカル主演の本作は、アカデミー賞の有力候補と見られており、配給のフォーカス・フィーチャーズは、今後数週間かけて徐々に公開館数を増やしていく方針です。
PR
©2025 Disney and its related entities